アウトドア人気でバーベキュー用の鉄板も、各ブランドから発売されてきて数が増えてきましたね。
- 厚さは何ミリがいいの?
- サイズ感を知りたい
- 実際の使用感は?
こんな疑問にぼくなりの答えをお話します。
どんな鉄板を買ったらいいの?と悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
最初に結論を言いますと、ゼオールの極厚鉄板6mmが妥当なところ。
各ブランドでデザインの違いはあれど鉄板は鉄板。同じ厚み、同じ大きさなら、どのブランドの鉄板を買っても違いなんてないんですよね。
ただ、端部の仕上げが雑だったり、質の良くない鉄を使っていて歪みがあったりするブランドがあるそうです。
ぼくは、ゼオールの極厚鉄板6mmを購入。
ほかの鉄板のことは知らないけど、ゼオールの鉄板で正解だったと思います。
今回この記事では、ゼオールの極厚鉄板6mmのサイズ感や使用感をレビューします。
選んだのは『ZEOOR 極厚バーベキュー鉄板 6mm』
ぼくがZEOORを選んだのは「鉄板専門のブランド」だから。
有名なアウトドアブランドからも鉄板はリリースされているけど、一生使えるものだからやっぱり専門が安心です。
重厚な美しい仕上がりに感動
美しい・・・。
ホームセンターの安い焼きそば鉄板と全然ちがう!
重さもさることながら、エッジ処理は丁寧に仕上げられていて、鈍く光る切断面はまるで日本刀のような美しさがあります。
エッジを指でなぞってみましたが、引っかかりもなく、職人さんの腕の良さが伺えますね。
雑な切断面はカッターナイフのように鋭く、スパッと指が切れることがありますが、この仕上げの良さならケガをする心配はなさそうです。
大きめな取っ手は持ちやすい
別売りでサポートハンドルが売られているので、鉄板の取っ手は持ちにくいかと思っていましたが、意外と大きな穴が空いていて持ちやすいです。
これなら耐熱グローブをしていても大丈夫ですね!
でもまあ、シーズニング(鉄板のお手入れ)で油を塗るので、ベタベタがイヤな方はサポートハンドルがあれば便利です。
ソロから4人家族まで大丈夫「スタンダードタイプ330×280」のサイズ感
鉄板選びで重要なのはサイズです。
何人で楽しむのか、熱源は何か、によってサイズが変わってきます。
ぼくは、ひとり~家族4人で使うことと、熱源を薪ストーブ、七輪、カセットコンロ、石油ストーブを想定しました。
そして実際に買ったのが、ゼオール極厚バーベキュー鉄板のスタンダードタイプの中で一番小さな330×280mmサイズ。
ここで気を付けたいポイントがひとつ。
商品のサイズと焼面のサイズは違います。
330×280mmと聞くと長方形かと思いますが、実際の焼面サイズは約240mmの正方形です。
商品のサイズは、取っ手やフチの外側までのサイズなので、購入する前に焼面サイズを確認してくださいね。
鉄板の選び方については、『【脱・網】いま、バーベキューに鉄板が選ばれる理由|厚さがうまさに変わる新常識』で詳しく解説しています。
実際に使用する熱源に置いてみた
ぼくが鉄板の使用を想定している熱源は
- 薪ストーブ
- 七輪
- カセットコンロ
- 石油ストーブ
この4つの熱源に合わせてみました。
『薪ストーブ×鉄板』ホンマ時計型薪ストーブASW-60B
寒い季節でもアウトドアが楽しめる薪ストーブ。
洗濯干し場をDIYして、薪ストーブを設置しています。その薪ストーブは、ホンマ製作所の時計型薪ストーブASW-60B。
さっそく鉄板を合わせてみたらピッタリ!
冬の夜は、ここでダラダラと鉄板焼きでお酒が最高そうですね。
参考記事:ウッドデッキ×薪ストーブで冬が待ち遠しい『半屋外のあったか空間で寒さを楽しむ』
『七輪×鉄板』直径24cmふつうの七輪
熱源としてはメインとなろう七輪です。
炭も少量で済むし、片付けも簡単。オールシーズン使える1軍選手です。
直径24cmの七輪にピッタリですが、フタみたいになってしまうのでゴトクが必要ですね。
参考記事:秋の夜長にひとりバーベキュー!「七輪で肉を焼いて食う」ただそれだけで極上の夜になる
『カセットコンロ×鉄板』イワタニ 風まる & 達人スリム
イワタニの風まるは、庭で使うために購入したカセットコンロです。
名前のとおり風に強いので、ちょっとぐらい風が吹いていても平気で使えます。
まるで純正品!
風まるとゼオール極厚鉄板「330×280mm」の相性はバツグンですね。
あともうひとつ。
鍋用の達人スリムはどうだろうか?ということで載せてみました。
おっと!ギリギリチョップでしたね!
もうひと回り大きかったらアウト!
鉄板がカセットガスの上にかぶさると爆発します。危ないので注意しましょう。
カセットコンロで鉄板の使用を考えている方は、ゼオールなら「330×280mm(焼き面240×240cm)」までですね。
参考記事:アウトドア料理にもカセットコンロがおすすめ「庭キャンプが手軽になる」
『石油ストーブ×鉄板』アルパカプラス
ぼくの相棒、アルパカプラス。
キャンパーに絶大な人気を誇る石油ストーブですね。
石油ストーブで鉄板を使う気はないですが、置いてみました。
さすがぼくの相棒です。鉄板姿もよく似合います。
参考記事:「庭キャンでも室内でも」おしゃれで小型な灯油ストーブ5選「けっきょく最後はこれを選ぶ」
どんぐらい焼けそうなの?
実際に330×280mm(焼面サイズ240×240mm)の鉄板を見てイメージした結果
- ステーキなら2枚
- 焼肉なら4人
- ハンバーグなら6個
- 焼きそばなら2人前
- お好み焼きなら1枚
- 餃子なら30個
このぐらいはいけるでしょう。
焼面積的には、大きいフライパン(直径28cm)より少し小さめですが、四角い分、無駄なく使えます。
「ソロにはちょっと大きいかな?」と思うかもしれません。しかし、料理の幅が広がるので330×280mmでちょうどいい感じだと思います。
ゼオールにはソロシリーズもあります。ですが、焼面サイズが100×140mmとかなり小さいです。
「極厚鉄板 VS 安い肉』
スーパーからアメリカ産輸入牛肩ロース肉を買ってきました。
ちなみに512gです。
冷蔵庫には入れず常温に戻しておき、その間に鉄板の準備を進めていきます。
今回の主な工程は
- 鉄板のシーズニング
- 肉を焼く
- もやしを焼く
- 目玉焼きを作ってみる
- 鉄板のお手入れ
順番に解説します。
鉄板のシーズニング
シーズニングとは、簡単に言うと「油をなじませる」作業のことです。
鉄製品はちゃんと油をなじませて油膜を作らないと、サビが出やすかったり、食材が焦げ付きやすかったりします。
なので、鉄板を買って初めて使うときや使ったあとのお手入れが必ず必要です。
ゼオールの極厚バーベキュー鉄板シリーズは黒皮被膜と呼ばれる鉄で、ある程度サビには強いと言われています。が、鉄は鉄。シーズニングは必須です。
シーズニングは儀式!
下の写真のように汚れもありますしね。
ブランドやメーカーによっては鉄板にサビ止めが塗ってあります。
初めて使うときは、洗剤を使って丁寧に汚れを落としていきます。
金属たわしやナイロンたわしでゴシゴシしても大丈夫。遠慮なく洗っていきます!
洗い終わったら、しっかりと水分をふき取り、火にかけて水分を飛ばしていきます。(今回はカセットコンロ)
鉄板がしっかりと乾燥したら火を止め、サラダ油(食用油ならなんでもOK)を塗っていきます。
本格的なシーズニングの詳しい方法は下の記事で詳しく解説しています。
参考記事:【脱・網】いま、バーベキューに鉄板が選ばれる理由|厚さがうまさに変わる新常識
パッパッとシーズニングを終わらせて、いよいよ肉を焼いていきますよ!
肉を焼く
火をつけて白い煙が出るまで十分に鉄板を加熱します。
鉄板を買うとき「どうせ買うなら9mmにしようかな?」と思ったけど、6mmを選んで良かったと思います。
なぜなら、鉄板が厚ければ厚いほど、加熱に時間がかかるから。
6mm鉄板で正解でした!
鉄板の隅まで加熱できたら肉を投入。
下ごしらえは筋切りと塩だけで、特別なことはしていません。
肉をアツアツの鉄板に置くと「ジューッ」とうまそうな音と匂いが一気に広がります。
火加減は気にせず、中火でほったらかし。
側面を見ながら半分ぐらいまで火が通ったかな?みたいなところでひっくり返します。
ひっくり返したら表面全体にキレイな焦げ目が!しかも、肉汁が漏れてなくて、しっかりと閉じ込めています。
めっちゃうまそうじゃない?
肉を置いてから位置をズラしたり火加減を調整したりはしていません。
網やフライパンは、中に火が通るまでに焦げたり焼きムラができたりします。
均等に火が入って焦げずに中まで火が通る。しかも、肉汁を逃がさない。これが厚みのある鉄板の威力ですね。
ひっくり返したら、表面に焦げ目が入るまでほったらかし。
そして・・・完成です!
安い肉をここまで柔らかく焼けたのははじめてです。
包丁がなんの抵抗もなくスウーッと入っていきます。
食べてみると、安い肉なんで筋が気になりますが、肉自体はめっちゃ柔らかいです。
安い肉でも筋の少ない部位を選んで買ってくれば、もっとおいしく焼けると思います。
ステーキは大成功!
ただ、ひとつ気になるところが。
ホットプレートの焼肉グリルやバーベキューの網なら脂は下に落ちますが、鉄板なんでけっこう跳ねます。
卓上で鉄板を使うときは、下に新聞紙やシートを敷いたほうが良いでしょう。
1袋30円のもやしがうまい!
ステーキチェーン店の付け合わせのもやしって美味しいですよね。
でも、家でフライパンを使ってもやし炒めを作っても、しなっとなってうまくない。
これは、厚い鉄板かフライパンかの違いなんです。
試しにステーキを焼いたあとにもやしを投入。
理屈はわからないけど、鉄板でもやしを炒めると「しなっ」としない。
シャキシャキ感が失われることなく、でもちゃんと火は通っています。
もやしを炒めて、塩コショウを振っただけなのに、まるで「高級ステーキハウス」で食べているみたい。
むずかしい目玉焼きが
写真撮るの忘れてました。
結論は、目玉焼きも上手に焼けます。
目玉焼きにちゃんと火を通すのってむずかしいですよね。
中まで火を通そうかと思えば、焦げ焦げになるし、焦げないように意識すれば半生だったり黄身が割れたりとうまく焼けない。
でも、鉄板ならほったらかしにしていても焦げないんです。
しかも、肉を焼いたあと、もやしを焼いたあとの鉄板ですよ。
焦げて引っ付いちゃうと思うじゃないですか。
黄身が半熟になるまで置いといても、焦げないしちゃんとはがれるんです。
めんどくさいけど使用後のお手入れが大切
鉄板のお手入れには手間がかかります。
フライパンみたいに洗って終わりではありません。
使用後は鉄板が冷めるのを待って、シーズニングと同じ要領でお手入れをしていきます。
使用後のお手入れのポイントは
- 洗剤は使わない
- 水分は完全に飛ばす
- 油を塗って保管
洗剤を使うのは購入後の1回限り!
汚れているからと言って洗剤を使うと、せっかくの油膜を落としてしまいます。
鉄板は油膜が命です。
使うたびに形成されていく油膜が、鉄板の焦げ付き防止、サビ防止になります。
火にかけて水分を完全に飛ばして油を塗る。これも鉄板を一生ものに育てていく上で欠かせません。
めんどくさいですが、使用後のお手入れができないのなら、「鉄板を買う資格がない」と言っても過言ではないでしょう。
ただ、ゼオールにはメンテナンスがほぼいらないステンレスもあります。
参考記事:【脱・網】いま、バーベキューに鉄板が選ばれる理由|厚さがうまさに変わる新常識
【まとめ】6mm鉄板で次はなにを焼こう
今回レビューした鉄板は、ゼオールの極厚バーベキュー鉄板スタンダードタイプ6mm厚330×280mm。
厚さも大きさもちょうど良かったと思います。
お手入れはめんどくさいですが、6mm鉄板が1枚あるだけで30円のもやしも格段においしく焼けます。
鉄板をお考えなら、ぼくと同じゼオールの6mm鉄板をおすすめします。
使ってみた感じ、失敗することはないでしょう!