買いました!『One Tigris ROC SHIELD TC(ワンティグリス ロックシールドTC)』
どうだった?
最高!可能性が広がるね!
ロックシールドは、アイデア次第で自分の思いのままに形を変えられるので、アレンジを考えるのが楽しいテント。
変幻自在ももちろん購入の決め手だけど、ぼくのテント選びにはこだわる条件がありました。
その条件とは
- 床なし(シェルター型)
- キャノピー付き
- ポリコットン(TC素材)
- 近くで焚き火ができる
- 庭キャンプ場に立てられる
- 開放感とプライベート感の両立
- 煙突穴付き
- ある程度の高さが欲しい
- 家族4~6人でバーベキューができる
- カラーはブラウン、タン、サンドベージュ
- 安価
なんてわがままなんだ・・・。
ぼくのわがままな条件をみごとに満たしたのが、ロックシールドTCだったというわけ。
と言うことで、今回この記事では、ワンティグリス ロックシールドTCのレビューをしていきます。
パップテントやTC素材のテントをお探しの方の参考になれば幸いです。
はじめにロックシールドTCのスペック
材 質 | テント生地:ポリコットン ポール:アルミ合金(φ18mm) |
カラー展開 | ブラウン・アーミーグリーン |
収納サイズ | 約58×20×20cm |
組立サイズ | パターン①:幅420×奥行200×高さ160cm パターン②:幅460×奥行280×高さ125cm (ポールを1本抜き差しすることで2段階の高さ調整が可能) |
重 量 | 約7.4kg |
セット内容 | 幕×1枚、ポール×4セット、ガイロープ×10本、ペグ×14本 |
耐水圧 | 400mm |
備 考 | テント表面に撥水加工、カビ防止加工 アーミーグリーンはスカート付き |
ブラウンカラーにもスカート付きが登場しました!
軽さも、収納バッグの余裕も魅力
収納状態から解説します。
収納サイズは約58cm×20cm×20cm。重さは7.4kg。
めっちゃかるい!
前に持っていたコールマンのラウンドスクリーン2ルームテントの20kgに比べたら、ロックシールドTCの7.4kgなんて屁でもない。
ラウンドスクリーン2ルームテントはファミリーキャンプで1回限り、重たすぎて出すのが億劫だったから二度と日の目を見ることはなく、ドナドナされていきました。
収納バッグはパツパツじゃなく、ちょっと余裕がある感じです。
ほんとこの余裕が大切なんですよね。
一回広げたらキレイに畳むのはなかなか難しい。コールマンの時なんか、収納バッグに入れるだけで四苦八苦、撤収の最後の最後で汗まみれです。
カラー違いで仕様がちがうのはどうなの?
ロックシールドTCは2色展開。
ただの色違いかと言うとそうではありません。
ブラウンになくて、アーミーグリーンにあるもの。それは冷気の吹き込み防止のスカート。
値段はいっしょなのに、どうしてブラウンだけスカートを省くんだ?
まあ、真冬にキャンプしないから別にいいけどさ・・・。
と思っていたら出ましたよ!ブラウンカラーのスカート付き!
【ROC SHIELDスカート付き登場】
防寒性や保温性を高めるスカート付きROC SHIELDが登場しマス!
秋冬キャンプをもっと快適に✨※在庫処分品・旧バージョンはセール開催中、お買得で見逃すな🙌#トラ連れキャンプ #onetigris #ワンティグリス #rocshield #ロックシールド pic.twitter.com/j4Ez87Vnj9
— OneTigrisCamping公式 (@onetigrisjapan) November 8, 2023
ロックシールドTCの付属品はフルセット
パップテント系はポールやペグがオプションだったりすることが多いみたい。
だけど、ロックシールドTCは「ポール・ペグ・ガイロープ」がセットだから、着弾後、すぐに試し張りできるのが魅力ですね。
ただ、付属のペグは「強度が弱い」ということもあり、追加で購入したほうが無難。あと、いろいろアレンジをしてみたいなら追加のポールもあったほうがいいかも。
このペグとポールに関しては注意するポイントで詳しく解説します。
設営はタープを張るよりかんたん!ドームテントより早い!
さすが、部品が少ないだけのことはあります。
説明書を見る必要がない!
パップテントをはじめて買ったのですが、YouTubeでちょっと予習しておけば「直感」で立てられます。
「テントもタープも立てたことがない!」というまったくの初心者さんでも、タープよりかんたんに、そしてドームテントよりはるかに早く立てることができると思います。
ただ、シワなくキレイに立てようかと思えば、それなりの経験や回数をこなす必要があります。
ざっくりロックシールドTCの立て方を解説しておきますね。
ロックシールドを立てる位置は背中側を基準にします。
写真のように台形になるよう背中を上にして広げます。
実は、ロックシールドは前も背中も同じなのでわかりにくいです。
見分ける方法は煙突穴。
テントに向かって右側に煙突穴がくるようにすればOKです!
最初にペグダウンするのは後ろの2ヶ所でOKです。
説明書には「横の三角形になる部分の6ヶ所にペグを打つ」と書かれているみたい(説明書読んでないので)ですが、これだとキレイに張れません。
なぜなら、地面は平らじゃないから。
地面っていくら平らに見えても、多少の凸凹や傾斜があります。最初に6ヶ所をペグダウンすると「ポールがきつくて立てられない」「シワがよってキレイに張れない」なんてことになります。
ペグダウンは最初の1本を基点に「ちょっと引っ張りながら打つ」のがコツ。
今回は「高さ160cm」のポールを使います。
ちなみにポールを4本つなげば160cm、3本つなげば118cmです。
つなげたポールを幕の中にいれて先端を頂点のハトメに差し込み、だいたいの感覚でポールを真っすぐに立てます。
このときポールは自立していませんので、手で支えながらガイロープを頂点のループに結び、斜め前に引っ張りながらペグダウンします。
このガイロープはとりあえずポールを自立させるためなので、軽くでOK!あとで位置を変えます。
つぎにサイド先端のペグダウンをします。
両サイドのガイロープとペグダウンができたらポールが自立します。
このとき、中のポールの傾きを確認して、あまりに斜めになっているようなら真っすぐに直しておきます。
両サイドの拡張ジッパーを開き、幕を広げます。
キャノピー用のポール(今回は118cm)をつなぎ、キャノピー前方のハトメに挿します。
ガイロープをループに結び、写真の青矢印のようにキャノピーが均等な張り具合になるようガイロープを引っ張る位置を決めてペグダウン。
キャノピーポールの傾きを調整して、写真の②の位置のペグダウンをします。
ちなみに、キャノピーポールを160cmにするとつぎのような感じです。
ポールを全部160cmにすると背が高くて歩きやすいですが、幕の下に三角形の大きな隙間があいたり、キャノピーに傾斜がなくなるので間違いなく雨が溜まります。
ちょっとカッコ悪い
最初に仮止めしていたガイロープのペグを抜き、ポールの真横にくるように移動させます。
幕をペグダウンしている状態ならガイロープをはずしても倒れることはないので大丈夫。
あとは、全体的な幕のシワやヨレ具合を見てガイロープを張る方向を調整したり、引っ張る強さを調整します。
頂点の防水キャップもお忘れなく!
背中側をガイロープで引っ張ってやると、中が広くなります。
まあ!こんな感じですね。
たぶん、慣れれば10分、15分ぐらいで張れるのではないでしょうか。
ロックシールドTCのサイズ感はどんな感じ?
「けっこうデカい」が正直な感想ですね。
ソロキャンプなら余裕がある広さ。デュオキャンプならちょうどいい広さ。
タープの代わりとして使っても、家族4~6人ぐらいなら余裕でバーベキューができます。
ただ狭いサイトやお庭だと、広さが逆にネックかも。
ガイロープのことを考えたら最低でも幅6m×奥行5mの面積が必要
ワンティグリス ロックシールドTCに記載してあるサイズは、フルクローズ時のテントのみのサイズです。
なので、キャノピーを跳ね上げたり、両サイドや前後にガイロープを張ることを考えると最低でも「幅6.0m×奥行5.0m」ぐらいの敷地面積が必要になります。
高さ160cm設定でキャノピーを跳ね上げた状態の奥行は約2.9m。
高さ125cmで設営する場合は、裾が広がるので奥行が約3.3mぐらいにはなりそうです。
自宅の庭で使うとき、行きたいキャンプ場の幅、奥行きを確認してくださいね。
ぼくは庭の広さは確認していたのですが、テント本体のサイズしか見てなくって結構ギリギリでした。
薪ストーブを置くときは工夫が必要かな?
今の設営高さが160cmだからなのか、薪ストーブを置く場所が狭い気がする。
ロックシールドTCの高さを125cmにすれば幕が広がるので、置くスペースが広くなるんだけど、どっちにしてもポールが邪魔だと思う。
なので、薪ストーブを置きたいときは、二股ポール125cm~135cmぐらいの高さの二股ポールがあった方がよさそうな感じですね。
キャノピーの広さは畳2枚分ぐらい
タープの代わりにもなるキャノピー部分の広さは「約幅220cm×奥行185cm」です。
畳2枚分ぐらいの広さがあるので、雨の日もキャノピーの下でくつろいだり、バーベキューが可能ですね。
燃えにくいTC素材なので、焚き火も可能。
ほんと可能性が広がります!
ロックシールドTCのお気に入りポイント
実際にワンティグリス ロックシールドTCを手にしてみて、気に入った点を3つご紹介します。
やっぱりブラウン最高
このブラウンカラーを選んで正解でした。
なんと言いますか、ちょっと暗めのサンドカラーがめっちゃお気に入り。
サンドベージュやタンカラー(ブランドによって呼び方いろいろ)ってもうちょっと明るいイメージがあったんですが、ワンティグリスのブラウンカラーはちょっと暗め。しかもTC素材なので落ち着いた雰囲気が最高です。
つつみこむような「おこもり感」
社会に背を向けているアウトサイダーみたいでかっこいい!
後方はもちろん、ちゃんとサイドからの視線も遮れるところが高ポイントですね。
たぶんサイドウォールがなかったら買っていないでしょう。
開放感とプライベート感の両立はさすがです。これでぼくの居場所ができました。
TC素材ならではの日陰の濃さ
うわさには聞いてたけど、ほんと日陰が濃い。
真夏でも十分いける。
やっぱりTC素材は厚みがあるからしっかりしてるし、通気性もいい。しかも、保温力もあるので冬でも快適に過ごせそうですね。
ロックシールドTCは雨に耐えられるか?
ロックシールドTCの耐水圧は400mm。
一般的なTC素材の耐水圧は300mm~400mm程度。ロックシールドTCは撥水加工もしてあるので、比較的高い耐水圧を確保してあるようです。
TC素材は雨に弱いって聞くけど?
TC素材のテントやタープは、雨の日の使用は推奨されていません。
ですが、コットンやポリコットンは、湿気を含むと膨張して耐水性が高くなります。
実際のところ、少々の雨なら大丈夫!
参考記事:【40時間耐水性検証】TC素材 vs 雨!ポリコットン製ロックシールドTCは大丈夫?
ぼくのロックシールドTCは、庭の常設テントなので雨に降られることもあります。
ロックシールドTCは撥水加工がよく効いてて、ちゃんと雨をはじいてくれていますね。
いつまでもつかわかりませんが、しばらく雨風にさらして使ってみます。
とは言え、落ち葉や雨に当てたくないのは本音の部分。ロックシールドTCの上にタープを張って保護してます。
ロックシールドTCの注意ポイント5つ
どんな優秀なテントにも欠点はあるものです。
ここでは、ロックシールドTCを実際に使ってみて気が付いた、購入前に注意しておくべきポイントを5つ解説します。
ロックシールドTCにも欠点はあります。ですが、ロックシールドTCは工夫できるテントなので、その欠点もアイデア次第でカバーできるんじゃないでしょうか。
- 気軽に移動できない
- ペグ・ポールの強度
- キャノピーに水溜まり
- フルクローズでは夏がつらい
- 単体で眠れる?
順番に深掘りして解説します。
ペグダウン方式だから気軽に移動できない
テントをちょっと移動したいってこと、ありませんか?
ドームテントのようなフレーム方式のテントなら、ペグを抜いても自立するから立てたあとに移動できます。
ロックシールドTCみたいなパップテントは、「テントの向きを変えたい」「ちょっと後ろにずらしたい」とか思っても、全部ペグを抜いて一回倒さないと移動できません。
ぼくもしっくりくる位置になるまでに、5回ぐらい「立てて、倒して」を繰り返しました。
付属のペグ・ポールの強度に不安がある
まずペグの話から。
付属のペグは、固い地盤や石の多い場所では曲がってしまうんじゃないかな。それにガイロープを引っかけたりする部分がプラスチックだから、力が加わると壊れそう。
キャンプに行くときはチタン製や鍛造の強いペグを持って行った方が無難。
ただ、ペグが太いと幕のハトメを通らないから注意が必要です。
ループならどんなペグも使えるのですが、ループにペグダウンすると幕の下側に隙間が空いて、宙に浮いたような感じになります。
夏は風通しがいいけど、冬は寒い。
つぎにポールの話です。
ワンティグリス ロックシールドTCのポールは、直径18mmでアルミ合金製です。
軽くて扱いやすいのですが、細いアルミ製のポールなので、ムリに力を加えたり強い風が吹いたりすれば曲がらないか心配です。
いま、直径25mmぐらいで強度がある二股ポールを探しているのですが、なかなかいいのが見つかりませんね。
キャノピーに雨がたまる
ポールの高さを変えて傾斜をつけてもしょせん一枚布。
ガイロープをピンっと張ってもたわみができるので、雨が降れば雨がたまりそうです。
雨の日キャンプは工夫が必要ですね。
【2023年5月6日追記】
大雨予報なので、ガイロープで下に引っ張り、雨水がスムーズに流れるようにしてみました。
たぶんこれで雨が溜まることはないでしょう。
フルクローズ状態で夏は過ごせない
両サイドにベンチレーションがついていますが、フルクローズ状態での換気は難しそう。
せめて背面にメッシュ窓があれば良かったのですが、まあ、パップテントはこんな感じでしょう。
日が当たると温室。
夏場の雨風が強いときのキャンプはやめたほうがよさそうです。
安心して寝るためにはインナーテントが必要
コット泊って無骨でかっこいいですよね。
ただ、暖かい季節の虫が大問題。
フルクローズにすると暑いし、荷物を全部なかにしまわないといけないし大変ですよね。
やっぱり虫を気にすることなく寝るためには、インナーテントかカンガルーテントが必要なんです。
ぼくは、DODのカンガルーテントSを買いました。
ワンティグリスのメッシュインナーもあるんですが、フルメッシュなので寒いときが大変。
DODのカンガルーテントなら4面メッシュにもできるし、フルクローズもできる。しかも、別売りのフライシートを取り付けたら単体でも使えるので便利だと思います。
参考記事:「ワンタッチでめっちゃラク」DODカンガルーテントSをロックシールドTCにINしてみた
でも、インナーテントがあると、薪ストーブが使えないんだよね。
インナーテントと薪ストーブの両立をこれからゆっくり考えていきたいと思います。
【まとめ】ロックシールドTCはこれからぼくの秘密基地
庭の片隅に「おとなのひみつ基地」があるってなんだかワクワクしますね!
これから、大好きなギア、こだわりのギアを集めて、「ここで暮らせるんじゃねーか?」ってぐらい充実させていきたい!
次回は、「ワンティグリスの焚き火陣幕」のレビュー記事を書いていきます。
それではみなさん、酔いキャンプを!