ワンティグリスから発売されている「TC素材の焚き火陣幕」
ロックシールドTCとの相性バツグンって言われているけど・・・
初見ゴロシ!
地面の傾斜具合に左右されるし、繰り返しこまかな微調整が必要になったりと、キレイに張るのは大変。
とくにブラウンカラーは、ロックシールド本体にスカートがついてないので、細部のあらを隠すことができずテンションが下がります。
追記:現在、ブラウンカラーもスカート付きが発売されました!
ほんと、テントをキレイに張れるかどうかで、キャンプの気分って変わりますよね。
そこで今回、ロックシールドTCと焚き火陣幕を組み合わせてキレイに張る方法を試行錯誤し、最終的に一番カンタンでキレイに張れる方法がわかりましたのでご紹介します。
先に結論を言いますと
焚き火陣幕をカンタンにキレイに、しかもシンプルに張る方法は「伸縮ポールを使う」です。
焚き火陣幕のアレンジもしてみたので、最後までごらんください。
ロックシールドTCのレビュー記事はこちら!
【庭キャンプ】ロックシールドTC「サイズ感から注意ポイントまで」徹底レビュー!
キャノピーポールは160cmの斜め使いがデフォルト
ポールは垂直使いだと思い込んでいるぼくには盲点でした。
あらためてAmazonの商品画像を見ると、パップテントの基本型の場合、キャノピーポールは160cmの斜め使いなんです。
↓ロックシールドTCのページはこちら
↓ブラウンスカート付きはこちら!
どおりで付属ポールと陣幕の高さが合わないはずだよ。
陣幕の高さは約130cm。陣幕に使うポールの推奨高さは130~150cm。
これに対してロックシールドの付属ポールの高さは、118cm・160cmなんです。
なので、付属ポールを垂直に使うと陣幕との高さがぜんぜん合わない。付属ポールの斜め使いを知らないと現場でパニックになります。
そう!160cmポールの斜め使いで高さ130cmの陣幕と高さが合うんです。
しかも、焚き火陣幕を紹介しているYouTubeやブログがいくつかあるのに、ここんとこまったく触れていない。
だけど、ポールの斜め使いは意外と難しい
キャノピーポールを斜め使いすると、前面の高さが約130cmになるので陣幕と高さが合います。
これね、地面が水平とか傾斜があっても真っ平ならキレイに張れるんですよ。
逆に言うと、地面が凸凹で不規則な傾斜がある場合、写真の赤〇で囲んであるポイントのところの位置が左右前後にズレます。
そうすると、テントのループにポールを通してあるので、ポールの角度が変わり高さも変わってしまいます。
もちろんポールをループに通さなくてもOKなんですが、どっちにしても左右のポールの高さを合わすのは一苦労。
陣幕下側のペグダウンの位置も目安がないため、キレイに張るためには細かな微調整が必要になります。
実際にポール斜め使いで張ってみた!
「気にしない」って方はこれでOKだと思います。
でもぼくは納得できません。
写真では地面は平らに見えますよね。
でもここ、ゆるやかだけど傾斜に変化があるんです。
ロックシールド単体ならなんとかキレイに張れますが、加えて陣幕も「ピンっ」と張るのはやっぱり難しい。
付属ポールの垂直使いで陣幕を張ってみた!
たとえば、ロックシールド付属のポールを垂直に使ったらどうなるの?と思いますよね。
やってみました。
118cmポール
まず118cmポールで張ってみました。
ぼくがいちばん最初にやった失敗事例です。
もうだるんだるんですね。
保育園のお子さまがお父さんのハーフパンツを履いた感じ。
一瞬で却下!
160cmポール
つぎに160cmポール
ギリギリで張れます。
この状態だとサイドウォールのファスナーは閉まりませんし、キャノピーが水平なので雨が降ったら水が溜まります。
応用編
キレイに張れてるね!どうやったの?
裏側を見るとこんな感じです。
160cmポールからいちばん下の34cmポールを抜いて、約6cmの木材で調整しています。
でも、不安定なんですよね。
しかも、ひとりだと位置の調整が難しい。
シンプルじゃない!
そうなると、やっぱり高さを調整できる「伸縮タープポール」しかないでしょ!
焚き火陣幕を伸縮タープポールでキレイに張る
ポールは垂直使いがラクですね!
ここでは伸縮ポールを使った張り方を解説していきます。
FIELDOORの伸縮式タープポール
ロックシールドTCと焚き火陣幕の隙間を少なく張るためには、130cmのポールが必要です。
ですが、ピッタリのジョイント式ポールってなかなか見つからないんですよね。あっても高いし。
そこで、購入したのがFIELDOORの伸縮式タープポール。
2本セットで3千円台で買えた。
ぼくは陣幕の真ん中にもポールを入れたかったので、2本セット×2の4本購入しました。
4本あればアレンジも楽しめるしね!
真ん中にポールを入れなくてもキレイに張れるので、ふつうは2本でOKですよ!
伸縮ポールを130cmに合わせて立てる
伸縮ポールはあとで自由に調整ができると言っても、最初に長さを合わせておいたほうが圧倒的にカンタン!
部屋の中で130cmに合わせてジョイント部にマジックで印をつけてたら、いつでもどこでも楽に合わせられます。
130cmに合わせたらロックシールドのキャノピーにセット。
陣幕をセットする
一か所ずつキャノピーをポールから外し、陣幕が下になるように挿します。
ポールの根本に①番から順番にペグダウンします。
②番を打つときは、ピーンっと引っ張ってペグダウン。
ちなみに、ハトメとループがありますが、ハトメにペグダウンをしたほうがキレイに張れます。
最後に上の調整ベルトを締めれば完成。
キャノピーのたるみが気になる場合は、キャノピーの真ん中をガイロープで引っ張ってやるとたるみは解消します。
【改善の余地あり】ロックシールドTCブラウン+焚き火陣幕の欠点
相性バツグンに見える「ロックシールドTC+焚き火陣幕」ですが、それなりの欠点もあります。
実際に連結させてみて気がついた欠点をいくつかご紹介します。
- キャノピーに水が溜まりそう
- キャノピーの水が幕内に流れ込みそう
- すき間があく
- 夏は熱がこもる
キャノピーに水が溜まりそう
キャノピーをいくらピンっと張っても、ちょうどロゴのあたりに水が溜まりそうですよね。
晴れの日だけを狙ってキャンプをするのも難しいし、アウトドアではにわか雨や夕立ちは避けて通れない。
やっぱり雨のことを考えると、なんらかの対策が必要ですね。
真ん中のポールを外してキャノピーを引っ張れば、なんとかなるかな?
ちなみに「TC素材は雨に弱い」と言われているけど、そんなことはありませんでした。
実際に40時間の耐水性検証をしました!
ロックシールドTCの耐水性検証試験結果は、【40時間耐水性検証】TC素材 vs 雨!ポリコットン製ロックシールドTCは大丈夫? で詳しく解説しています。
キャノピーの水が幕内に流れ込みそう
1~2cmほど、キャノピーの縁より陣幕が外側にあるので、キャノピーに降った雨が陣幕の内側に流れ込んできます。
これも、真ん中のポールを外してキャノピーをかぶせるように引っ張ってやれば、なんとか解消できる気がします。
すき間があく「ブラウン特有の悩み」
ロックシールドTCはカラーで仕様が違います。
- ブラウン:スカートなし
- アーミーグリーン:スカートあり
そう、ブラウンにはスカートがないんです!
なので、すき間をカバーすることができません。
夏は熱がこもる
ここまで囲ってしまうと夏は熱がこもってつらいと思います。
夏限定でキャンプをする方には焚き火陣幕はいらないかもしれません。目隠しで使うなら、ロックシールドから離して単独で立てたほうがいいでしょう。
ちなみに、焚き火陣幕にはポールが付属していません。ガイロープは付属していますが、細くて頼りないです。
単独で使う場合でも「伸縮タープポール」のほうが便利です。
焚き火陣幕をアレンジしてみた!
ポールとガイロープがあれば、多彩なアレンジが可能です。
とりあえず3つほどアレンジ張りしてみたので、かんたんにご紹介します。
リビングひろびろタープ張り
全部160cmのポールを使ってタープ張りしてみました。
リビングスペースがかなり広くなるので、大人数のバーベキューにも最適ですね。
TC素材は遮光率が高いので、炎天下でも濃い日陰をつくることができます。
ただ、天井のつなぎ目があくので雨の日には不向き。
正面の動線確保ハーフオープンスタイル
陣幕を半分あけたスタイル。
正面からの出入りができるようになり、目隠し効果もバツグン。
風よけにもなるので、焚き火もしやすくなります。
まるで城壁!サイドウォール延長スタイル
幅388cm、高さ130cmだからできる城壁スタイル。
前、横からの視線を気にすることなくキャンプを楽しめます。
【まとめ】焚き火陣幕でスタイル広がる楽しめる
ロックシールドTCと焚き火陣幕はキレイに張るためにコツはいるけど、一度コツをおぼえたら設営はかんたん!
さらにアイデア次第で多彩なアレンジも楽しめます。
焚き火陣幕単体でも使えるので、ほかのテントと組み合わせても楽しいかもしれませんね。
今回使ったアイテムはこちら!
それでは酔いアウトドアライフを!