実は飯盒でご飯を炊くなんて、すごく簡単なことなんです。
「飯盒+炊き方」でググったら、お米の浸水は何時間だの、火加減や時間はああだの、匂いに注意だの、細かく書いてあって、「えっ!こんなにめんどくさいの!」と思われる方も多いですよね。
こんな細かいことを1から10まで間に受けて実践したら「あ~あ、ご飯焦げちゃった・・・」なんてことも。
だいたい、そんな細かいこと覚えられんし!
今回は、飯盒炊飯が初めてでも、うまく炊く方法をご紹介します。
結論から言っちゃえば、ときどきフタを開けてチェックするだけなんです。かんたんでしょ?
目で見て確認できるから、いちばん確実な方法なんです。
今回使うのは「兵式飯ごう4合炊き」
飯盒と言えばこの「兵式飯ごう4合炊き」が一番ポピュラーです。
コンパクトなのに4合も炊けるので、家族でのキャンプにはもってこいですね。
ご飯を炊くだけではなく、お湯を沸かしたり、他の料理のナベとしても使えます。
小学生の時から、もう30年は使ってます(笑)
作りがシンプルなだけにタフ!一生使える代物です。
パーツの構成は、本体、内フタ、外フタの3つ。内フタ、外フタはお皿の代わりにもなります。
ちなみに本体には2.2リットルの水が入ります。
お米の計量
内フタ、外フタが計量カップの役割をします。
お米なら、内フタにすり切り1杯が2合、外フタにすり切り1杯が3合になります。
参考までに水の量なら、内フタ1杯で400cc、外フタ1杯で600ccです。
水の量
ご飯を炊くときの水の量は、飯盒本体の内側に印が付いています。
飯盒の中でお米を研ぎ、研ぎ汁が透明になったら水を入れます。
水の量は、赤い矢印のところが2合、青い矢印のところが4合になります。3合のご飯を炊くときは2合と4合の真ん中を目安にすればOK。
今回は2合を炊くので、赤い矢印のところに合わせて水を入れてます。
これでお米の準備はOKです。
炭火で簡単にご飯を炊く
今回は七輪を使用して炭火でご飯を炊いていきますが、焚き火でもガスコンロでもやり方は同じです。
少ない炭で高火力、一人焼肉も楽しい七輪がオススメ!
<七輪ならひとりバーベキューも手軽にできる>
それでは火を起こすところから始めていきましょう。
炭に火を付ける
小さな炭の欠片は火がつきやすいので、着火材としての役割を果たします。
次に空洞ができるように大きな炭を置いていきます。
最初に置いた小さな炭の欠片にめがけて一点集中、ガストーチで火をつけていきます。
写真のように、ガストーチを置くことができれば楽になります。
この状態で2分~3分ほど置いておけば炭に火がつきます。
炭を追加して、火が大きくなるのを待ちます。
15分ほどほっとけば自然と火が大きくなりますが、時間を短縮したい場合は、うちわで扇ぐと早く火がまわります。
これで炭火の準備は完了です。
慣れれば15分~20分ぐらいで火おこしができるようになります。
飯盒で簡単にご飯を炊こう
昨日庭キャンプで、白いご飯を炊いたばかりなので、今回は簡単にできる炊き込みご飯に挑戦します。
焼き鳥の缶詰を1缶、ドバっと入れるだけ。
炊くときに内フタは必要ないので外しておきます。
外フタだけをしめて火にかけるだけ。
フタが開かないように石などで重しをします。
火にかけてから5分ほどすると、グツグツと沸騰してきて、フタの隙間から蒸気が出てきます。
ここまで一切、火の調整はしていません。七輪の空気口は全開のままです。
焚き火だろうと、ガスコンロだろうと、2合だろうと4合だろうと一緒です。15分ほどほったらかしでも大丈夫です。
心配な方は10分を過ぎた頃から蓋を開けてチェックしてみてください。
「フタを開けるな!」は幻想です。焦がして台無しにするよりかは、フタを開けて炊き加減をチェックするほうが失敗はありません。焦げたご飯ほどまずいものはありませんから、気にしなくてもOKです。
う~ん。写真の状態は、ちょっと置きすぎたかもしれません。
もうちょっと水っぽさが残っていても問題ありません。
焦がす前にさっさと火から下ろしましょう。
あとは10分ほどそのまま放置して蒸らしておけば完成です。
「飯ごうで炊いたご飯を蒸すときは、裏返して叩く」と教わった方も多いと思いますが、はっきり言って無意味。飯ごうの底が凹むだけなのでやめましょう。
ご飯を蒸らしている間にもう一品
安い炭を使っていても、15分そこらでは火力は落ちません。
火がもったいないので、ご飯を蒸らしている間にもう一品作りましょう。
今回はお湯を沸かすだけで簡単にできる、カップラーメンにしました。
他にも焼肉、目玉焼きなんかも10分もあれば作れますので、どうせならご飯のお供におかず作りにも挑戦してくださいね。
今回の結果
お米の準備から火起こし、カップラーメンまで作って1時間弱でした。
ご飯の炊き上がりに点数をつけるなら80点と言ったところでしょうか。
少し底の方が焦げましたね。炊き込みご飯なら少し早めに火から下ろしてもいいかもしれません。
使った飯ごうはしばらく水に浸けておけば洗いやすくなります。
まとめ
飯盒で簡単にご飯を炊く方法のおさらいです。
- 火加減は気にしない
- 10分ほど経ったらフタを開けて様子を見る
- 少し水っぽさが残っていても大丈夫
- 15分以上火にかけると焦げるかも
- 10分ほど蒸らしたら完成
すごく簡単でしょ!
もちろん真っ白なご飯もおいしいですが、たまには缶詰など入れてアレンジしてみるのも楽しいですね。
ちなみに水蒸気炊飯のやり方は下の記事からどうぞ!
天気の良い日は、お庭でご飯を炊いてみたらいい思い出にもなるし、災害時の炊き出し訓練にもなりますので挑戦してみてくださいね。
<今回使った道具はこちら>