防災を考えるとき、頭からすっぽりと抜け落ちるのがこの「トイレ問題」
実は避難生活においてトイレは睡眠や食事よりも重要だと考えます。
「なぜ?」と思われる方も多いはず。
今回この記事では、はなぜ避難生活でトイレが重要なのかを詳しくお話します。
避難生活におけるトイレ事情
日本国内の下水道普及率は、79.7%(令和元年末時点)、トイレはほぼすべて水洗トイレです。
では災害時にどのような問題が発生するか見てみましょう。
水洗トイレは使えない
災害が起こると被害に遭った地域のトイレは、断水や下水道施設の破損により使えない可能性が大きいです。
使えない公衆トイレは汚物で溢れかえり、衛生面でも健康面でも最悪の状態です。
仮設トイレはなかなか来ない
避難所に避難しても、災害時のトイレ問題は解決できません。
断水や下水道の破損は、避難所でも一緒なのでトイレは使えません。
期待できるのは仮設トイレですが、災害の規模が大きくなればなるほど到着は遅くなります。
東日本大震災のデータによると、仮設トイレが避難所に行き渡るのに要した日数の割合は、下のグラフのとおりで、1週間以内で51%、2週間以内で28%、2週間以上で21%です。
仮設トイレが届くまでに、いかに時間がかかるか分かりますね。
しかも被災地域やその周辺地域にある仮設トイレの数はたかが知れていますので、避難者数に対して絶対的なトイレの数が足りない状況です。
仮設トイレは女性には使いにくい
避難所に設置される仮設トイレは、数に限りがあるため男女共用の場合が多いです。
大人数が集まる避難所では、トイレの前に人が並んでいたり、急かされたりで、女性はものすごく不快な思いをするでしょう。
夜は真っ暗で女性が性犯罪に巻き込まれることもあります。
非常時には通常では考えられない事態が発生するのです。
衛生面、健康面が最悪
避難生活でのトイレ事情は、衛生面、健康面で過酷極まりない状況と言えます。
不特定多数の人が使うトイレ、しかも水洗ではないので汚い、臭うは当たり前。
こんな状況ですから水分補給を控えてトイレを我慢する人がたくさんいますが、健康上良くありません。
水分補給を控えると脱水症状により、熱中症やエコノミークラス症候群の発生リスクが高まり、最悪の場合は死に至ることも。
トイレを我慢することで、膀胱炎や便秘にもなります。
トイレの我慢には必ず限界がくる
冒頭で「トイレは睡眠や食事よりも重要」とお話しました。
眠気や空腹は我慢できます。
しかしトイレだけは必ず限界がきますし、トイレを我慢していると眠ることもできない、食事もとれない状況になります。
睡眠と食事をしようと思えば、最初にトイレ問題を解決しなければなりません。
避難生活のトイレ問題解決策
トイレを我慢するって本当につらいですよね。お腹を壊している時なんか特に。
避難生活では慣れない環境やストレスから、お腹を壊す人も大勢います。
トイレも長蛇の列だったり、そもそもトイレが使えないなんてことも当たり前です。
こんな時は携帯トイレを準備しておくことを強くおすすめします。
携帯トイレ
ここでは災害時はもちろん、車での移動時やアウトドアでも使える携帯トイレをご紹介します。
携帯トイレや簡易トイレがたくさんあって
- 何を買っていいかわからない
- けっきょく一番いいのはどれ?
とお悩みの方には、防災用品の販売を手掛ける、エコワンの災害用トイレをおすすめします。
自宅のトイレを利用するならコレ
必要な物が1つになった、災害用トイレ「エコレット」です。
自宅のトイレにセットするだけで簡単に使えます。
1日のトイレ回数の目安は、1人当たり5回です。災害時や避難生活では、最低でも7日分はあったほうがよいとされています。ですので、1人1日5回×7日=35回分となります。
<エコレット1箱10回分パック> 2,178円(税込) 1人、2~3日分
<エコレット3箱30回分パック> 6,178円(税込) 1人、6~9日分
<エコレット5箱50回分パック> 10,285円(税込) 2~3人、4~5日分
エコレットの詳細はこちら
避難先で使うならコレ
組立式簡易トイレ「プラダントイレ」です。
先ほどの「エコレット」と組み合わせて使用します。
避難所などでは、トイレそのものが使えない可能性もあるので、各家庭に1つあると助かります。
<プラダントイレ> 4,235円(税込) 使用可能体重約150kg
プラダントイレの詳細はこちら
車やアウトドアで使うならコレ
携帯トイレセット「おでかけトイレ」です。
災害時はもちろん、キャンプや釣り、ドライブなどの外出先でも心配無用。
コンパクトなので、車の中でも使用できます。また小さく収納できるので、車のトランクに入れておいても邪魔になりません。
<おでかけトイレセット> 4,880円(税込) 10回分セット
おでかけトイレセットの詳細はこちら
外でトイレを使うなら絶対に必要な目隠し
いくら携帯トイレがあっても、外では用は足せませんよね。
やはり、携帯トイレとセットで必要になるのが目隠しです。
安価なポンチョタイプもあるのですが、用を足しているのがバレバレで、人目が気になる、雨の日はビショビショになるなどデメリットが大きいです。
携帯トイレの目隠しなら、やはり目隠しテントが最適です。
目隠しテントを選ぶときのポイントは、強風でも飛ばされないこと、中が透けないこと、覗かれないこと、換気窓が付いていることです。
ホームセンターなどには、数千円の安価な商品もありますが、固定できない、生地が薄い、窓がないなどの理由でおすすめできません。
トイレ中に、テントが飛ばされたなんて、女性にはシャレになりませんからね。しっかりしたものを選びましょう。
私がおすすめするのが、アウトドアメーカー「ロゴス」の目隠しテント「どこでもルーム」です。
しっかりとした作りで、テントにコーティングが施されているため中が透けません。また換気のできる開閉可能なメッシュ窓が付いています。
女性でも安心して利用できる目隠しテントです。
ロゴス どこでもルームtype-M 14,445円(税込)
この目隠しテントは、災害時のトイレはもちろん、キャンプや海水浴での着替えにも最適です。
まとめ
避難生活において、トイレがいかに重要かお分かり頂けたと思います。
避難生活のトイレに関して、特に女性は、性犯罪などの危険が伴います。
非常時には、何が起こるか分かりませんので、ぜひお早めに携帯トイレ、目隠しテントをご準備下さい。