雪が降るシーズン大変なことと言えば、車の屋根に積もった雪下ろしや駐車場の雪かきですよね。
わが家はカーポートを設置して、この苦労から一切おさらばしました。
だって、カーポートのおかげで車の屋根にも、もちろん駐車場にも雪が積もらないですもの。だから雪かきは車の前と玄関前だけですみます。
「めっちゃ楽になりました」
そこで今回この記事では、雪が積もる地域にお住まいの方でカーポートの設置を検討している方に向けて「どこまで楽になったか」「選ぶ際の気をつけるポイントはどこか?」についてお話していきます。
カーポートを設置して良かったこと
私の地域では、多い時で50cm程度の雪が積もります。今年もさっそく50cmの雪が積もりましたが、よそのお家を見ていると大変そうでしたね。
近所でカーポートを設置している家は50軒中8軒、割合として16パーセントです。わが家は、6年ぐらい前のチョー大雪を経験して、設置する決意を固めました。
結果、冬だけじゃなく、オールシーズン、昼夜問わず、大助かりです。
たぶんカーポートを設置しない人は、冬が終わって春を迎えたら苦労を忘れてしまうからではないでしょうか。
「のど元すぎればなんとやら」ですね。
雪にあれだけ悩まされたのに、暖かくなったら忘れてしまうのですから人間っておもしろいですね。そして、また冬になると「あ゛~・・・カーポート付けとけばよかった・・・」と。
カーポートの真骨頂は冬に発揮される
確かにカーポートの真の実力が発揮されるのは冬。
降り積もった雪をカーポートがすべて受け止めてくれます。これで車の屋根の雪下ろしや駐車場の雪かきは必要ありません。
よそのお家を見ていると、車の屋根の雪を下ろす⇒足元に山になる⇒狭くて雪かきがしにくい⇒そのまま出かける⇒帰宅したら狭くて駐車できない、こんな感じですね。また、駐車場の雪を持っていくところがない⇒駐車場が狭くなる。
立て続けに降られると、もうにっちもさっちもいかなくなります。ご近所さんの中でも、もうあきらめて1週間以上も車を放置している方もおられましたね。
車1台分の面積を2.5m×5.0m=12.5m2(平方メートル)として、50cmの雪が積もれば6.25m3(立方メートル)にもなります。
1m四方の箱が6個分。車が2台ならさらに倍。「や~・・・考えただけで腰が痛くなります」
しかもこれだけの雪、なかなか置き場所なんてありませんよね。
カーポートがあれば「何もしなくても」いいのです。
それと、カーポートがあるともう一ついいことが。それは、窓ガラスが凍らないこと。
朝、急いで出かけようとしたとき、フロントガラスの凍結は絶望感しかありません。エンジンを掛けてエアコンを付けても早くならない、家に戻って水を汲んでくるしかない。早く解かそうとしてお湯をかけたら「フロントガラスが割れちゃった」なんてことも。
カーポートがあれば朝も余裕です。
オールシーズン役に立つカーポート
「冬以外は役に立たないのでは?」と思っている人が多いカーポート。
そんなことはありません。カーポートはあなたの大切な車をオールシーズン守ってくれます。
たとえば夏。直射日光の下では車内の温度は70℃を超えることも。そんな中、カーポートは直射日光を遮り、車内の温度上昇を和らげてくれる働きがあります。
また、年間を通して、雨やホコリから車の汚れを防ぎ、買い物の荷物を下ろすときも雨に濡れなくてすみます。
カーポートは車を守るだけではなく、子どもの自転車置き場、屋根の下でのバーベキュー、洗濯干し場などにも利用可能。
アイデアによって何とおりもの使い方ができるのもカーポートの魅力です。
カーポートはデザインではなく、強度重視で選ぶ
最近ではオシャレなカーポートが増えてきました。
しかしそのカーポート、雪の重さに耐えられますか?台風の強風に耐えられますか?長期間劣化に耐えられますか?
6年前ぐらいの大雪で、私の地域でもカーポートの倒壊が相次ぎました。これは全国で見ても同じことがおきてます。
カーポートを選ぶ人の多くが、デザイン重視、安さ重視を決め手にしているのでしょう。
カーポート本体が壊れるぐらいならまだマシで、駐車してあった車を押しつぶしてしまったり、となりの家に倒れたりして損害は大きくなります。
車を守るためのカーポートが車を破壊していては話になりません。
いちばんは強度で選ぶ
雪の重さは想像以上です。台風時の風の強さも想像以上です。
あなたのお住まいの地域では、どのぐらい雪が積もりますか?台風時の風はどの程度の風速ですか?
デザイン重視、価格重視でカーポートを選ぶと大変なことになります。地元の工務店や建設会社はあなたの意見どおりのカーポートを設置します。
あなたが選んだカーポートが積雪や強風に耐えられないものだと、損害の責任はあなたにあります。
だからカーポートは、強度を一番に考えて決める必要があるのです。
各カーポートメーカーは、耐積雪厚、耐風圧強度を基準にカーポートの設計をしています。
まずはデザインよりも先に、地域の積雪量、最大風速などを下調べして、カタログなどで確認してみましょう。
お気に入りのデザインがなくても、価格が高くても、ここだけは妥協してはいけません。
雪を受け止めてくれるデザインを選ぶ
カーポートのデザインはいろいろあります。屋根の形、柱の位置、屋根の素材などですね。
このデザイン性によって、ある程度の耐積雪厚、耐風圧強度が決まってくる面があります。
屋根の形は「フラットタイプ」がおすすめ
屋根の形には大きく分けて2つのタイプがあります。
- まっすぐな「フラットタイプ」
- 曲線を描いた「アーチタイプ」
私がおすすめするのは「フラットタイプ」。なぜなら、耐積雪厚強度が高い(屋根の素材にもよります)のと、カーポートの屋根に降り積もった雪がずり落ちないからです。
アーチタイプの屋根は、左右に傾斜がついていて、しかもツルツルの素材が多いです。なので、屋根に積もった雪が左右に滑り落ちます。
雪が落ちた先がとなりの家の場合、もちろん迷惑をかけますし、自宅の玄関前なら雪かきの必要があります。
また、アーチタイプの屋根は耐積雪厚強度が弱い傾向にあり、想定の量を超えると雪下ろしの手間が発生します。
柱の位置は大丈夫?側面パネルは必要?
意外と盲点なのが、柱の位置だったり、側面パネルなんですよね。
デザインを重視したばっかりに、使い始めたら「柱が邪魔!車のドアが開かない!」「柱が前にありすぎてぶつけそう」「側面パネルで左右が見えにくい」などの不便さがでてきます。
側面パネルは、雪や雨の吹き込み防止や目隠しにもなる優れたアイテムです。
でも、車への乗り降りが狭かったり、視界の妨げにもなります。一長一短ですね。
立地条件などをよく検討した上で導入をするか、しないかを決定しましょう。
逆に、開放感を重視するあまりに「片持ち式」のカーポートはおすすめしません。なぜなら、耐積雪厚、耐風圧強度がもっとも弱いからです。
片側に柱がないため、敷地が狭いところでは重宝します。しかし雪や台風でいちばん倒壊したタイプです。
このタイプでも耐積雪厚は20cm程度ありますが、あくまでも新雪の話。雪は時間が経つにつれて重たくなります。雪質によっても重さが変わります。
なので、雪が少しでも積もる地域でこの片持ち式は選ばないようにしましょう。
屋根の材質は「スチール折板」が最強
屋根の素材には大きく分けて3つあります。
- ポリカーボネート板
- アルミ板
- スチール折板
屋根素材の種類 | 価 格 | 強 度 | 耐久性 | 採光性 |
---|---|---|---|---|
ポリカーボネート板 | 安い | 低 | 低 | 高 |
アルミ板 | 高い | 中 | 高 | 低 |
スチール折板 | 普通 | 高 | 高 | 低 |
私がおすすめするのは、なんといっても強度・耐久性の高い「スチール折板」です。
ほかと比べたらデザイン性は劣りますが、カーポートの本来の目的である「車を守る」役目は最高レベル。
やはり積雪のある地域では、スチール折板に勝る素材は存在しません。
ポリカーボネート板は安くてデザイン性も高く、ちゃんと光が入る素材ですが、なにより強度・耐久性が弱いところが欠点になります。
「積雪で壊れた」「台風で物が当たって壊れた」などの被害でもっとも多いのが、このポリカーボネートです。
また、半透明であることで、屋根の汚れが目立ちます。せっかくデザイン性の高いかっこいいカーポートを選んでも、定期的に掃除をしないとみすぼらしい雰囲気になってしまいます。
まとめ
積雪のある地域にお住まいのみなさん、思い切ってカーポートを設置してみませんか。
雪の心配、雪の苦労から解放されますよ。
カーポートを選ぶポイントをまとめると
- 雪に負けない強度で選ぶ
- 雪を受け止めるフラットタイプ
- 柱の位置や側面パネルはよく検討する
- 屋根の素材はスチール折板
カーポートはオールシーズン、あなたの愛車を守ってくれます。使い方によっては、バーベキューや洗濯干し場、子どもの遊び場なんかにもなりますよね。
安い買い物ではないので、よく検討してから設置しましょう。
なにより「強度が大切」ですよ!
カーポートなどの外構工事は、地元の業者さんにお願いするのが一番なんですが、当てがないとか、見積もりだけ取りたい方はネットで見積もりから工事までできる「ロイヤルガーデン」がオススメです。
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