いちばん釣れやすい時間帯の「マズメ」
朝と夕方「どっちがいいの?」「どっち狙いで行こうかな?」と悩むことってありますよね。
- 朝と夕ならどっちが狙い目?
- それぞれ違いがあるの?
- ぶっちゃけどっちが釣れる?
こんな悩みを解決する記事を書きました。エギング歴10年以上のぼくが解説していきます。
朝マズメと夕マズメどっちがいいのかと言うと、爆釣するかどうかは別としてどちらでも釣れます。
ただ、朝と夕では特徴の違いだったり、メリット・デメリットの違いはあります。ぶっちゃけのところ、朝マズメを選ぶか夕マズメを選ぶかは、生活スタイルや好みで選べばOK!
今回この記事では、朝マズメと夕マズメの特徴や、メリット・デメリットについて解説していきます。
この記事を読めば、あなたのスタイルや好みに合わせて朝か夕かを選ぶことができますよ。
ちなみにぼくは「夕マズメ派」です。
【おさらい】マズメってなに?
まず、マズメについておさらいしておきましょう。
マズメとは、日の出前後1時間、日没前後1時間ぐらいの2時間程度の時間帯のこと。
朝マズメなら、夜が明け始めてから完全に明るくなるまでの時間帯。夕マズメなら、陽が傾きだしてから完全に暗くなるまでの時間帯。
光量が変化するマズメは海の生き物が活発に活動する時間帯。
マズメはお魚たちのお食事時間「時合い」と重なることが多く、釣果が期待できます。
デイエギングも流行っていますが釣れる可能性は低く、疲れるだけ。狙うならやっぱり朝か夕方のマズメの時間が確実です。
短時間勝負の『朝マズメ』
エギングに限らず、釣りと言えば「早朝」のイメージが強いですよね。このイメージどおり、早朝の漁港には朝マズメ狙いの釣り人がところせましと並んでいます。
朝マズメの特徴は「釣れる時間に限りがある」こと。
まだ暗いうちはまったく反応がなく「今日はダメかな~」と思って続けていると、少し夜が明け始めたタイミングで突然時合いに突入することが多い朝マズメ。
ですが、完全に太陽が顔を出して明るくなってしまうと「ピタッ」と釣れなくなります。
経験上、釣れるのは約1時間。
この1時間で爆釣することがあるのも朝マズメの特徴です。
朝マズメのメリット
朝マズメにはつぎのメリットがあります。
- 短時間で勝負できる
- 爆釣することがある
- 明るくなっていく方だから安心
短時間で釣果を上げられるのは朝マズメのメリット。しかも、朝マズメは食いが立っていることが多く爆釣することも。1時間で10杯以上釣れることもあるので快感です。
また、朝マズメはどんどん明るくなっていく方だからヘッドライトの電池残量をさほど気にすることもなく、安心してエギングが楽しめます。
朝マズメのデメリット
朝マズメにはつぎのデメリットがあります。
- 場所取りが必要
- 人が多い
- 想像以上に寒い
- 天気や海の状況がわからない
- 平日は行きにくい
- ボウズもあり得る
朝マズメはエギンガーだけではなく、ほかのルアーマンやエサ釣り師も集まってくる時間帯。
なので、人気のポイントでは場所取りが必須です。
エギング自体は短時間で勝負をかけられるものの、最低でも朝マズメの1時間前(これでも遅いかもしれませんが)までにはポイントに着き、マズメの時間まで待つ必要があります。
ぼくの後輩は早朝を通りこして「深夜2時」から場所取りをしています。
タックルやクーラーボックスだけを置いての場所取りはキケンです。釣り人のマナーは年々悪くなっており、良識のない人が増えています。道具だけを置いての場所取りは、盗難や壊されることがあったり、ふつうに場所を横取りされてしまいます。
朝マズメ狙いは、早起きが必要なので早起きが苦手な方はつらいところ。天気や海の状況も起きてからじゃないとわからない(ひと晩で予報は変わる)ため、せっかく早起きしたけど「波が高そう」とか「風が強いな~」なんてこともあります。
あと、春エギングにしても秋エギングにしても、朝マズメの時間帯は1日のなかでいちばん冷え込む時間帯です。日中は暑かったりするかもしれませんが、早朝の海は想像以上に寒いです。
そして最後に、短時間で狙える朝マズメですが、釣れないときはさっぱり釣れないことも。ボウズの覚悟も必要です。
ゆったり気長に『夕マズメ』
夕マズメの特徴は、爆釣になることは少ないもののコンスタントに長時間釣れるところです。
エギングはもともと夜にする釣り。なので、夜に向かう夕マズメは気長に長時間楽しめるし、そのままナイトエギングに突入することが可能です。そして、ボウズになることはほとんどありません。
夕マズメは仕事終わりに狙えるので、朝が苦手な方はもちろん、平日の朝になかなか行けない人には夕マズメがおすすめです。
夕マズメのメリット
夕マズメにはつぎのメリットがあります。
- 朝よりかは人が少ない
- 天気や海の状況を確認しやすい
- 長時間楽しめる
- ボウズはほとんどない
- サイズアップが期待できる
夕マズメを狙うエギンガーはたくさんいますが、みんな仕事終わりにやって来るので時間はバラバラ。なので、早めに仕事を切り上げたり、昼からとか15時ごろから有休を取得するなどすれば余裕をもってポイントを確保することができます。
行くポイントにもよりますが、朝マズメに比べれば人が少なくエギングがしやすいのもメリット。また、ヘッドライトを持たずに来る人もいるので、うす暗くなってきたら帰る人もチラホラ。
釣れている情報が出回ればウジャウジャ沸いてくるけど。
そしてなんと言っても、ボウズがない!(ぼくの場合ですが)
夕マズメは爆釣することは少ないものの、「ポツ」・・・「ポツポツ」・・・・・「ポツ」と1時間に2~3杯ぐらいのペースでコンスタントに連れてくれます。
そして、夕マズメを過ぎたあたりから、その時期のアベレージを大きく超えるアオリイカが釣れてくれることも。
夕マズメのデメリット
夕マズメにはつぎのデメリットがあります。
- 時合いがバラバラ
- 風がある
- 暑い
- 真っ暗になる
夕マズメは、決まった時間に釣れ始めることはありません。
夕方17時ごろに到着して1投目からヒットすることもあれば、暗くなるまでうんともすんとも言わないときもあります。要は、朝マズメと違い「お食事の時間がバラバラ」です。
1時間ぐらい平気で釣れないことがあるので、あきらめて帰っちゃう人もいます。(メリットと言えばメリットかも)
夕マズメは長時間楽しめる代わりに「忍耐」が必要なのかもしれませんね。
あと、風と暑さ。
エギングのシーズンは、早朝は無風が多く、肌寒い。逆に夕方は日中の暑さが残り、風がある場合が多いです。なので、水分補給のための飲み物や、釣ったイカが痛まないように氷(保冷剤)の準備が必要になります。
風があるとキャストやシャクリなどがしにくく、ライントラブルの原因になることも。多少の風があってもエギングができるようテクニックを身に付けましょう!
最後に、夕マズメは夜に向かう時間帯です。
帰るころには真っ暗になるので、ヘッドライトは必ず携帯するようにして電池残量の確認も必須です。
参考記事:【初心者必見】エギング用ヘッドライトの選び方「必要な機能はこれだ!」
参考記事:【コスパ最強ヘッドライト】ジェントスWS-243HDをレビュー
【まとめ】海の状況は数時間でゴロっと変わる
ここまで、朝マズメと夕マズメの解説をしてきました。
どちらが釣れるとは一概に言えませんが、海の状況は数時間でゴロっと変わることを覚えておいてください。
- 朝ボウズでも夕方に爆釣することもある(逆もしかり)
- 昨日は釣れなくても今日は釣れることもある(逆もしかり)
要は、いつ釣れるかなんてやってみないとわかりません。
ぼくは初心者のころ、朝、昼、夕、夜と、毎日寝る間も惜しんでアホみたいにエギングを楽しんでいた時期があります。
この経験から「夕マズメ派」のスタイルを確立しました。
釣れる時間帯とか人の多さとかは、年によって違うし地域や場所によってさまざまです。なので、これを読んでいるあなたの生活スタイルや好みに合わせて朝マズメか夕マズメかを選べばいいと思います。
ただ、なにごとも経験!
秋のワンシーズン、朝も昼も夕方も夜も徹底的にエギングを楽しんでみれば、きっと自分のエギングスタイルが確立します。
とりあえず、朝マズメも夕マズメも経験してみましょう!