- 料理は楽しいけど洗い物がめんどくさい
- ほったらかしで寝たら、翌朝うんざり
- キャンプで割りばしや紙皿を使ってもいいの?
たしかにキャンプブランドのカトラリーや食器、マグカップなどのテーブルウェアはおしゃれでかっこいいかもしれません。
だけど、洗い物が増えれば増えるほど萎えます。
キャンプのなにがめんどくさいかって片付けなんですよね。
いかに洗い物をださないか。アウトドア飯ではとても重要な要素。
今回この記事では、割りばしや紙皿を使うメリットや注意する点、洗い物を減らす工夫をご紹介します。
この記事を参考にしてもらえば、次回からのキャンプや庭BBQでの洗い物が格段に減るのでうんざりすることなく楽しめます。
ぜひ最後までご覧ください。
洗わなくていいから気持ちがラク!紙皿5つのメリット
使い捨ての割りばしや紙皿にはつぎのメリットがあります。
- 100円ショップで安価に買える
- 軽量かつコンパクトに収納できる
- 「お皿が足りない」ってことがなくなる
- 汚れても気にならない
- 捨てるだけでお片付け完了
100円ショップで安価に買える
100円ショップに行けば、110円で紙皿10~20枚入りや割りばし30~50膳入りが手に入ります。
紙皿1枚あたり5円から10円ぐらい
某ブランドのステンレスディッシュは1枚あたり1,500円ぐらい。紙皿なら150枚から300枚も買える計算。
たとえば、ブランドもののテーブルウェアを家族分揃えようと思えば20,000円以上かかるんじゃないでしょうか。
100円ショップの紙皿なら1回のキャンプで200円~500円程度。
ブランドもののカトラリーやテーブルウェアを揃えるより圧倒的にコスパがいいですよね。
軽量かつコンパクトに収納できる
テーブルウェアって結構場所を取るんですよね。しかもステンレスやホーローだと重さもそこそこ。
紙皿の場合、もちろん軽いし、ギアボックスのちょっとした隙間でも差し込めるし、ナイロン袋に入れて持ち歩いてもOK。
「お皿が足りない」ってことがなくなる
紙皿や割りばしは予備さえ持っていれば「料理を置く皿がない」「お肉つかむ箸がない」なんてことがなくなります。
食材を入れておくトレーやボウルの代わりにも。
汚れても気にならない
食事をすれば汚れるのは当たり前なんですが、紙皿ならベトベトの油汚れや焼肉のタレも気にならない。
洗うことを考えなくてもいいので、気兼ねなく使えます。
捨てるだけでお片付け完了
割りばしや紙皿の真骨頂が「洗わなくていい」ですよね。
キャンプ場の夕食ではお酒を飲んでる人も多いでしょう。朝ごはんを食べたあとに炊事場まで行くのもめんどくさいですよね。
紙皿だとこの問題が一気に解決します。
また、焚火や薪ストーブをする人にとっては、割りばしはいい焚き付け材になります。割りばしを燃やすことができれば、ごみ袋を突き破って「穴が開いちゃった」なんてこともなくなりますね。
「使い捨ては印象が悪い?」実は割りばし・紙皿はエコ
割りばしや紙皿などの「使い捨て製品」は環境に悪いイメージがありますよね。
実はエコに貢献しているんです。
おおざっぱな理由は
- 割りばしや紙皿は必要な伐採から作られる
- キャンプ場は下水道が整備されていない
ちょっと深掘りして解説します。
自然を守るために必要な伐採がある
森林伐採って聞くと「自然破壊」だと感じると思います。
ですが、森林を守るために必要な伐採もあります。
森林は放っておくと、木が生え放題になって地上に光が届かなくなります。そうすると、次世代を担う苗木が育たなくなり、高齢化した森林になってしまいます。
高齢化した森林は健全ではありません。いつか枯れた森になります。
森林を健全に保つためには古い木を間引き、ちゃんと地上まで光が届くようにする必要があります。これを間伐(間伐)と呼びます。
ただ、プラスチック製品が主流の現代、間伐材の使い道が少ないのも確かです。また、竹害も深刻です。
割りばしや紙皿は、こうした間伐材で作られていています。
薪もそうですが、間伐材の利用を考えることは究極のカーボンニュートラルではないでしょうか。
キャンプ場での洗い物は自然を汚すことになる
キャンプ場のほとんどは下水道が整備されていません。垂れ流しです。
残飯や脂、ソースやタレなど、きれいにふき取ってから炊事場に洗いに行く人は少ないですよね。たぶんそのまま流しに捨ててしまうでしょう。
浄化槽を設置してあるキャンプ場もあります。しかし、容量をオーバーした汚水は自然界に垂れ流しになります。
なので、下水道のないキャンプ場では洗い物を極力減らすことがエコにつながります。
かっこいいカトラリーやテーブルウェアを使うのが悪いわけではありません。なるべく洗わないようにキッチンペーパーでふき取って再利用したり、家に持ち帰ってから洗ったり、そんな工夫が必要になります。
でもめんどくさいですよね。
割りばしや紙皿を使えばめんどくさくないし、エコにもつながる。しかも気分がラクだし時間にも余裕ができる。
いいことづくめですね。
割りばし、紙皿を使ううえで注意するポイント3つ
割りばしや紙皿を使うときの注意ポイントは以下の3つ。
- 予備を持っていく
- 風で飛ばされないように
- 紙皿は燃やしてはダメ
それでは深掘りして解説します。
予備を持っていく
使い捨てがゆえに手持ちが切れるとお皿がなくなってしまいます。
洗って使えないこともないですが、ものによっては水に弱くふやけてしまうこともあります。
また、使い捨てとはいえ、ムダに使うことは避けましょう。
風で飛ばされないようにする
割りばしや紙皿は軽いためちょっとした風で飛んでしまいます。
風が強い日は、陣幕などの風よけを設置したり、お皿の底に丸めたセロテープを貼るなどして風対策を行いましょう。
陣幕については下の記事でくわしく解説しています。
紙皿は燃やしてはダメ
紙皿を燃やして出た灰は、軽くて舞い上がる恐れがあります。
たとえ薪ストーブでも、上昇気流により煙突から排出されることもあります。
ごみを減らすため燃やしたい気持ちはわかります。ですが、舞い上がった灰が隣のテントや車に降り注ぐことも考えられますので、素直にごみ袋に捨てるようにしてください。
ほかにもできる「洗い物を減らすコツ」
割りばしや紙皿以外でもできる「洗い物を減らすコツ」をご紹介します。
- 食材は自宅から切る
- レトルトや缶詰をチョイス
- 鉄板を使う
- BBQコンロはアルミホイルでカバー
以下、解説します。
食材は自宅から切る
たとえば、バーベキューの野菜やカレーなどで使う野菜。
自宅から切り、これまた使い捨てトレーに入れておけば、キャンプ場で包丁やまな板を使うことがなくなります。
また、野菜の皮も出ないので片付けがラク。調理時間も大幅に短縮することができます。
レトルトや缶詰をチョイス
レトルトや缶詰なら湯せんで温めたりするだけなので、ナベを汚すことがありません。
ちょっと味気ない気もすると思いますが、外で食べるレトルトや缶詰はおいしく感じるものです。
最近ではレトルト食品もおいしく進化し、缶詰も種類豊富なのでぜひ試してみてください。
鉄板を使う
焼き料理をするなら鉄板がおすすめです。
鉄板は基本洗いません。
なので、料理、食事が終わったら、油を少量ひいてキッチンペーパーでシーズニングするだけ。
鉄板が育ってくればなにを焼いても焦げ付くことが少なくなります。
しかも、肉を焼いても脂が落ちることがないのでBBQコンロや焚火台を汚すこともありません。
鉄板の記事はこちら。
BBQコンロはアルミホイルでカバー
先ほど鉄板をご紹介しましたが、網にこだわる方はBBQコンロをアルミホイルでカバーする方法がおすすめです。
汚れを完全には防げませんが、圧倒的に掃除がラクになります。
【まとめ】洗い物を減らして快適なキャンプを
洗い物を減らすことができれば、キャンプより一層ラクに快適に、そして楽しくなります。
洗い物に時間を費やす必要もありません。帰宅してからの片付けも簡単になります。
使い捨ての割りばしや紙皿は環境に悪いと思っている人も多いです。しかし、いまや割りばしや紙皿はエコ商品。カーボンニュートラル、エコツーリズムの実現には欠かせないアイテムです。
これからもずっとキャンプを楽しんでいけるように、本当の自然保護を学んでいきましょう。