- トイレやお風呂でテントから離れても大丈夫?
- どんな時、どんなものが盗まれるの?
- 大切なキャンプ道具、盗まれないための対策って?
こんな悩みを解決する記事を書きました!
今回この記事では、キャンプでの盗難について『どんなときに盗まれるのか』『どんなものが盗まれやすいのか』から、『盗難を防止する上で知っておきたい犯行の条件』、そして『大切なキャンプギアを盗ませないための対策7選』を解説していきます。
テントから離れるとき、ちょっと不安に思うことってありませんか?
だいじょうぶでしょ!そんなことより、早く買い出しに行こうよ!
1時間ぐらいなら大丈夫!ふつうの方ならそう思いますよね。
でも、キャンプギアが盗まれるのは3秒ほどの短時間。
実際にトイレやお風呂に行ったほんの短時間のうちに「大切なキャンプギアが消えていた」なんてことはよくある話です。
高価なキャンプギアはもちろん、2,000円のランタンひとつでも盗まれたらショックですよね。
なので、キャンプギアを盗ませないための自衛手段が大切。
大切なキャンプギアを盗まれて後悔する前に、しっかりと盗難対策をしていきましょう!
どんなシチュエーションが盗まれやすい?
キャンプギアが盗まれるシチュエーションはつぎの3つ。
要は、人がいないときに狙われます。
当たり前ですが・・・
ちょっと深掘りして解説します。
寝静まった真夜中から明方
いちばん犯行が行われやすいのが真夜中から明方です。
テントのそばを通る足音で目が覚めたとしても「トイレかな?」ぐらいにしか思いませんよね。
外に出しっぱなしのキャンプギアを「スッ」と持って行かれたら終わりです。
テントを留守にしているとき
キャンプをしていれば、誰もいない空白の時間は必ずあるはずです。
となりにキャンパーがいても、所詮赤の他人。あなたのテントをずっと見張ってくれているわけではないし、もしかしたら「となりの人が・・・」の可能性もあります。
「ちょっとだけ」の油断が大きな損害になることも。
設営・撤収の最中
車の乗り入れができないキャンプ場で気を付けないといけないシチュエーションです。
サイトと駐車場が離れている場合、車とサイトの往復でどちらかが手薄になります。
キャンプで盗まれやすいもの「ランキングTOP7」
まずは、ぼく調べの盗まれやすいものランキングを発表します。
- ランタン
- アウトドアチェア
- 財布やカメラ
- クーラーボックス
- シングルバーナー
- ケトルやクッカー
- S字フックやペグ
これらの盗まれやすいものにはつぎのような特徴があります。
- 高額
- ビンテージ物
- 人気(有名)ブランド
- 転売しやすい
- サッと隠せる小物
財布やカメラはキャンプに限らず盗まれやすいし、ランタンやチェア、クーラーボックスなんかは高額なものが多いですよね。
犯人が自分で使うにしても転売するにしても、やはり高いもの有名なものは盗まれやすいです。
中には、テントやタープなんかを盗んでいくヤツもいるみたい
最近では『ポータブル電源』なんかも流行りですよね。みんなが持ちだすとかなりの確率でランキングに食い込んできそうな感じです。
「盗難の条件」窃盗犯になったつもりで考えよう
キャンプ場で物を盗む人には2つのパターンがあります。
- 転売目的
- つい出来心
どちらにしても、盗みを働くには一定の条件が揃う必要があります。
まずは、なぜキャンプで盗難が多くなったのか、その背景を見てみましょう。
キャンプ場で盗難がおきる背景
キャンプブーム、登山ブーム、釣りブーム。
キャンプに限らず、ブームの裏には「招かれざる客」が必ず現れます。
ブームになるということは純粋にキャンプを楽しみたい人ばかりが集まってくるわけではなく、流行りに乗りたい見栄を張りたいとするミーハーな「にわか」と呼ばれる人たちも集まってしまう。
そうなると、人の物に手を出してしまう質の悪い人、キャンプには興味がなく「転売目的」でキャンプ場を物色する輩も引き寄せてしまうことに。
盗難がおきやすい3つの条件
キャンプ場で盗難がおきやすいのは3つの条件が揃ったとき。
- シチュエーション
- 近づきやすく逃げやすい
- ハイシーズン
必ずではないので、ご注意を!
シチュエーション
シチュエーションについては、『どんなシチュエーションが盗まれやすい?』で解説したとおりです。
おさらいしておくと
- 寝静まった真夜中から明方
- テントを留守にしているとき
- 設営・撤収の最中
これにプラスして、「おしゃれキャンパーさん」がキャンプギアをアホみたいに飾ってる状況。
わざわざ自分から「こんなキャンプギアを持ってますよ!」とアピールしているのだから、盗む人からしてみれば選び放題というわけ。
犯人からすれば「キャンプギアをアホみたいに飾る=防犯意識が低い」と思われます。
近づきやすく逃げやすい
近づきやすいというのは、トイレや炊事棟への通り道だったりする場所やフリーサイト。このような場所は通り抜けできる場所なので逃げやすくもあります。
人が通れる場所は、キャンプギアを物色しやすく不在などの確認がしやすいため犯人にとって好都合です。
下見がしやすいってことか。
ハイシーズン(最盛期)
意外かもしれませんが、キャンプ場での盗難は人の少ない閑散期ではなく、人でごった返した最盛期で発生しやすい傾向にあります。
人の多さが逆に隠れみのになるってことだね。
不特定多数の人間が出入りする状況では多少のことでは目立たないため、キャンプギアの転売を目的とした窃盗団が紛れ込んでくることもあります。
キャンプ場で盗難を防ぐポイント
盗難対策7選の前に、盗難されにくいキャンプ場の選び方だったり、盗難されにくい環境のつくり方を解説していきます。
盗人が近寄れない、目を付けられないことが大切。
前章で解説した「盗難がおきやすい3つの条件」を覚えていますか?
- シチュエーション
- 近づきやすく逃げやすい
- ハイシーズン
キャンプギアの盗難を防止するには、この3つの条件を回避することがポイントになります。
管理されたキャンプ場「盗難がおきにくい」
ちゃんと管理されたキャンプ場とは
- 管理人が常駐している
- 利用者しか入れない
- 予約制
防犯面を最優先にするなら、このように管理人が常駐していてしっかりと利用者の安全面を管理しているキャンプ場を選びましょう。
ちゃんと管理されてるキャンプ場は、水道やトイレなどの設備も充実していて、遠くまで行く必要がなく長時間テントを空けることがなくなります。
また、予約制で利用者しか入れないキャンプ場は、窃盗目的の人がカンタンに入ってこれないので安心。
オート区画サイト「入りにくい」
区画の決まっていないフリーサイトは自由度の高さが魅力ですが、ハイシーズンは人が密集して盗難が発生しやすいのも確かです。
なので、車を横付けできる区画サイトが安心。
それでもし、区画サイトを選べるなら、つぎの基準でサイトを予約すればより安心です。
- 入場口から見ていちばん奥
- フリーサイトからなるべく離れたサイト
- 人の通り道にならない端っこ
かんたんに言えば、用のない人が近づけないサイト!
ギアを広げない「物色されにくい」
区画サイトでもフリーサイトでも、めいいっぱいキャンプギアを広げているキャンパーっていますよね。
盗む気がなくても「いいランタン使ってるな~」とか「ヘリノックスのnewモデルじゃん!」とか、人の使ってるギアってどうしても見ちゃいます。
これが窃盗団ならどうでしょう。
うっひゃーっ!3万儲け!
ってなりますよね。
盗まれたくないのなら、使わないギアはテントや車にしまっておく、見えないようにするなど工夫が必要です。
離れない「盗めない」
トイレやお風呂はしょうがないにしても、テントから離れないことは基本。
人がいれば盗まれません。
買い出しもキャンプ場に来る途中で済ませてくるとか、観光は翌日の帰りにするとか、そんなことはいくらでも可能です。
デュオキャンやファミキャンなら、トイレやお風呂は交代で行くようにしましょう!
ソロキャンの場合は「キャンプの盗難対策7選」から複数の対策をとることをおすすめします。
防犯オーラ「近寄りにくい」
盗人は「見つかりたくない」心理が働きます。
なので、「こいつは防犯意識が高いな」と思わせることで、盗人を寄せ付けない効果があります。
具体的な例として、たとえば
- 通路から見えないように車やテントで囲われている
- サイト内がキレイに整頓されている
- 警戒されているような雰囲気がある
- 盗難対策が見える など
盗人は捕まるリスクを極端に恐れる傾向があるので、こちらの防犯オーラには敏感です。ちょっとでも「ここは盗みにくな」と思わせることができれば効果ありです。
かんたんにできるキャンプの盗難対策7選
それでは最終章『キャンプの盗難対策7選』を紹介します。
今回ご紹介する盗難対策はつぎの7つ。
- 目隠し
- 南京錠・ワイヤー
- クツを置いておく
- ラジオをかける
- ライブ配信の張り紙
- センサーライト
- ステッカーカスタム
かんたんですので、複数を組み合わせて確実な盗難対策をしていきましょう。
目隠し
目隠しの効果は2つ。
- ギアが見えない
- 人がいるのかいないのか分からない
これだけでも盗難防止には効果的です。
それに、純粋にキャンプをする上でも、プライベート空間を確保できる、風よけになるなど便利。
とくに女性のソロキャンプにおすすめです。
目隠しの方法については、こっちの「人目を気にせず楽しめる!」庭バーベキューで手軽にできる目隠し方法を徹底解説でくわしく解説しています。また、下の記事で、目隠しの定番「陣幕」について解説しています。
南京錠・ワイヤー
南京錠やワイヤーは古風ですが、確実な方法と言えるでしょう。
今の南京錠は「指紋認証」や「スマホ連携」など進化して使いやすいものが多くなっています。
女性のソロキャンプでは就寝中もキケン!
実際にあった話、寝ている女性のテントを勝手に開けて「いっしょに寝ませんか?」と声をかけてきたヤバイやつもいるので、テントのジッパーに南京錠をセットするぐらいじゃないと危なくて眠れません
盗難対策は南京錠じゃなくても、ワイヤーを使って「ランタンとポールをつなげる」「ペグダウンしてチェアとつなげる」「クーラーボックスとテントをつなげる」など、工夫しだいで盗難対策が可能です。
カラビナでもネジ式のものなら外すのに時間がかかるので、盗人は嫌がります。
クツを置いておく
ソロキャンプの場合はどうしても留守になる時間があります。
トイレやお風呂に行くときに効果的な方法です。
テントのジッパーをしめて、入り口にクツを置いておくだけのシンプルな対策ですが、犯人から見れば「中に人がいる」と思うので地味に効果があります。
あともうひとつ。
チェアを2つ用意しておくとトイレに行く姿を見られても「デュオキャン」かと思ってくれるので、クツを置く対策に真実味を帯びさせることができます。
昼はラジオ、夜はライト
先ほどのクツを置いておく対策をさらに効果的にするのが、昼間はラジオ、夜はライトです。
音と明かりは人の気配を感じさせるためにもっとも有効な手段。
ただ、ラジオはとなりの人の迷惑になることもあるので、音量を絞って「自分のサイトに入ってきたら聞こえる程度」ぐらいがいいと思います。
ライブ配信中の張り紙
「防犯カメラ作動中」の張り紙やスッテカーを見たことがある人は多いでしょう。
見たときどんな感じがしますか?
ぼくの場合、なにもしてないけど「ちょっと気が引き締まる感じ」だったり、カメラの位置はわからないけど「見られている感じ」になります。
キャンプをYouTubeで配信しているキャンパーも多いので、意外と効果的な方法です。
しかも、ライブ配信なのでリアルタイムで自分の姿が映し出されていると思うと、とても盗難する気にはなれませんよね。
ほんとうにライブ配信をする必要はないよ!
センサーライト
センサーライトは、就寝中の盗難対策です。
ライトをつけっぱなしではなく、人の気配を察知して点灯するライトだから効果的。
ライトが「パッ」と点灯すると、盗人は「持ち主が起きるかも!」と逃げていきます。
それに、自分がトイレに行くときも便利。
ただひとつ、注意すべき点があります。
周りの人のテントに光が当たると迷惑になるので、設置位置や高さをよく確認してくださいね。
ステッカーカスタム
ステッカーカスタムは旅行カバンといっしょで、自分の持ち物が一目でわかるようにする方法です。
盗人の心理からすれば、こんな目立つキャンプギアは売り物にならないし、自分でも使いたくないと思うはず。
なので、ステッカーが貼ってあるギアは盗まれにくいです。
さすがに防犯のためとは言え、抵抗あるな。
ですよね。
ステッカーじゃなくても、ワンポイントのレザー装飾なんかでもOK。ランタンとかならホヤガラスを特注にするとか、ランタンシェードを社外品でカスタムするとかの方法もあり。
ただ、かっこよくなりすぎると、それはそれで盗まれるかもですが。
【まとめ】盗難に気をつかうなんて・・・でもしょうがない
キャンプがブームになって、ほんといろいろなキャンプギアも出てきたし洗練されてきたと思います。
ただ、ブームになるということは闇の部分もハッキリと映し出されてきたと感じます。
正直なところ、この日本でキャンプギアの盗難を気にしながらキャンプをしないといけないなんてイヤですよね。
でも文句を言ってもしょうがないから。
キャンプを楽しむためには、「盗難対策」の課題を解決していく必要があります。
今回ご紹介した内容以外にも盗難対策はあると思います。
自分たちでちゃんと自衛して、わたしたちのキャンプ環境を守っていきましょう!