お庭でのバーベキューはとっても楽しい時間ですよね。
ですが、こころよく思っていない近所の人もいるかもしれません。
と言うか、庭や自宅の駐車場でのバーベキューを迷惑だと思っている人は絶対にいます。
イメージしてみてください。
バーベキューをしている最中に苦情を言われたり、警察に通報されたりしたら楽しい気分が台無しになりますよね?
その時だけで済めばいいですが、あとあとご近所トラブルに発展して大変なことになりかねません。
この記事の『庭バーベキューのどこが迷惑なのか』『どうすればトラブルを回避できるのか』を読んで、ご近所迷惑にならないように対策をしていきましょう。
厳しいことを言いますが、対策ができなければ自宅でのバーベキューは断念してください。なぜなら、トラブルに発展した場合、話し合いができる人ばかりではないので、あなたやあなたの家族の命に係わることになるからです。
それではレッツスタート!
庭バーベキューが迷惑になる8つの理由
「まあ、煙やにおいは多少あるかもだけど、言うほど迷惑なんてかけてないと思うよ」「それに自宅なんだから自由でしょ!」
な~んて思っていませんか?
迷惑の度合は人それぞれ。
バーベキューをする側は楽しくて迷惑をかけている意識がないかもしれませんが、近所の人は想像以上に迷惑だと感じていることも。
それでは、庭や自宅駐車場でのバーベキューのどこが迷惑なのか、8つの具体的な理由を見ていきましょう。
迷惑の代表格!煙とにおい問題
バーベキューの煙やにおいってバーベキューをしない人にとっては「くさい!」の一言。
臭いを感じただけでも「うわ~またとなりのバーベキューが始まったよ・・・勘弁してくれ」と思うほど。
とくに住宅が密集してる地域なんかでは、煙とにおいの影響は広範囲に及びます。
バーベキューをしたくなる季節は春から秋の暖かい季節ですよね。多くのご家庭では洗濯物を外に干して、窓をあけていることもあります。
なので、洗濯ものににおいがついたり、部屋の中に臭いが充満することを気にする人も多くいます。
うるさい!話し声や歩く音
バーベキューを楽しさのあまりついついワイワイガヤガヤとおしゃべりが弾みますよね。
しかも、おとなたちはアルコールが入って大きな声になるし、子どもたちははしゃいで飛び跳ねたり走り回ったりと、屋外から聞こえる声や音は窓を閉め切っていても気になります。
生活のリズムやパターンも人それぞれ。夜勤をしている人は日中に寝ています。体調を崩して休んでいる人もいます。
バーベキューの声や音はふつうの生活音ではありません。うるさい、迷惑と感じている人は意外と多いものです。
「いつまで続くの!」長時間耐久バーベキュー
さきほどの「話し声」「歩く音」に続く問題です。
日中であれば我慢できた騒音も、さすがに夜の9時10時まで続くとうんざりですよね。なかには深夜0時まで続くというお話もチラホラ聞きます。
いったんバーベキューを始めると酔った勢いもあり、中途半端に〆ることができなくなります。
「ビールがなくなった!買ってこい」「ついでに肉も追加で!」と盛り上がるバーベキューは、時間が経つにつれて「ウェーイwww!」「ギャハハハッwww」と騒音レベルも上がってきます。
「そろそろ寝る時間なんですがもう勘弁してください」と耐えている人もいます。
突如始まる運動会や球技大会
小さな子どもがいるバーベキューでは、突如、道路上でサッカーやキャッチボール、追いかけっこや自転車レースが始まります。これに酔っぱらった大人も参加するものだから、運動会や球技大会かよ!って思うほど大騒ぎになります。
通行への支障、夜中まで続く騒音は我慢できないレベルに達することでしょう。
「え!今日もやるんですか」恒例化バーベキュー
月に1~2回程度なら我慢できる人は多いでしょうけど、毎週ともなると「いやマジか・・・」と近所の方は思うことでしょう。
バーベキューをする本人たちは楽しくていいでしょうけど、頻繁に行われるバーベキューにご近所さんたちはもううんざりです。
邪魔なんですが・・・路上駐車問題
自宅に庭がない場合は、駐車場がバーベキュースペースになりますよね。そうしたら車は家の前に停めとけばいいじゃんとなります。
「自分の家の前だから大丈夫だろう」「通れる幅はあるし大丈夫だろう」は迷惑極まりない行為です。通れるから良いという話ではなくて、実際にお隣さんやお向かいさんの車の出入りの邪魔になります。
とくに親戚や友達を呼んでのバーベキューは路上駐車が増えて大迷惑。
「なんかこっちが気をつかう」
人が食事している近くを通るって気をつかいますよね。
自宅の駐車場でバーベキューをされると出かけることも躊躇してしまうって人は意外と多いものです。
庭でやるときも同じ。お隣さんや裏のお家と庭が隣接している場合は「庭に出たいけど出にくいな」ってなります。
バーベキューをする側は仲間を呼んで大騒ぎ、家から出たり、車で帰ってくると全員がこっちを向いてくるから「なんかこっちが申し訳ない気分になる」という話も聞きます。
バーベキュー嵐のあとのゴミ問題
「いや~昨日の夜は騒がしかったな、やれやれ」と駐車場に向かうと風で飛ばされたゴミが転がってる・・・。
拾って返すわけにはいかないし、かと言って放っておくのもなと、人が食べ散らかしたゴミを拾うはめになるご近所さんも。
毎回こんなことだとその住宅街は「バーベキュー禁止!」、いろんな地域でトラブルが多発すれば法律で「自宅でのバーベキューは禁止」なんてことになりかねません。
ご近所さんに迷惑をかけないバーベキューの7つのポイント
庭や自宅駐車場でバーベキューする際は「迷惑をかけている」と意識することが大切です。
バーベキューで発生する「けむり」「におい」「騒音」は日常生活からかけ離れたものになります。
自宅周辺のお家がアウトドア家族なら大丈夫でしょうけど、中にはバーベキューを一度も経験したことがないし、騒がしいのは好きじゃないという人がいるはず。
楽しいはずのバーベキューも苦情が入ったりや通報されたりすれば、もう二度とできなくなる可能性もあります。それに長く付き合っていかないといけないご近所さんとトラブルになれば、ふつうの生活もギクシャクして楽しくありませんよね。
だから、バーベキューをするときは細かな配慮が必要なんです。
ここではご近所さんに迷惑をかけないポイントを解説していきます。
ポイント①「ご近所付き合いを良好に保つ」
バーベキューに限らず、最低限のご近所付き合いはしておきたいものです。
バーベキューでトラブルを起こす人の多くは、「自分たちさえ楽しければそれで良い」などの自己中心的な考えを持っている人です。
日ごろからあいさつや少しの世間話程度で良いので、ご近所付き合いを良好に保っておきましょう。そうすれば多少の迷惑なら大目にに見てくれます。
できればバーベキューをする前日ぐらいまでに「バーベキューをするのでご迷惑をおかけするかもしれません」と、一言でも言っておくと良いでしょう。
ポイント②「煙、においを少なくする工夫」
バーベキューで発生する煙とにおいは、工夫次第で少なくすることができます。
煙とにおいの主な原因は「炭」と「肉から落ちる脂」です。
煙とにおいを少なくする5つの方法をご紹介します。
炭は備長炭(白炭)を使う
ホームセンターで良く売られている安い炭は、火が付きやすい代わりに煙が多く発生します。そして、肉から落ちた脂が燃えやすく煙とにおいの原因となります。
少し高くなりますが「備長炭」を使うことで、煙とにおいを抑えることが可能です。
備長炭には他にもメリットがあります。
- 火が長持ちする
- 高火力で少ない量で済む
- 食材がおいしく焼ける
ただ、火が付きにくいデメリットもあるので、ガスバーナーを使うなどの工夫が必要です。
無煙炭火バーベキューコンロを使う
バーベキューの煙とにおいは肉の脂が炭火に落ちて燃えることで発生します。
無煙バーベキューコンロは、肉から落ちた脂が炭火の上に落ちない工夫がされているので煙とにおいの発生が劇的に減らせます。
どうしても炭火でバーベキューをしたい方におすすめです。
無煙炭火グリル ロータスグリル
参考記事:【やっぱり炭火!】庭にピッタリ!バーベキューコンロおすすめ25選|煙の少ないタイプも
肉を焼くときは鉄板を使う
肉の脂を炭火に落とさない手っ取り早い方法は「鉄板を使う」ことです。
炭火焼、直火の醍醐味は失われますが、確実な方法と言えます。
参考記事:【脱・網】いま、バーベキューに鉄板が選ばれる理由|厚さがうまさに変わる新常識
脂の少ない赤身などの肉を選ぶ方法もあります。
お手軽なガスグリルを使う
おうちで使う焼肉用のガスグリルを使うのも手です。
準備から片付けまでお手軽だし、何といっても室内で使うことを想定してあるので煙とにおいが少ない特徴があります。
参考記事:【庭でもベランダでも】バーベキュー用ガスコンロおすすめ12選|準備も片付けも手間いらず
ホットプレートを使う
最近の奥様方は、家の中の焼肉を許してくれませんよね。
意外とホットプレートを軒先に持ち出して、焼肉を楽しんでいるご主人様も多いのではないでしょうか。
ちょっとバーベキューの雰囲気から遠ざかるけど、ガスグリルよりさらにお手軽で片付けも楽になります。
アウトドア用の電気式バーベキューグリルもありますので、ぜひ検討してみてください。
ポイント③「庭バーベキューは家族だけでする」
バーベキューは仲間内でワイワイと楽しくしたいと思いますが、大人数のバーベキューは騒音、酔っ払い、路上駐車、長時間の大騒ぎなど迷惑のもとになります。
自宅でバーベキューをする場合は家族だけで静かに行いましょう。
家族だけならゆっくりまったり静かに楽しめるはずです。
友達家族や同僚を呼んで大人数でバーベキューをしたいなら、めんどうですがキャンプ場などバーベキューが許可された場所で行いましょう。
ですがキャンプ場などでもほかのお客さんへの配慮を忘れずに!
ポイント④「バーベキューをする時間を考える」
天気のいい日中は洗濯ものを干していたり部屋の窓を開けている場合が多いです。
お昼からバーベキューを開始したい気持ちはわかりますが、狭い住宅街ではいくら煙やにおいの少ないバーベキューコンロを使ったとしても迷惑になる可能性もあります。
いちばん良い時間帯は、夕食を兼ねて夕方4時頃から夜8時ごろまで。4時間も楽しめたら十分。
飲み足りないと思うのなら片付けを済ましてから、家の中でゆっくり楽しみましょう。
ポイント⑤「見えないように配慮する」
けっこう気になるのが視線でしたね。
ご近所さんに気をつかわせないためにも、自宅の中でもあまり人目につかない場所を選んだり、目隠しの対策をしてください。
目隠しをすると風よけにもなるので、煙やにおいの拡散防止にもなります。
参考記事:「人目を気にせず楽しめる!」庭バーベキューで手軽にできる目隠し方法を徹底解説
ポイント⑥「片付けをしてから家に入る」
酔っぱらったり夜暗くなると「片付けは明日でいっか」となります。
ですが夜中に強風が吹いたり猫がゴミをあさったりして、ゴミが散乱することになりかねません。
しかも火を使っていますので火災にならないためにも、その日のうちに片付けをしてから家に入るようにしましょう。
ポイント⑦「頻度を控え目にする」
いくら迷惑にならない対策をしていても、毎週休みのたびにバーベキューをするのはやめておきましょう。
バーベキューは多くても月に2回まで。
毎週バーベキューをしたいのであれば、キャンプ場などのバーベキューが許可された場所でするようにしてください。
庭のバーベキュー「法律的には大丈夫?」
自宅でのバーベキューは違法ではありません。自由に楽しむことができます。
ですが、規制値を超える騒音や煙やにおいによって洗濯ものなどに損害が出た場合には、処罰の対象となることも。
自由だからと言ってなにをしてもいいわけではありません。節度をもってバーベキューを楽しみましょう。
【まとめ】庭バーベキューはご近所に配慮して楽しもう!
庭のバーベキューは自由です。でも自由だからこそ責任が伴います。
ひとつのご家族がバーベキューでトラブルになれば、その地区全体でバーベキュー禁止!なんてことになる可能性もあります。
「自分たちが楽しければそれで良い」なんて考えは捨ててもらって、ご近所さんに十分配慮しながらバーベキューを楽しみましょう!
今回の迷惑をかけないポイントをまとめると
- ご近所さんとの関係を良好に
- 煙、においを少なくする
- 家族だけでする
- 時間帯は夕方4時ごろ~夜8時ごろまで
- 見えないように配慮する
- 頻度は控えめに
でしたね。
ポツンと一軒家なら好き放題してもらっても大丈夫ですが、住宅地では大なり小なり「迷惑をかけている」ことを忘れずにね!