- なんかダサいんだよな~
- 見た目がスカスカになっちゃう
- いちいち動きにくい
「なんだかサイトがまとまんない!」こんなふうにキャンプのレイアウトに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
レイアウトがうまくいかないと見た目が悪いだけではなく、キャンプそのものが「楽しくない」「疲れる」原因になります。最悪の場合、ケガや損害の発生にもつながることも。
ぼくは小学生からキャンプを始めて30年以上。今では自宅の庭やアウトドアリビングで週末アウトドアライフを満喫しています。
今回この記事では、みんなの憧れ「秘密基地」をテーマに、初心者でも「バシッ!」と決まるキャンプギアの選び方から、見た目だけじゃなく「動線」を意識した実用的なレイアウトのポイントを徹底解説していきます。
この記事を読めば、快適な自分だけの空間をおしゃれにつくることができます。
ソロキャンプをメインに解説していきますが、ポイントさえ押さえればデュオでもファミリーでも応用が可能です。
ぜひ参考にしてみてください。
ダサ見えキャンプの原因はここ!統一感をもたせる3つのポイント
サイトがダサく見えるのは「統一感のなさ」が原因。
ひとつひとつおしゃれなギアを揃えても、統一感がなければ散らかった雰囲気になります。統一感をもたせることでシンプルで洗練された雰囲気をつくることができます。
統一感をもたせるには、つぎの3つのポイントを意識してください。
- カラーは3色まで
- 素材を揃える
- 高さを揃える
この3つのポイントを押さえるだけでキャンプサイトはシンプルに決まります。
ちょっと深掘りして解説します。
カラーは3色まで
ファッションでもインテリアでもデザインでも「3色」までが基本。3色以上になると統一感は失われ、落ち着きのない印象になります。また、1色、2色だと地味でつまらない印象になります。
つまり、3色使いがいちばんおしゃれに見える!
3色の組み合わせにもコツがあります。
- ベースカラー:60%
- アソートカラー:30%
- アクセントカラー:10%
ベースカラーはキャンプギアを選ぶ際の基本となる色。テントやタープ、テーブル、チェア、クーラーボックスなど、大型のキャンプギアはベースカラーで統一しましょう。
アソートカラーはベースカラーを引き立てる色。テーブルやチェアのフレーム、焚き火台や調理器具など、中型から小型キャンプギアの色のことです。ささいなことに思うかもしれません。ですがアソートカラーは重要です。たとえば、テーブルとチェアのベースカラーをサンドカラーに統一しても、フレームや脚が「こっちはブラック」「こっちはシルバー」だと統一感は極端に失われます。
アソートカラーを意識できるかが大きな差。
アクセントカラーはのっぺりとした印象を避けるための挿し色。メインカラーやアソートカラーより明るい色を使います。アクセントカラーを取り入れることで、個性・こなれ感を演出できます。
秘密基地にピッタリなカラーパターンは下表のとおり。参考にしてみてください。
配 色 | パターン① | パターン② | パターン③ |
---|---|---|---|
おすすめテイスト | ナチュラル派におすすめ | ミリタリー派におすすめ | 無骨派におすすめ |
ベースカラー | タン・サンド | オリーブ | ブラック |
アソートカラー | ブラック | ブラック | ブラウン |
アクセントカラー | ダークオレンジ | ベージュ | グレー・シルバー |
素材を揃える
素材とは、キャンプギアの原材料のこと。
テントならポリコットン、ポリエステルやナイロン、テーブルの天板なら木製や竹製の天然素材からアルミや鉄などの金属素材がありますよね。
素材によって見た目が大きく変わる。
人気のキャンプギアや気に入ったキャンプギアを揃え、カラーも統一しているのに「なんだかしっくりこない」のは素材がバラバラだからです。
たとえば、同じブランドのタンカラーでもテントはポリコットン、タープはポリエステルだと、質感がまったく異なり統一感がでません。
なので、素材選び、素材の統一は重要です。
相性のいい素材は「ポリコットン×木×アイアン」
木製アイテムを多く取り入れるとナチュラルに、アイアン素材を多く取り入れると無骨な雰囲気になります。
高さを揃える
カラー、素材と来て最後は「高さ」です。
キャンプは大きく分けて3つのスタイルがあります。
- ハイスタイル
- ロースタイル ⇐おすすめ
- 超ロースタイル
スタイル名を見てもらうとわかるとおり、キャンプスタイルは高さによって決まります。
居住スペースをどの高さに合わせるか
ハイスタイル・ロースタイル・超ロースタイル、この3つのスタイルでは居住スペースの高さが違うため、当然のごとく選ぶキャンプギアが変わります。
スタイルに合わない高さのキャンプギアを選択すると見た目はちぐはぐ。とくに、ロースタイルや超ロースタイルにハイスタイルのギアを合わせてしまうと、スカスカな印象になります。しかも、使い勝手は相当悪いものに。
ハイスタイルは動きやすい反面、ギアが大型化するし、レイアウトの難易度が上がります。
キャンプスタイルはやはりロースタイルがおすすめです。
レイアウトの重心を下げることで、落ち着いた居住スペースを作りだすことができます。
「動線」を意識したサイトレイアウトのポイント
「手を伸ばせば必要なギアが取れる」そんなふうに、なるべく動かなくてもいいようにするのがレイアウトのコツです。
とは言え、トイレに行ったり炊事場に行ったりと、何気に動いてしまうのがキャンプですよね。
動線を意識しないレイアウトは、イスやテーブルにつまずいたり、食べ物や飲み物をひっくり返す原因にもなりかねません。最悪の場合、転んだりヤケドをしたりで大変キケンです。
なので、動かなくてもいいようにギアを配置しつつも、しっかり動線を意識することが大切になります。
サイトを使いやすくシンプルにかっこよくするポイントはつぎのとおり。
- 3ヶ所の動線を意識する
- ギアを広げ過ぎない
- ギアは用途別にまとめる
以下、解説します。
3ヶ所の動線を意識する
3ヶ所とは
- テント
- リビングスペース
- 外(トイレや自動車)
キャンプの中心はリビングスペース。リビングスペースからテントやトイレにスムーズに行けることが大切です。
テントの目の前にテーブルやチェアを配置してしまうと、テントに入るたびに避けなくてはいけません。タープのポールやガイロープがある場所を外への出入口にしてしまうと、引っかかったりします。
なのであらかじめ3ヶ所への動線を意識しましょう。
幅50cmぐらいのスペースがあれば歩けますが、荷物を持っていたりすると体をよじったりする必要があります。なので、荷物を持っていても通りやすい幅70~90cm程度の通路を確保するようにしてください。
サイトレイアウト集はつぎの章でご紹介します。
ギアを広げ過ぎない
サイトが広いからと言ってギアをあちこちに広げると移動が大変になります。また、ギアの盗難や突然の雨への対処ができません。
よく見かけるのが、キッチンスペース、ダイニングスペース、リビングスペースを分けて配置している例。荷物も多くなり設営や撤収が大変になります。タープからはみ出しているどころか外に放置状態。焚き火も離れているのでいちいち管理が大変。
突然の雨や強風のとき、どうするんだろう?といつも思います。
キャンプのレイアウトはすべてタープなどの屋根の下が基本です。
屋根の下にギアをまとめることで管理がしやすく、整然とした秘密基地にふさわしい雰囲気になります。また、陣幕で囲うことでプライベート感のアップや雨風を防ぐ効果が期待できます。
ギアは用途別にまとめる
キャンプギアを用途別にまとめると整理整頓がしやすく、使い勝手のよいレイアウトになります。
用途別とは
- 焚き火用品
- 調理器具・食器類
- 食材・飲み物
- 照明器具
- 寝具
- 設営器具 など
ギアを準備の段階から分けて収納しておけば、用途別に配置するだけ。なので「どこ入れたっけ?」がなくなり、設営や撤収が素早くできるようになります。
キャンプサイトのおすすめ秘密基地レイアウト集
ここからは5つのレイアウトをご紹介します。
どれも秘密基地仕様なので参考にしてみてください。
レイアウト①「Uの字」
ソロキャンプではお馴染みのUの字レイアウト。
チェアの周りにギアを配置することで「座ったままですべてこなせる」コックピット感がたまりません。
レイアウト②「Lの字」
L型は家庭のキッチンやオフィスのデスクレイアウトに取り入れられることも多い使い勝手のいい形です。
中央に空間を設けることでテントや車にアクセスしやすいのが特徴。
チェアを増やせばデュオキャンプにも十分対応できるレイアウトです。
レイアウト③「Iの字」
Iの字は、テント・タープ・車を一直線に結ぶレイアウトです。
テントと車の間にリビングスペースを設けるので両サイドからの視線が気にならないレイアウト。通路側を陣幕でふさげば視線を気にすることなくキャンプを楽しめます。
また、タープと車を横並びに配置することで、雨でも濡れることなくギアの積み下ろしができます。雨降りキャンプに最適なレイアウトです。
レイアウト④「Jの字」
Jの字は、パップテントやトンネルテントなどの床のないシェルター型テントに最適なレイアウトです。
開放感を楽しみつつプライバシーを確保したい方におすすめ。冬キャンプは厳しいですが、全天候型なのでいかなる場合にも対応できるレイアウトと言えるでしょう。
レイアウト⑤「超プライベート仕様」
これぞ秘密基地!
超プライベート仕様は、すべてを囲った完全密室スタイル。寒い季節のおこもりキャンプに最適なレイアウトです。
自分だけの空間でリラックスしましょう。
前幕を取り付けられるタイプのパップテントがおすすめ。多彩なアレンジが可能なので、季節に合わせてレイアウトが楽しめます。
【まとめ】サイトレイアウトを決めてキャンプを楽しもう!
キャンプのレイアウトを考えるだけでワクワクしませんか?
かっこいいギアを集めるのもいいですが、いちばんはやっぱりレイアウトにこだわるところです。
ギアの配置や動線を意識したサイトレイアウトでキャンプがより一層楽しくなります。
白い紙にレイアウト図を描いてみるのもおもしろいですよ。
それでは酔いキャンプを。