秋のエギングシーズン、鳥取県の海は荒れることが多い。
台風の接近で荒れるならわからなくもないが、ちょっとした風や低気圧でエギングができなくなるほど荒れる。
鳥取県中部地区の秋のエギングシーズンは9月中頃から10月末まで。
この約1ヶ月半の短い期間でアオリイカをゲットするためには「仕事を犠牲」にするしかない。
「私はよろこんで仕事を犠牲にしよう」
仕事はいつでもできるが、アオリイカと出会えるのは今しかないのだから。
チャンスをモノにするためには恐怖に勝る勇気が必要だ
冒頭でもお話したとおり、鳥取県の海は荒れやすい。
とくに10月に入ると週末のたびに嫌がらせのごとく荒れる。
「チャンスは平日だ!」
10月15日の金曜日にそのチャンスが訪れた。
私の大好きな長潮、そして波高0.2m、風速2m/s~3m/sだ。
「これはやるしかない」
チャンスをモノにするためには恐怖(上司)に勝る勇気(有休)が必要だ。
そして「釣りに行くので午後から休みます」と伝えたのである。
いつもの時間にいつもの場所へ
まいどまいど日中は釣れないとわかっていても海に足を運んでしまうのは釣り人のサガであろうか。
今回も14:30からエギングスタートである。
波も風も予報どおり。
歩きながらランガンして行こうかと思ったが、手前のポイントはすでにエサ釣り師とルアーマンの先客がいた。
しかたなくマイポイントへ直行。
今日の日本海は、私の心のように穏やかである。
気温も暑くもなく寒くもなく、お昼寝にはもってこいの心地よさで眠たくなる。
アオリイカもお昼寝タイムだろうか、反応はまったくない。
今回は秘密兵器を投入
前からやってみたかったことがある。
それは
「エギングにまきエサ?」と疑問に思っただろう。
実は数年前、このポイントでエサ釣り師のおっちゃんが先客として入っていた。
私が到着したときにはもう帰り支度を始めていたのだが、その日は一投目から釣れ、爆釣したのであった。
あの時、私はある仮説を立てた。
まきエサ ⇒ 小魚が寄ってくる ⇒ 小魚目当てにアオリイカも寄ってくる ⇒ 爆釣
そして、その仮説を検証するときが今日である。
この秘密兵器の発射を16:00に設定。そうすれば夕マズメは爆釣間違いない。
この秘密兵器の効果は後半で発表する。
そのときは突然あらわれた
釣れないエギングほど疲れるものはない。
エギンガーが入れ替わり立ち替わりで3人ほど遠くに見えたが、30分から1時間ほどで諦めて帰ってしまう。
釣れないエギンガーは諦めが早い。
しかし私はしつこい。
心が折れそうになっても精神力で乗り越える。
そして16:00。そろそろ秘密兵器を投入しようかと思っていたとき突然あらわれたのだ。
「ジジーーーーーッ!」
ドラグが鳴る。鳴り止まない。
この瞬間、体の疲れがすべてふっ飛ぶ。
胴長20cm、今年初のギャフの出番だ。無理に抜き上げてロッドが折れたら試合終了になってしまう。
「秋でも油断せずギャフは持っておこう」
<いちばん有名な第一精工のオートキングギャフ 3m>
<いちばん有名な第一精工のオートキングギャフ 5m>
第一精工のオートキングギャフは少し値が張るが、使いやすいさ、耐久性ともにバツグンだ。安物の使い物にならないギャフはアオリイカをキャッチできない。
またしばらく沈黙がつづく
3回ほどキャストを試みるが沈黙がつづく。
やはり秘密兵器の投入が必要だ。
冷凍アミエビブロックを足元から5mほどのところへ投入。
あとは小魚が寄ってきてくれるのを待つだけだ。
「予想はしていたが冷凍アミエビブロックを掴んだ手が臭い」
17:30さあ!いよいよ期待の夕マズメ
干潮から30分が経過、写真の右から左に向かって少し潮が動き出している。
この雰囲気の良さに期待がふくらむ。
さらに30分が経過、そして18:00にドンッ!
いや~それにしても私のセフィアTTとヴァンフォードはかっこいい。
こんだけカッコ良ければ釣れるのは間違いない。
秘密兵器の効果か?コンスタントに釣れる
秘密兵器(冷凍アミエビブロック)の効果は定かではないが、コンスタントに釣れつづける。
私が長潮が好きな理由はこれなのだ。
途中で私のエースエギ「エギ王K 3号S ムラムラチェリー」が殉職。
油断した私が悪いのだが、エギングの根がかりほどショックなことはない。
そして二軍の「パタパタくん 3号ラトル 緑のやつ」に交代。パタパタくんもそれなりに活躍してくれた。
21:00 ビククールが満杯になったところで納竿。
ビククールバッグは3.5リットルと小型だが、胴長15cm~20cmぐらいのアオリイカなら10杯は入れることができる。
クーラーボックスより軽くて、エギングランガンにはピッタリだ。
本日の釣果まとめ
まず秘密兵器「冷凍アミエビブロック」の効果は・・・あったのかなかったのかイマイチわからない。
しかし胴長22cmを筆頭に10杯釣れたのでまずまずの結果だ。
釣れるとうれしいが、帰ってからの下処理が大変である。
明日はさっそく刺身とバター炒めでいただくとしよう。
ビールで乾杯が楽しみだ。
最後にもう一度言う。
短い期間でアオリイカをゲットするためには「仕事を犠牲」にするしかない。
チャンスをモノにするためには恐怖(上司)に勝る勇気(有休)が必要だ。