エギングではアタリを取ることはそれほど重要ではない。
今年でエギング歴11年を迎える私も、2年ほど前まではアタリを取らないエギングをしていた。
なぜならシャクリ合わせでも十分釣れるからだ。
厳密に言えばアタリが取れなかった。
しかし、2年前に新しいエギングロッドに買え変えてから、手に取るようにアタリを感じることができるようになった。
アタリを取ることができれば今まで機械的にしていたエギングが、まるでプロになったような感覚になり何倍も面白くなる。
今回この記事では、エギングにおけるアタリを感じる魅力とアタリの取り方をお話する。
アタリを感じることがエギングの醍醐味
冒頭にも書いたとおり、アタリを取らなくてもエギングは成立する。
しかし「釣れていた」と「釣った」では面白さに雲泥の差がある。
ラインを通して気配を感じたとき、すべてが吹っ飛ぶ
釣れない時、何を考えているだろうか。
- 「今日は無理かな」
- 「足がだるいし手も痛くなってきたな」
- 「もう帰ろうかな」
なんて考えているはずだ。
確かに釣れない時間はとてつもなく長く感じ、疲れが蓄積していく。
だがそんな瞬間、アオリイカがタッチする感覚がラインを通して手元に伝わってきたらどうだろうか。
アドレナリンがMAXで放出され、時間の感覚も疲労もすべてが吹っ飛ぶのである。
アタリ合わせが決まったとき、自分は正しかったのだと自信が持てる
シャクリ合わせでも十分に釣れる。これは間違いない。
私も8年間はシャクリ合わせで年平均80杯のアオリイカを釣ってきた。
しかし、シャクリ合わせは自分のテクニックというより、言わば「運良く釣れた」と思わざるを得ない。
シャクったら釣れていたと、自分の意思で合わせて釣ったとではエギングの面白さが全然変わってくる。
狙った所にエギを撃ち、自分のイメージでエギをコントロール、アオリイカが乗った感触が手元に伝わる。
そしてロッドをすばやく振り上げ「アタリ合わせ」を決める。
自分のやってきたエギングが正しいものだったと肯定される瞬間であり、自分のエギングスタイルに自信が持てるようになるのだ。
機械的なエギングからの脱却
「投げる、シャクる、待つ」を機械的にこなしてくエギング。
投げるポイントだったり、シャクり方を変えてみたりはするが、アタリが取れなければひたすら同じ動作を繰り返す機械のようである。
シャクリ合わせでも十分に釣れる。だが釣れたとしても作業的な感覚から抜け出すことはできない。
エギングを開始して30分や1時間で早々に帰ってしまうエギンガーの多くは、楽しいはずのエギングが「やらされている」感覚になり、この機械的なエギングに耐えられないからだ。
これではほんとうにエギングを楽しんでいるとは言えない。
アタリを取ることさえできれば「自分が主導権を握る」ことができる。
主導権を自分が握れば「釣れた」から「釣った」へ変わる、これがアタリを感じることで得られるエギングの醍醐味なのだ。
柔らかいロッドを使えば簡単にアタリが取れる
「アタリなんて一度も取れたことがない」こんな人も多いだろう。
2年前までの私も「アタリが取れない一人」であった。
シャクリ合わせでも釣れるから特に気にしたことがなかったが、柔らかいロッドに変えてからアタリが手に取るように感じられるようになったのだ。
アタリを取るために高価なロッドは必要ない。必要なのは柔らかさだけである。
柔らかいロッドのほうが感度がいい
とあるサイトに「柔らかいロッドはアタリを吸収してしまいアタリを感じにくい。なので固いロッドがいい」と書いてあった。
たぶんそのサイトの筆者は感覚だけで書いているだけであろう。私も固いロッドのほうが感度がいいと思っていたからだ。
しかしそれは間違いである。
アタリを取れるのは柔らかいロッドである。
実際に固いロッドから柔らかいロッドに買い替えてから、アタリを取れるようになった私が言うのだから間違いない。
ちなみに以前使っていたロッドは「89H」、現在使っているロッドは「83ML」である。
<私のエギングを変えた「セフィアTT S83ML」>
柔らかいロッドのほうが飛距離がでる
遠投性能を重視するなら「長くて固いロッド」という思い込みがあった。
だから以前「89H」のロッドを購入したのだが、83MLのロッドを使ったらすべてくつがえされた。
3号のエギなら83MLのほうが飛距離がでる。感覚的には5m以上は違うであろう。
もし4号のエギを投げるのであれば固いロッドがいいのかもしれない。しかしエギングで4号のエギを投げることなんてまずない。
ロッドの性能をフルに活かそうと思えば、やはり柔らかいロッドに限るのである。
ロッドとラインの角度は90度、そしてテンションをかける
ラインを伝ってアオリイカのアタリを感じるのだが、ラインに伝わったアタリを増幅してくれるのはロッドの竿先である。
だからロッドとラインを一直線にしていてはアタリを感じ取ることはできない。
たまにエギの方向にロッドを向けてボーっとしているエギンガーがいるが、せっかく柔らかいロッドを使ってもロッドの性能をすべて殺してしまっている。
ロッドとラインの角度は90度が基本。そしてラインにはテンションをかけることが大切だ。
PEラインは細いほうが感度がいい
初心者には0.8号のPEラインが基本とされている。
しかし感度、飛距離、風や波の影響を考えると、細いPEラインのほうが優れている。
0.3号などの極端に細いラインでなければトラブルも少ないであろう。
私がおすすめするのは0.6号のエギング専用のPEラインだ。
0.6号なら春の大型アオリイカでも十分に対応できるし、ライントラブルも少ない。
私も年中0.6号のPEラインを使用しているが、切れたこともライントラブルも一度もない。
とは言え私が気をつけている点は2つある。
- スラックジャークはしない
- リールを巻くときはテンションをかける
この2つを意識すればライントラブルは避けられるであろう。
まとめ
柔らかいロッドを使えば、今日からアタリを取ることができる。
しかも、アタリが取れればエギングが何倍も面白くなる。まるでYouTubeに出てくるようなプロのアタリ合わせも可能になるのだ。
MやHのロッドを使っている人はぜひ「ML」や「L」に買い替えてみよう。
MLやLを使っていてもアタリが取れない人は、ロッドとラインの角度、ラインのテンションを意識すれば大丈夫だ。
さあ!今日から「釣れた」から「釣った」へ、主導権を握るのはあなただ。
<私のエギングを変えた「セフィアTT S83ML」>
ちなみにリールは「シマノ ヴァンフォードC3000SDH」