キャンプやバーベキューなどのアウトドアを楽しみたいけど「虫が苦手!」って方も多いですよね。
- 虫はキライだけどアウトドアを楽しみたい
- 蚊取り線香って効果あるの?
- ありとあらゆる虫除けグッズを教えて!
ぼくもアウトドアは好きだけど虫はキライ!
アウトドアでのアクティビティを楽しむためには、虫除け対策が欠かせません。
特に夏場は蚊やダニなど、さまざまな虫が活発に活動するため、対策をしっかりと行うことが大切です。そこで今回は、効果的な虫除け対策について徹底的に解説していきます。
アウトドアで遭遇するキケンな虫たち12種
\アウトドアで遭遇するキケンな虫12種/
キケンな虫 | 危険度 | 生息域 | 時期/活動時間 | 備 考 |
---|---|---|---|---|
蚊 | (2.0) | どこでも | 5月~10月 ほぼ24時間 | |
ブヨ(ブト) | (2.0) | 渓流など キレイな水辺 | 6月~9月 朝・夕 | |
アブ | (3.0) | 水辺、草地、森林 | 6月~9月 朝~夕 | |
スズメバチ | (5.0) | 森林、雑木林 | 5月~11月 朝~夕 | 都市部にも生息 |
蛾 | (3.0) | どこでも | 4月~10月 夜 | |
ハエ | (1.0) | どこでも | 4月~10月 朝~夜 | |
ムカデ | (4.0) | 畑、沼、森林 | 5月~10月 夜 | |
ゴギブリ | (1.0) | どこでも | 5月~10月 夜 | |
マダニ | (4.0) | 山林、草むら、畑 | 4月~10月 ほぼ24時間 | |
毛虫 | (3.0) | 果樹、花木 | 6月~9月 朝~夜 | |
カメムシ | (2.0) | 森林、果樹園 | 4月~11月 朝~夕 | |
クモ | (1.0) | どこでも | 5月~10月 夜 | キケンなクモもいる |
この12種の虫は、人間に影響を与えるかは別にして「ばい菌やウイルスや毒」を持っています。
お近づきにはなりたくないですよね。
アウトドアを楽しむことは、この虫たちのテリトリーに足を踏み入れるということ。
片っ端から駆除する必要はありませんが、虫たちに近寄らない、近づかせない対策が必要です。
虫が寄ってくるのはなぜ?
呼んでもいないのに虫がキャンプサイトやバーベキュー会場に寄ってくるのは主に3つの理由があります。
- 明かり
- におい
- 熱
虫によって「明かり・におい・熱」のどれに寄ってきやすいかは異なりますが、キャンプやバーベキューが虫の習性を満たしていることは間違いありません。
虫たちが明かりに集まるわけ
明かりに集まってくる虫たちは、左右の目に同じ角度で光が入るように飛ぶ「走光性」という習性を持っています。
なので、キャンプやバーベキューで使うランタンや焚き火などの明かりを見つけると、遠くからでも真っすぐに飛んでくるというわけ。
厳密に言うと明かりと言っても、光じゃなくて紫外線
これ、明かり(紫外線)が好きだから飛んでくるわけじゃなく、本能なので虫たちは逆らえません。
実は虫たちの嗅覚はすごい
人間の感覚だと、においは嗅ぐものです。
虫はにおいを嗅ぐというより、レーダーで探知するんですよね。
ちなみに、虫が好むにおいは
- 柔軟剤の香り
- 整髪料や香水の香り
- 汗のにおい
- アルコールのにおい
- 果物のにおい
- 生ごみのにおい
- 二酸化炭素
虫たちはにおいをエサやフェロモンと感じて、何百メートルも先から集まってきます。
虫たちは暖かいところが好き
虫は体温をコントールすることができません。
なので、本能的に暖かい場所を好みます。
虫たちの触角は、気温や熱、湿度などを敏感に感じとる高感度センサーになっていて、焚き火などの暖かい空間を察知して集まってくるのです。
まずは服装をチェック!
虫の被害に遭わないためにも、アウトドアでの服装選びは重要です。
服装をちょっと工夫するだけで、虫刺されの被害を最小限に抑えることができます。
服装選びのポイントはつぎの3つ。
- なるべく肌を露出しない
- 黒色の服は避ける
- 香水や整髪料はつけない
なるべく肌を露出しない
刺す系、嚙む系の虫は、服でガードするのがいちばん!
暑い季節でもなるべく長袖、長ズボンにしたり、くつ下を履いたりして肌を守りましょう。
肌の露出を少なくすることで、日焼けやケガ、ヤケドのリスクも減らすことができます。
夏はコットンなどの通気性の良い素材が◎
冷感・消臭のクールインナーにポロシャツを合わせてもOKです!汗を素早く吸収乾燥してくれて冷却効果もバツグン。しかも、汗のにおいを消してくれるので虫が寄ってきにくくなります。
黒色の服は避ける
アウトドアで黒色の服を避ける理由は、スズメバチの攻撃対象になることと、蚊やアブが寄ってきやすくなるからです。
天敵=熊=黒
スズメバチの天敵は熊です。諸説ありますが、スズメバチは黒色の動く物体は熊、すなわち「危険なもの」と認識していると言われています。
ほかの色の服なら襲われないわけではありませんが、実際にスズメバチが刺す場所は、頭や目など黒色部分が多いです。
髪の毛は黒なので、帽子をかぶるのも有効です。
黒はスズメバチのターゲットにされやすい!
黒は熱を吸収するから温度が上がる
そして、黒色は熱を吸収するため、ほかの色に比べて温度が高くなります。
蚊やアブは動物の血を吸う虫なので、動物の体温に敏感に反応します。なので、蚊やアブが寄ってきやすくなります。
アウトドアで黒色を避けると、虫刺されだけじゃなく熱中症予防にも効果的です。
香水や整髪料はつけない
香水や整髪料からする香りは、虫たちにとって蜜のにおいだったり、興味をそそる刺激的なにおいだったりします。
なので、香りのする香水や整髪料はつけてはダメ!
汗のにおいも虫が寄ってくる原因となるので、こまめに拭いたりしましょう!
肌の露出部分には「虫除けスプレー」
長袖や長ズボンを着用していても、首元などは肌が露出しますし、服装のところで「長袖、長ズボンを着ましょう」と言いましたが、さすがに真夏は耐え難いですよね!
そんなときは、虫除けスプレーを使って虫が近づいてこないように対策をすることが大切。
ここ最近、危険視されている「マダニ」にも有効なので、ぜひ使用をおすすめします。
マダニは日本全国に生息する吸血系の生き物。マダニに噛まれると感染症になる恐れがあり、最悪の場合、死に至ることも。また、噛まれているのを発見して無理やり胴体を引っ張ると、くちばしだけが体内に残って炎症を引き起こす可能性もあります。
わが娘もマダニに噛まれてくちばしだけが刺さったままに。大学病院で手術をして取り除きました。
一口に虫除けスプレーと言っても、配合されている成分によって子どもに使えないものがあります。
主な虫除け成分はつぎの3種類。
- ディート(年齢制限あり)
- イカリジン(全年齢)
- 天然由来成分(全年齢)
成分別に詳しく解説します。
虫除け効果が高いが注意が必要「ディート」
ディートは、世界的に虫除け成分として使われていて、日本国内でも50年以上使われています。
幅広い虫に対して効果的で、1回の使用で長時間の効果があります。
森の中など、大自然でバーベキューやキャンプをする方に最適!
ディートは、虫の感覚器官を錯乱させて吸血行動を阻止する成分。
現在のところ、最強の虫除けスプレーと言われています。
ただ、年齢制限があり、年齢によって1日の使用回数が決められているので注意が必要です。
国内で50年以上も使われていますが、現在までに薬事法に基づく副作用などの報告はなく、使用方法や使用上の注意を守って正しく使うことで、子どもにも安心して使用できます。
参考:ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関する安全対策について(厚生労働省)
年齢制限 | 回数制限 | 虫除け効果 | 効果がある虫 | 備 考 |
---|---|---|---|---|
ディート12%以下:生後6ヶ月以上から ディート30%:12歳以上から | 2歳未満:1日1回 12歳未満:1日3回 | (5.0) | 蚊、ブヨ(ブト)、アブ、 マダニ、イエダニ、 ノミ、トコジラミ、 ヤマビル、サシバエ | 繊維などの種類によっては、変質などの恐れがある。 |
ディート成分の配合濃度は、虫除け効果の強さではなく、効果持続時間に関係してきます。
効果持続時間の目安は、10%で約3~4時間、30%で約6~8時間です。
ディートとほぼ同等で使用制限なし「イカリジン」
イカリジンは、2015年に国内で承認された比較的新しい虫除け成分です。
ディートより効果のある虫が少なくなりますが、年齢制限や使用回数制限がなく使える虫除けです。
ディートとほぼ同等の性能を持つので虫除け効果は高く、小さなお子さまにも安心して使えます。
庭バーベキューや整備されたキャンプ場におすすめ!
効果のある虫がディートと比べて少ないと言っても、蚊、ブヨ、アブ、マダニの主要な4害虫に効果があるので、山奥や藪の中に入るようなことがなければイカリジンでOKだと思います。
年齢制限 | 回数制限 | 虫除け効果 | 効果がある虫 | 備 考 |
---|---|---|---|---|
なし | なし | (5.0) | 蚊、ブヨ(ブト)、 アブ、マダニ | 繊維などの種類によっては、変質などの恐れがある。 |
体にやさしい「天然由来成分」
ハーブなどから抽出した天然由来成分を配合した虫除け。
ディートやイカリジンより虫除け効果は薄いものの、赤ちゃんから犬猫まで使えるのが特徴です。(生後間もない赤ちゃんには使えないものもあるので注意書きをよく確認してください)
天然由来成分は、虫の嫌がる成分を配合しているので虫が寄ってこなくなります。
ただ、効果の持続時間が短いので1時間に1回程度、塗り直す必要があり、ガッツリとしたアウトドアには不向きと言えるでしょう。
天然由来成分 | 虫除け効果 | 効果がある虫 | 備 考 |
---|---|---|---|
レモンユーカリ | (2.0) | 蚊・ゴキブリなど | 鎮静作用 |
レモングラス | (2.5) | 蚊、ゴキブリ、 ダニなど | |
シトロネラ | (2.5) | 蚊、ゴキブリ、 ダニなど | 消臭効果 |
ユーカリ・グロブルス | (2.0) | 蚊、ハエなど | 抗菌作用 |
ゼラニウム | (1.5) | 蚊、ハエなど | |
ペパーミント (ハッカ) | (2.0) | 蚊、ブヨ、アブ、 ゴキブリ、ダニ、 カメムシなど | 清涼感 |
ラベンダー | (2.0) | 蚊、蛾など | 消臭、安眠 |
「ここをキャンプ地とする!虫除けバリアを張れ!」
バーベキューにしろキャンプにしろ、設営場所を決めたら虫除けバリアを張り、周辺の虫たちを近づいてこないようにすることが大切です。
まずはキャンプ地の安全を確保するんだ!
具体的な方法は3つ。
- ヤブ、地面の虫たちを殺虫剤で排除する
- 蚊取り線香などでバリアを張る
- キャンプ地にグルっと忌避剤(きひざい)をまく
それでは、バリアを張る方法を深掘りして解説します。
ヤブ、地面の虫を殺虫剤で排除する
虫たちは、ヤブや茂み、地面に生えている草などに身をひそめています。
そんな隠れている虫たちは、人間の気配やバーベキューのにおいを嗅ぎつけると次々に姿を現してきます。
攻撃される前に手を打つ!
キャンプ地に到着したら道具を広げる前に、ヤブ・地面用のジェット噴射殺虫剤を使って周辺の草むらや地面にスプレーしましょう。
このタイプの殺虫剤は、蚊やマダニを直接退治するだけではなく、8時間~24時間ほど(製品による)効果が持続するので、外でも虫のいない空間をつくることができます。
お子さんやペットが直接触れそうな場所、家庭菜園などの食用植物への噴射は避けてください。
蚊取り線香などでバリアを張る
ジェット噴射型殺虫剤で虫のいない空間をつくっても、遠くから突撃してくる虫もいます。
なので、蚊取り線香を使って第二のバリアを張ります。
結論から言えば、蚊や蚊と同じぐらいの大きさの虫には効果があります。大きい虫にも効き目があればうれしい限りですが、退治するほどの効果は見込めません。ただ、虫が嫌う成分であることは確かなので、追っ払うぐらいはできそうです。
蚊取り線香を外で使う場合は、殺虫成分が飛散して効果が薄くなるので、置き場所が重要になってきます。
蚊取り線香の効果的な置き方
主な置き方は
- 四隅に置く
- 風上に置く
- 人の足元に置く
四隅に置く:無風状態のときは、陣地を囲うように四隅に配置します。少し効果は薄くなりますが蚊取り線香の煙が苦手な人もいるので、少し離しておくと煙が気にならなくなります。
風上に置く:実は蚊は風に弱いので、風があるときは蚊の出現は減ります。とは言ってもゼロになるわけではありません。蚊取り線香の有効成分は風にのって散ってしまうので、お守り代わりにひとつ風上に置いておくといいでしょう。
人の足元に置く:いちばん効果的な置き方です。外で蚊取り線香を焚く場合、蚊取り線香の近くがいちばん効力を得やすいです。ただ、蚊取り線香が露出した状態だと足が触れてヤケドをする可能性もあるので、ホルダーなどの保護できる入れ物を用意しましょう。
蚊取り線香はなるべく低い位置に置く
蚊取り線香の有効成分は、煙と同じで下から上へと広がっていきます。
なので、蚊取り線香を置く際には、なるべく地面に近いところに置いた方が効果的です。
最強の蚊取り線香「パワー森林香」
山の中に入るプロも使う蚊取り線香が「パワー森林香」です。
キャンパーにも支持されています。
ふつうの蚊取り線香の約2倍の太さのパワー森林香は、煙の量もハンパない!
少し煙たいですが、効果はバツグンです。
キャンプ地の周りをグルっと囲うように忌避剤をまく
地面を歩いて近づいてくるムカデやゴキブリは強いです。
キャンプ地に到着したとき、ジェット噴射の殺虫剤をまいていても奴らは侵入してくる恐れがあります。
蚊取り線香は空中を飛んでくる虫には有効ですが、地面を這う虫には効きません。
足元にムカデやゴキブリがいたらビビりますよね。
なので、粉(顆粒)タイプの忌避剤をまいて守りを固めておきます。
ムカデやゴキブリは主に夜行性なので、明るい時間帯のバーベキューやデイキャンプでは必要ないと思います。
ただ、アリもイヤだ!という方は撒いておいたほうがいいでしょう。
小さなお子さんやペットが触らないように気を付けてください。
忌避剤のタイプ
忌避剤には2つのタイプがあります。
- エサタイプ
- 薬剤タイプ
エサタイプはエサを食べさせて駆除する忌避剤です。
薬剤タイプは薬剤に触れることで駆除したり、害虫のイヤがるにおいや成分で寄せ付けない効果が得られます。
アウトドアでおすすめなのは、即効性のある薬剤タイプ。
エサタイプだとエサを食べないことには駆除できませんし、せっかく撒いても素通りされることも考えられます。それに、食べたとしても、殺虫成分が効き始めるまでに時間がかかります。
アウトドアにおすすめ忌避剤
おすすめの忌避剤はこちら!
アース製薬の「アースガーデン お庭の虫コロリ 粉タイプ 1kg」
薬剤タイプの忌避剤なので即効性があり、バーベキューやキャンプの魔法陣にピッタリ。
虫に直接振りかけて駆除することも可能です。
夜はおとり作戦「ライト・ランタンの配置を工夫する」
あたりが暗くなると、虫たちは明かりを目指して飛んできます。
なので、夜のバーベキューなどはライトやランタンの配置が重要になってきます。
具体的なポイントは2つ!
- 食卓など人の近くには「LEDライト(ランタン)」を使う
- 3mほど離れたところに「おとりランタン」を設置する
それでは明かりの工夫について深掘りしていきます。
食卓など人の近くには「LEDランタン」を使う
LEDの明かりは紫外線が出ていないので、虫たちにとっては暗く見えます。
なので、テーブルなどの食卓周りの明かりをLEDライト(ランタン)にすることで、虫が寄りつきにくくなります。
ゼロにはなりませんが、圧倒的に減少します。
虫たちは紫外線だけではなくて「明かり」も感知します。
LEDライトを点灯させるときは、なるべく明るさを抑えて使うようにしましょう!
バーベキューやキャンプの食卓に使うLEDライトについては、「肉ちゃんと焼けてる?」庭でのバーベキューは照明が大事|LED屋外ライトの選び方 で詳しく解説しています。
3mほど離れたところに「おとりランタン」を設置する
アウトドアではおとりのランタンが効力を発揮します。
おとりランタンは3mぐらい離すのがベスト!
近すぎると食卓などに虫が寄ってきますし、遠すぎると「おとりランタン」と「食卓ランタン」に向かってくる虫が二手に分かれてしまいます。
おとりに使うランタンは
- 蛍光灯のランタン
- LEDと同等の明るさのガスランタン
- 虫除けオイルを入れたオイルランタン
- 虫をおびき寄せて撃退するモスキートランタン
この4つのランタンからひとつを選べばOKです。
いちばん虫が寄ってくる蛍光灯ランタン
昔ながらの蛍光灯は、光る過程で多くの紫外線を放出します。
なので、LEDより暗い蛍光灯でも虫たちにとっては明るく見え、いちばん虫が寄ってくる光源と言ってもいいでしょう。
むかしは外灯や自動販売機に群がっている虫をよく見ましたよね。あれは蛍光灯だったからです。
今はほとんどLEDに替わったので、そこまで虫を見なくなりました。
ただ、アウトドアのランタンもLED化が進み、蛍光灯仕様のランタンはほとんどありません。
LEDと同等の明るさのガスランタン
MAXの光量ではLEDには及びません。
ただ、バーベキューやキャンプの食卓で使うLEDライトは、ガスランタンより光量を落としても十分使えるので、結果的にガスランタンの方が明るくなります。
ガスランタンの紫外線放出量は少ないですが、熱量がハンパないです。
虫たちは熱も感じ取れるので、LEDと同じ明るさでもガスランタンに寄ってきやすくなります。
ガスランタンを購入する場合は、200ワット相当を基準に選べばOKです。
虫除けオイルを入れたオイルランタン
オイルランタンの燃料は灯油かパラフィンオイル。
パラフィンオイルとは、ロウソクのロウを液化したオイルランタン用の燃料。
灯油の10倍ほど高価ですが、ススがほとんど発生しないためランタンのホヤ(ガラス)をクリーンに保てます。また、引火点(火のつく温度)は95℃と高く、揮発性も低いので灯油より安全に使えます。
パラフィンオイルには、天然ハーブを配合した虫除け効果の高いものがあります。
オイルランタンはLEDやガスに比べて明るくはないですが、それでもおとりにはなります。
虫除け効果のあるパラフィンオイルを入れておけば、虫を寄せると同時に退治できるので一石二鳥!
虫をおびき寄せて撃退するモスキートランタン
むかしコンビニの入り口にあった青く光るヤツの小型版です。
紫外線発光で虫をおびき寄せ、「バチッ」と高電圧で退治します。
殺虫スプレーを手元に置いとけば安心
徹底的に虫除け対策をしても、スズメバチやムカデといった強力な虫たちは姿を現します。
そんなとき、殺虫スプレーが手元にあると安心!
ぼくも庭BBQをするときは、いつも横に置いてます。
とくにスズメバチがヘリコプターのような羽音で近づいてくると生きた心地がしません。奴らは一回どっかに行っても何回も戻ってくる習性があります。
慎重に様子を見極めて、どこかに止まった瞬間を狙い撃ちしてやりましょう。
用意する殺虫剤は、スズメバチを狙うならジェット噴射タイプが遠くまで届くのでおすすめです。
オールマイティに退治したいのなら、200種類以上の害虫に効く「フマキラープレミアム」がおすすめです。
「最強の虫除け」メッシュタープで要塞をつくる
むかしむかし、イヤな虫たちをシャットアウトするアイテムと言えば「蚊帳(かや)」でしたよね。
この蚊帳をアウトドアで使えるようにしたのが「メッシュタープ」と呼ばれるテント。
メッシュタープは、全方位メッシュにできるタイプや一部分だけメッシュのタイプ、ワンタッチタープテントに後付けで網を吊るせるタイプなど、いろいろな種類があります。
メッシュなので、風通しも良く、ちゃんと閉めておけば虫は入ってきません。屋根もあるので、多少の雨なら対応できます。
ただ、ナイロン系素材の生地が多く、熱に弱い特徴があります。
中でバーベキュー程度ならできなくもないですが、火の粉が屋根やメッシュ部分に飛ぶと溶けたり燃えたりするので、注意が必要です。
今までご紹介してきた虫除け対策にメッシュタープを組み合わせたら、敵の侵入を許さない要塞。
さらにメッシュ部分に「網戸に虫がこないスプレー」をしておけば完璧です!
他にもいろいろ「虫除け・虫退治アイテム」
今まで紹介してきた虫除け・虫退治グッズの他にも、有用なアイテムがあるので紹介します。
- ヨモギ
- オニヤンマくん
- アロマキャンドル
- 超音波虫除け
- 電撃殺虫ラケット
焚き火をするなら試してみたい「ヨモギ」
ヨモギは日本のどこにでも自生している「和製ハーブ」の代表格。
ハーブと言うだけあってヨモギには「シネオール」という虫が嫌う成分があり、ヨモギを燃やすと虫除け効果があります。
焚き火をするなら試してみたい!
ヨモギはどこに生える?
ヨモギは道端や空き地、河川敷など、どこにでもふつうに生えています。
ヨモギの見分け方は?
ヨモギの葉っぱは丸みのあるギザギザになっていて、表面は鮮やかな緑色(春)~濃い緑色(夏から秋)をしています。裏面は細かな毛が生えていて少し白っぽい感じです。
3月ごろから出始め、春のヨモギの葉はやわらかく、5月ごろから急成長して葉が固くなり、香りも強くなってきます。
さわやかな若草の香りが特徴です。
すべてのアウトドアマンに人気沸騰「オニヤンマくん」
オニヤンマくんを知っていますか?
数年前からキャンパーや釣り人の間で話題になっているオニヤンマ君。発売された当初は売り切れになるほどの人気ぶりでした。
帽子やリュックサックに付けたり、テントにぶら下げたりする、トンボの王様オニヤンマを実物大で再現した虫除けです。
オニヤンマは、スズメバチまで捕食する最強の昆虫です。
すべての虫がビビるので寄ってこないはず(笑)
効果のほどは「効いている気がする」とよく耳にします。
1,500円ほどで買えるので試してもいいかもです。
リラックス効果も「アロマキャンドル」
「蚊取り線香の煙が苦手!」という方はアロマキャンドルはどうでしょう。
虫除け効果は蚊取り線香より劣るものの、煙が出ないしアロマの香りが漂ってリラックス効果も期待できます。
キャンドルランタンを使えば、キャンプサイトをオシャレに演出できますよ!
音だから煙たくない「超音波虫除け」
火も薬も使わない安全安心な超音波の虫除けです。
小さなお子さんやペットがいる方にはもってこいの虫除けです。
人間には聞こえない虫が嫌う周波数の音を発生させて追っ払います。家の中で使えば、イヤなゴキブリやネズミなんかも追い出すことができるそうです。
威力は実証済み「電撃殺虫ラケット」
電撃殺虫ラケット、使ったことあります?
こういう面白いものがあると触ってみたくなるのが人間ですよね!
でも、マジでやめた方がいいです。痛いですから!
この電撃殺虫ラケットの威力はぼく自身で実証済みです。もちろん、蚊やハエ、クモなんかも一瞬で「バチッ」と倒せます。
ほかにもできる!虫を近寄らせない対策
ここまで、虫除け・虫退治のアイテムを紹介してきました。
虫除けの基本は、アウトドアでも家の中でもいっしょです。
まずは、飲み物や食べ物を放置しない、食べかすを地面に落とさないことが大切。
たとえば、飲みかけのジュースを放置していると、ハチやアリが寄ってきます。知らないうちに缶の中に入っていることもあります。
中学生のころ、ちょっと放置したファンタグレープを飲んだらハチが入っていて、唇を刺された痛い想い出があります。
ビールや玉ねぎなんかは、ゴキブリの大好物。空き缶や生ごみを放置したらどうなるかわかりますよね。
奴らの嗅覚はすごいんです。
なので、食材や飲み物はこまめにクーラーボックスにしまう。残飯や地面に落ちた食材はちゃんと拾って、ゴミ袋に入れて密閉しておきましょう!
外から家に害虫を持ち帰らない対策
「車の中からカメムシの臭いがする」「カバンの中からゴキブリが出てきた」
荷物といっしょに害虫を持って帰ってしまう。
想像しただけでゾッとする!
でも実際よくある話です。
奴らは荷物に紛れ込んだり、車やテントの中に侵入することが得意です。外から家に害虫たちを持って帰らないように対策が大切になってきます。
主な対策はつぎの4つ。
- 荷物は直接地面に置かない
- 開けっ放しにしない
- 虫除けスプレーをしておく
- 帰る前にチェックする
荷物は直接地面に置かない
カバンやバーベキューコンロの入っていたダンボールを地面に置いてしまいますよね。
虫たちは暗くて隠れやすいところが大好きです。
なので、カバンやダンボールは絶好の隠れ家。
地面に置いておくと虫たちが寄ってきて、いつの間にか侵入しています。
カバンはタープの支柱にぶら下げたり、テントがあればテント中に、車が近くにあれば車の中にしまうようにしましょう。空のダンボールなんかも片付けるときまで必要ありませんので、テントや車の中に入れておきましょう。
開けっ放しにしない
アウトドアで開けっ放しと言えば
- カバン
- テント
- 車
当然と言えば当然。開けっ放しにしておけば、それだけ侵入される率が高くなります。
特に気を付けたいのが「車」です。
暑い時期は「熱がこもるから」と、車の窓をちょっとだけ開けていると思います。
自然の多い環境では、ハチやカメムシが車の中によく侵入してきます。
もし、車のシートにハチがいて、知らずに座ったらどうなると思います?
ぼくのお兄ちゃんみたいに刺されます。
なので、カバンやテント、車の窓やトランクはしっかりと閉めるようにしてください。
荷物に虫除けスプレーをしておく
どうしても外に置いておく荷物や脱いだ上着には、虫除けスプレーをしておくと効果的です。
荷物にかける虫除けはハーブなど「天然由来成分」を配合したスプレーがおすすめ。車内やテント内にもスプレーしておけばさらに◎!
化学成分を配合している虫除けは、布などの変質やシミの原因になる可能性もあるので注意が必要です。
シミなんかどうでもいい!とにかく虫はイヤだ!という方は「ゴキジェット系」の殺虫剤がおすすめです。ゴキジェット系の殺虫剤は、退治だけじゃなく、虫を寄せ付けない効果や待ち伏せ効果も強力。
帰る前にチェックする
害虫を絶対に家に持ち帰りたくない方は、荷物を片付ける前にカバンの中、テントの中、車の中などを徹底的に確認しましょう。
服のポケットなんかも要チェック!
【まとめ】虫を制してアウトドアを楽しもう!
たしか、戦国時代の武将さんがこんなこと言ってたよね!
「虫を制するものはアウトドアを制す」
って言うのはホントなんですが、まっなにより虫が苦手な人も多いので、ちゃんと虫対策を考えてバーベキューやキャンプに挑みましょうね!
虫がいないだけで快適になることは間違いないですから。