- 網焼きにマンネリを感じる
- 実は網でうまく焼けない
- コンロや網の掃除に嫌気がさす
こんな悩みを解決する記事を書きました。
網焼きのバーベキューは確かにうまい。
だけど「なにかが違う」「もっといい方法はないのか」と感じていませんか?
網焼きのバーベキューは手軽だしホットプレートやフライパンで焼くよりもおいしい。しかし、毎回ワンパターンでマンネリを感じるのも当然かもしれません。
そんな中、網に代わって注目を集めているのが「鉄板」です。
バーベキューで鉄板といえば焼きそばぐらいしか思いつきませんよね。
まだ世間一般的にはバーベキューといえば網の認識です。ですが、もうバーベキューは鉄板の時代へ移行をはじめているのです。
BBQのベテランたちはすでに鉄板を手にしています。
そこでこの記事では『いまなぜ、重たい鉄板が選ばれているのか、その理由』や『バーベキュー用鉄板の選び方のポイント』、『鉄板の使い方のコツからお手入れ方法』まで徹底的に解説していきます。
これからは鉄板がバーベキューの新常識。
この記事を読めばあなたは鉄板を極める者として、家族や仲間から尊敬の眼差しを集めることになるでしょう。
いま、バーベキューに重たい鉄板が選ばれる理由
今まで鉄板が注目されなかったのは、アウトドア業界に本格的な鉄板が投入されてこなかったからです。
むかしから鉄板はあったものの、市販されている鉄板は厚さ1.5mmほどの薄手のものでした。
知っていますか?お好み焼きやもんじゃ焼き、焼きそばのなどの鉄板焼き屋の鉄板の厚さは「9~12mm」、高級なステーキ屋では「12~19mm」の鉄板が使われています。
「鉄板が厚ければ厚いほど食材がうまくおいしく焼ける」というのは、知る人ぞ知る真実。
最近のキャンプブームによって鉄製のダッチオーブンやスキレットが人気になったことを受け、アウトドア業界は厚さ4.5mm~9mmのバーベキュー用の厚手の鉄板を投入しはじめたのです。
(バーベキュー用に9mmより厚い鉄板がないのは、重たくて持てなくなるからです)
BBQのベテランたちは網では実現しえない「うまさ」を追求し、デメリットを度外視してまでも鉄板を選んでいます。
網はムリ、鉄板でうまみを閉じ込める
網は火で焼き、鉄板は熱で焼く。
網のすきまから炭火へと滴りおちる脂と肉汁、炎とけむりがあがった瞬間にひろがる香ばしいにおい。
炭火の遠赤外線の恩恵を受けられる網焼きも最高ですが、実は欠点があります。
それは「肉のうまみ成分の垂れ流し」です。
網焼きでお肉がうまく焼けないのは、表面だけ焦げて中には火が通らないこと。中までしっかりと火を通そうと焼けば焼くほど、さらに脂と肉汁は落ち、口に運ぶころには柔らかさを失ったカサカサのお肉なんてことも。
肉の脂がおちるのはヘルシーでいいのですが、いっしょにうまみまで落とすのはもったいない。
鉄板は蓄熱性(熱を蓄える性質)があるので全体が均一に熱くなり、焼ムラがなく肉のなかにうまみをギュッと閉じ込め、ふっくらジューシーに焼き上げることができます。
鉄板一枚で料理のバリエーションが増える
バーベキューはお肉や海鮮、野菜を焼くだけだと思っていませんか?
網だけだとベーベキューの可能性は小さいまま。なにせ食材を焼くだけしかできませんから。
鉄板ならたっぷりと溜まったお肉の脂や肉汁で、定番の焼きそばからガーリックチャーハンなど、〆の料理も可能になります。
最初からお好み焼き狙いでもいいですし、深型鉄板ならパエリアなどの凝った料理もできます。箸休めの目玉焼きも、子どものおやつにパンケーキもいいですよね。
さらにフタを活用すればピザを焼いたり鶏の蒸し焼きなど、オーブン料理や蒸し料理も可能に。
料理のバリエーションが増えるだけでワンパターンなバーベキューから解放されます。
どんな熱源でも使えるし、あとの掃除がラク
網焼きといえば炭火です。と言うか、網焼きバーベキューでは炭火しかありません。(ガスグリルもあるけど)
たとえば、網焼きを焚き火ですると食材は煙臭くなりますし火力調整が難しい。ガスコンロですれば落ちた脂や肉汁でガスコンロは使い物にならなくなります。
鉄板なら熱源を選びません。焚き火でもガスコンロでも、もちろん炭火でも使えます。
炭火の香ばしいいい匂いがお肉につかないかもしれないけど、脂や肉汁、焦げカスが下に落ちないのでバーベキューコンロの掃除がラクラクになります。
鉄板の手入れが少しめんどうですが、大きいコンロを洗って乾かすことを思えば鉄板のお手入れなんてカンタンなものです。
バーベキュー鉄板の選び方『4つのポイント』
バーベキュー用の鉄板の選び方には4つのポイントがあります。
- 厚さ
- 素材
- サイズ
- 形状
この4つのポイントを絞り込んでいかないと、失敗することになるので注意が必要です。
鉄板の選び方は重要なので詳しく解説していきます。
鉄板の厚さとうまさが比例する「迷ったら6mm」
鉄板の厚みが厚いほど食材がおいしく焼けるヒミツは「蓄熱性」の高さ。
蓄熱性とは、物質が熱を吸収して保持する性質のことで、物質の密度、質量(重さ)が高いほど保持できる熱量は大きくなります。
鉄板の場合、厚くなるほど重さが増すので、蓄熱性が高くなります。
ホームセンターなどに売られているバーベキュー用の鉄板は厚さ1.5mm前後。すぐに熱くなるのですが蓄熱性に乏しく、食材を置いたときに急激な温度低下を招き、お肉が鉄板に引っ付いてしまう原因にも。
さらに、火の当たっている部分と当たっていない部分の温度差が大きく、焼きムラや表面は焦げるのに中は生焼きなんてことも。
鉄板の厚さが増すほど鉄板全体が均一に熱せられるので焼きムラがなく、火力や食材による温度変化を抑え、中までしっかりと火を通すことができます。
現在、バーベキュー用の本格的な鉄板として売られている主な厚さは
- 3~4.5mm
- 5~6mm
- 9mm
手軽さなら3~6mm、味にこだわるなら6~9mmが基準です。
理想とすれば9mmですが、けっこうな重たさになるので注意が必要。ファミリーサイズの鉄板で厚さ9mmなら「約10kg」は覚悟したほうがいいかもしれませんね。
鉄板の重さ比較(参考)
ファミリーサイズ(40cm×30cm) | 黒皮鉄 (比重=7.85g/㎤) | ステンレス (比重=7.93g/㎤) |
3mm厚 | 2.83kg | 2.85kg |
6mm厚 | 5.65kg | 5.71kg |
9mm厚 | 8.48kg | 8.56kg |
【3~4.5mm】・・・厚手の鉄板で焼きたいけどコストを抑えたい方におすすめ。
【6mm】・・・焼き上がりや耐久性、重さなどバランスの取れた鉄板を長く使いたい方におすすめ。
【9mm】・・・よりおいしくプロの味に近づけたい本格志向の方におすすめ。
お家でのバーベキューやキャンプでのアウトドア料理なら6mmを買っておけば失敗はないと思います。
バーベキュー用鉄板の素材は3種類
一言で鉄板と言っても素材は主に3種類に分けられます。
- 黒皮鉄
- 鋳鉄
- ステンレス
いちばんのおすすめは黒皮鉄
鉄板の素材の違い別特徴
素 材 | 黒皮鉄 | 鋳鉄(ちゅうてつ) | ステンレス |
性 質 | 熱した鉄に圧力をかけて成型するので密度が高く丈夫な素材になる。冷える際に表面が空気中の酸素と結合して黒皮とよばれる被膜を形成する。鋳鉄と比べてサビにくい | 鉄と炭素を混ぜた合金属。型に流し込んで成型するため、表面に小さな凹凸や小さな穴が空いてる。衝撃に弱くサビやすい。 | 鉄にクロムと呼ばれる金属の一種を混ぜたもの。クロムが表面に被膜を形成するためサビにくい。そして非常に硬く熱に強い性質を持つ。 |
特 徴 | 現在の主流で鉄板と言ったら黒皮鉄。商品も多く手に入りやすい。それなりのメンテナンスは必要だが鋳鉄に比べ扱いやすい。 | 鉄板としての性能は黒皮鉄と変わらないが、厚み3mm以下のものが多く、蓄熱性はさほど期待できない。波型が多く、メンテナス性が悪い。 | 黒皮鉄の約2倍の価格帯。高価だが耐久性、メンテナンス性は格段に高く、ちょっとやそっとではサビない。 |
おすすめ度 | いちばんおすすめ | おすすめしない | ずぼらな人向け |
熱伝導率 (熱の伝わりやすさ) | |||
蓄熱性 (冷めにくさ) | |||
耐久性 (サビにくさ、壊れにくさ) | |||
メンテナンス性 (お手入れのしやすさ) | |||
価 格 |
いちばんのおすすめ「黒皮鉄」
鉄板と言ったら黒皮鉄がほとんど。
圧延加工で作られた密度の高い鉄板をプレス加工しているので強度もバツグンで、落としたり叩いたりしても割れることはありません。
熱の伝わりもよく蓄熱性に優れている、しかもステンレスに比べたら安価で、厚さやサイズが豊富なので手に入れやすいです。
鉄の表面が黒皮(ミルスケール)と呼ばれる酸化被膜で覆われているため、鉄と空気の接触を防止する保護膜として作用するので、鋳鉄や保護されていない鉄に比べてサビにくい特徴があります。
ですが、黒皮には目に見えない小さな穴や亀裂がはいっているので、シーズニングなどのメンテナンスは必要になります。
ちなみにお好み焼き屋さんやステーキ屋さんはこの黒皮を磨いて除去した鉄板を使っています。なぜなら、目に見えない穴や亀裂でも食材の焦げ付きの原因になるからです。
アウトドアで使う分には黒皮がついていてもまったく問題ありません。
おすすめしない「鋳鉄(ちゅうてつ)」
おすすめしないと言うより、バーベキュー用の鋳鉄製の鉄板は3mm以下の薄手のものしかありません。
最初の方でお話したとおり「鉄板が厚ければ厚いほど食材がうまくおいしく焼ける」ので、鋳鉄製の鉄板は選択肢から外してもOKです。
なぜ、鋳鉄製の鉄板をここで比較対象したかと言うと、みなさんが間違って購入しないようにするためです。
鋳鉄は炭素を多く含んでいるため黒皮鉄より硬いですが、ねばりがなく急激な温度変化や衝撃により割れたりする恐れがあります。
表面には細かい凹凸や小さな穴もあり、水分が付着しやすくサビやすい特徴もあります。一晩ほったらかしにしてたら、翌朝まっちゃっ茶にサビていることも。
メンテナンスフリーな「ステンレス」
ステンレス製の鉄板が性能としては一番ですが、同サイズの黒皮鉄の約2倍の値段がします。コスト面を気にしないのであればステンレスがいいかもしれません。
ステンレス最大の特徴はほぼメンテナンスフリーなところ。洗剤でゴシゴシ洗っても大丈夫だし、シーズニングは必要ありません。
シーズニングとは、鉄製品を空焚きして水分を飛ばし、油を塗って保護する方法。
黒皮鉄に比べて熱伝導率が低いため鉄板が温まるまで時間がかかりますが、その分、冷めにくく蓄熱性は高いです。「熱しにくく冷めにくい」ということです。
ただ、商品数が限られているので選択肢は少ないです。
コンロの大きさと人数に応じたサイズを選ぶ
鉄板でも網でも同じですが、焼き面積はバーベキューを快適にするうえで大切な要素です。
焼き面積が小さいと焼いてから食べるまでの時間が長くなったり、焼きそばやチャーハンがこぼれ落ちたりして大変。逆に大きすぎると重たくなったり、炭や薪などの燃料がムダに消費されることになります。
ひとり当たりのサイズの目安はコピー用紙A5サイズぐらい、面積にして約300㎠。
人数と鉄板サイズの目安
サイズ (幅×奥行) | 面 積 | コピー用紙 | 備 考 | |
1人 | 20×15cm | 300㎠ | A5 | A4の半分 |
2~3人 | 30×20cm | 600㎠ | A4 | |
3~6人 | 40×30cm | 1200㎠ | A3 | |
5~8人 | 60×40cm | 2400㎠ | A2 | A3の2倍 |
それと一番重要なのが、使用するバーベキューコンロやガスコンロの大きさ。
コンロより小さいサイズだとそもそも載せられない。大きいとバランスが悪くて危険です。
なので、お手持ちのコンロの大きさと購入する鉄板のサイズをよく確認しましょう。
下の記事でコンロサイズの選び方を詳しく解説しています。
参考記事:【やっぱり炭火!】庭にピッタリ!バーベキューコンロおすすめ25選|煙の少ないタイプも
カセットガスコンロの場合、鉄板がガス缶側にはみ出していると輻射熱で缶が過熱されて爆発する危険があります。
カセットコンロでバーベキューをするときは、専用の調理器具を使った方が無難です。
鉄板の形状もいろいろ「いちばんは使い勝手のよいフチあり」
鉄板の形状でもっとも使い勝手がよいのは「スタンダード型」です。
浅いフチがついていて、ウインナーが転がっても落ちないし、焼きそばやチャーハンもこぼれなくて作りやすいです。
欠点があるとするならお肉の脂が溜まってしまう点ですが、お肉の脂と肉汁もお肉をおいしく焼くための条件だと考えればメリットになります。
アヒージョやパエリアなどの料理に挑戦したいなら深型もありですね。
鉄板の形状 | 平 型 | スタンダード | 深 型 | スリット入り | 波 型 |
おすすめ度 | (3.5) | (5.0) | (4.5) | (2.0) | (2.0) |
特 徴 | 真っ平で脂や肉汁が外側に流れてヘルシーに焼ける。だが、コンロやテーブルが汚れる。焼く以外の料理が難しい。 | 浅いフチがあるので食材がこぼれ落ちなし、汁物以外の料理なら対応できる。脂が溜まるので油跳ねする。 | 基本、スタンダードと同じ。深い分、アヒージョなどの汁物にも対応できる。スタンダードより少し重量があり高価。 | 全面スリットやハーフスリットがある。網焼きのメリットを取り入れているが、鉄板のメリットがあまりない。 | 肉の脂が溝に溜まり、肉においしそうな焼き目がつく。焼くそばやチャーハンがつくれないし、掃除がめんどくさい。 |
料理の幅 |
スリット入りや波型に心惹かれそうになりますが、選んではいけません。
料理の幅が極端に狭まり、鉄板のメリットが享受できないからです。
平型は無骨でカッコいいですよね。しかし、フチがあるものに比べると熱変形を起こして歪みやすいし、少し傾いていると目玉焼きの卵さえも落ちてしまいます。
もし平型を選ぶなら大きめサイズをおすすめします。
「鉄板がおうちにやってきた」いちばん最初に必ずすること
鉄板を上手に使うためには、コツとお手入れ方法をマスターする必要があります。
最初は難しいしめんどくさいかもしれません。
ですが、大切に育てていくと焦げ付かずうまくおいしく焼くことができるようになります。
ここでは、鉄板を購入しておうちにやってきたら必ずすることを解説していきます。
【シーズニング】買ってから使い始めるまでにすること
新品の鉄板にはサビ止めのワックスや油がついています。
まずはサビ止めのワックスや油を落とし「シーズニング」をやっていきます。
鉄製の調理器具に油をなじませること。
シーズニングをすることで油を浸透させ、サビの防止や食材の焦げ付きを減らすことができます。
シーズニングをしない状態で使うと、いくら油を引いても焦げ付きます。
ちなみに「ステンレス製」の鉄板にシーズニングは不要です。
鉄板を購入してから使うまでの手順は
- 洗剤でゴシゴシ洗う
- 火にかけ空焚きをする
- 食用油を薄く塗る(②と③を3回ぐらい繰り返す)
- 野菜クズを炒める
- 食用油を薄く塗る
- 新聞紙にくるんで保管
取っ手まで熱くなります。やけどに注意してくださいね!
【シーズニングに必要なもの】
- 食器洗い洗剤
- 食用油(サラダ油など)
- たわしやブラシ
- キッチンペーパー
- 菜ばしやトング
- 鍋つかみや耐熱グローブ
- 新聞紙、ナイロン袋
シーズニングに使う油は、食用であればなんでもいいと言われていますが、向き不向きがあります。
シーズニングに適している油は空気中で固まって被膜を作りやすい「乾性油」
たとえば、ベニバナ油、アマニ油、えごま油、クルミ油などが乾性油です。
油にこだわってみるのも楽しいかもしれませんね。
シーズニングの具体的な方法
それでは具体的なやり方を解説します。
食器洗い洗剤を使ってゴシゴシ洗って、サビ止めワックスを落としていきましょう。
洗剤を使えるのはここまで。
水洗いしたあと放置するとすぐにサビ始めます。タオルで軽く水分を拭きとりステップ②に移りましょう。
ガスコンロやカセットコンロ、IH対応の鉄板ならIHでもOKです。
(注意事項を守って使ってください)
鉄板をコンロに置き、弱火~中火で空焚きをしていきます。
水分が完全に蒸発して白い煙が出だしたら火を止めます。
鉄板に食用油をたらし菜ばしやトングを使ってキッチンペーパーで薄く塗り込んでいきます。
裏側や側面も忘れずに。
加熱した鉄板は取っ手の部分まで熱くなっていますので、鍋つかみや耐熱グローブをつけて行いましょう。
鉄板を冷ましてから作業をしてもOKです。
耐熱グローブはバーベキューや焚き火をする際に必要になります。
あらかじめ買っておいても損はありません。
ステップ②とステップ③を3回ぐらい繰り返します。
鉄板をコンロにかけ弱火~中火で加熱していきます。
白い煙が出始めたら野菜クズを入れて、焦げる寸前まで炒めていきます。
使う野菜クズは、キャベツの芯やニンジンやじゃがいもの皮など捨てる部分でOK。
野菜クズを炒める目的は、野菜の水分と油を反応させて油膜を作りやすくするためと、鉄板の鉄臭さを取り除くためです。
野菜クズを捨てたら食用油を薄く塗り込んでいき、鉄板全体に仕上げのコーティングをして完成です。
これでシーズニングの工程は完了。
ここまで済めば鉄板でお肉を焼いていけます。
けっこう時間と手間がかかるので、バーベキューをする日までにシーズニングを終えておきましょう。
鉄板をほこりや湿気から守るために新聞紙に包み、ナイロン袋に入れてなるべく湿気の少ない場所で保管します。
クローゼットやコンテナで保管する場合は、除湿剤を使うといいかもしれませんね。
シーズニングは方法としては簡単ですが、めんどくさいと思います。
ですが、丁寧にシーズニングをすることで焦げ付かない鉄板になります。手間をかければかけるほど愛着も湧いてくるので、一生ものとして大切に育てていきましょう。
「バーベキュー本番!」鉄板をうまく使いこなすコツ
鉄板などの鉄製調理器具には使い方のコツがあります。
コツを知らないとせっかく厚手の鉄板を買ってもうまく使いこなせず、「味」を引き出せないどころか鉄板の良さが理解できずに放置してダメにしてしまいます。
ここではそんな鉄板のコツを詳しく解説していきます。
食材を焼く前に必ず「プレヒート(予熱)」
鉄製調理器具の基本はプレヒート(予熱)です。
温度が低い状態で焼き始めると、食材が張りつき焦げ付きの原因になります。
鉄板を火にかけ、水滴をたらしたら「ジュッ」と一瞬で蒸発するまで加熱していきます。
食用油を多めに入れてヘラやキッチンペーパーで伸ばし、煙が出るぐらいまで油を加熱します。
鉄板を久しぶりに使う場合など、ほこりや酸化した油の臭いが気になるときは、温まった油をキッチンペーパーでふき取るようにしましょう。
火にかける直前に水洗いをしても大丈夫です。
洗剤を使ってはいけません。
なぜなら、洗剤を使うとせっかくシーズニングをしてなじんだ油が取れてしまい、いちからシーズニングをやり直すはめになるからです。
これではいつまで経っても鉄板が育ちませんのでご注意を。
ちなみに、バーベキューメンバーに潔癖症の方がいる場合、「洗剤で洗っていない」ということは伏せておきましょうね。
バーベキューの途中で焦げ付きが気になるときは
いくら丁寧にシーズニングをしていても、いくら熱く予熱していても、最初のうちはどうしても焦げ付きがあります。
バーベキューの途中で焦げ付きが気になるときは、いったん鉄板の上を空にして火にかけたままヘラを使って焦げをガリガリ落とします。
ある程度キレイになったら食用油を引き、油が温まってからバーベキューを再開します。
時間にして5分ほどの作業です。
焦げ付きをほったらかしにしてバーベキューを続行しても食材がうまく焼けませんので、手間を惜しまず途中の掃除と油引きは行いましょう。
「うまく育てて一生ものに」鉄板のお手入れ方法
バーベキュー後のお手入れは毎回欠かさず行う儀式です。
この儀式を怠ると鉄板が育ちませんし、最悪の場合、翌朝にはサビが発生しています。
しっかりとお手入れをしていけば鉄板が育っていって、焦げ付きもなくなりお手入れがしやすくなっていきます。
それでは、バーベキューが終わってからの片付け、お手入れ方法を解説していきます。
バーベキューが終わったら焼き切る
バーベキューが終わったら鉄板を火にかけたまま、ヘラを使って残りカスや焦げ付きを取れるだけ取っていきます。
カスが取れたらそのまま鉄板を空焚きして、取れなかった焦げ付きを炭化するまで焼いていきます。このことを業界用語で「焼き切る」と言います。
焦げ付きが炭化することで付着力が弱まり落としやすくなります。
網も同じで残り火で焼き切るとこびり付いた汚れが落としやすくなります。
鉄板が冷えるのを待って水洗いをする
鉄板が手で持てるぐらいまで冷めたら、ブラシやスチールたわしを使って水洗いをします。
アツアツの鉄板に冷たい水をかけると鉄板が変形する恐れがあります。
必ず、手で持てる状態になってから水洗いをしましょう。
遠慮する必要はありません。思いっきりゴシゴシ洗っても大丈夫です。
ですが、洗剤を使ってはいけません。
もし、汚れや焦げ付きが落ちないのであれば、お湯をいれて5分ほど放置しておけば取れやすくなります。
最後にシーズニングの要領で油を薄く塗る
水洗いが終わったらキッチンペーパーで水気をふき取ります。
その後、シーズニングと同じで、鉄板を火にかけ空焚きを行いキッチンペーパーで食用油を薄く塗って完了です。
使用後のお手入れのときは空焚きと油を塗るのは1回でOKです。
あとは新聞紙に包んでナイロン袋に入れ、湿気の少ない場所で保管しましょう。
最高の鉄板を手に入れる方法
今、アウトドア業界から数多くの鉄板が輩出されています。
この記事で選び方を学びましたが、数ある中でひとつを選択するのは困難。
そこで、ぼくがおすすめする鉄板ブランド【ZEOOR(ゼオール)】を紹介して、この記事の最後にしたいと思います。
ゼオールは日本発のBBQ鉄板ブランド。
鉄板の厚みは
- 4.5mm
- 6.0mm
- 9.0mm
バーベキューでもっとも使いやすい、4.5mm、6.0mm、9.0mmの3種類があり、サイズもソロ用からファミリー、大人数向けの豊富なバリエーションがあります。
ほかにも、サビに強いステンレス製の鉄板、蒸し焼きフタや鉄板が持ちやすくなるサポートハンドルなどオプション品も多彩。
鉄板選びで迷ったらZEOORの極厚鉄板で間違いないでしょう。
Amazon、楽天市場、yahoo!ショッピングで購入できますので、ぜひ覗いて見てください。
\ZEOOR(ゼオール)の最高の極厚鉄板を見る/
- 各ショッピングサイトの検索結果ページに移動します。
網では超えることのできなかったバーベキューの限界をいとも簡単にぶち破る鉄板。
これからは「脱・網」が加速し、鉄板が新しい常識。鉄板の時代はすぐそこまで来ています。
BBQのベテランたちはすでに鉄板を手にしています。
あなたもここで新しい時代の風に乗ってみませんか?