大きなお世話かもしれないけど、おしゃれキャンプって疲れませんか?
インスタとかブログとか見ていると、「家かよ!」って思うほどアイテムを持ち込んでいるキャンプを見かけます。
たぶんね、おしゃれキャンパーさんたちってせわしなくて大変だし、見えないなにかに追われていると思うのですよ。
純粋にキャンプ楽しめてる?
コロナも落ち着いて、キャンプブームも落ち着いてくる予感がします。
なぜなら、おしゃれキャンパーさんのほとんどは、このコロナの影響でキャンプブームに乗っかった人だから。
SNSで「映え」「キラキラ」を発信したいから、いいアイテムを揃えてキレイに飾って見栄えのする写真を撮りたかっただけ。ほんとうに自然や不便さを楽しめた人はわずかだと思います。
そろそろ見栄を張るのも疲れてきたんじゃないかな。
「でも、せっかくアイテムも揃えたし、これからもキャンプを続けていきたい」
そんな方に向けて、ほんとうの意味でキャンプを楽しむコツをお話したいと思います。
すべてぼくの持論です。
「キャンプは疲れるもの?」おしゃれアイテムの多さが疲れを助長する
キャンプは少なからず疲れるものです。
それがね、心地よい疲れなのか、なんか知らんけどドッと疲れるのかで、キャンプそのものの楽しさが変わってきます。
キャンプが疲れる原因に共通するもの
キャンプが疲れる原因は主につぎの7つ。
- 準備
- 移動、荷物運び
- 設営
- 料理
- 睡眠の質
- 撤収
- 家に帰ってからの片付け
この原因にほぼ共通するのが「アイテムの多さ」です。
アイテムが多くなると、それに比例して準備から運搬、設営、片付けまですべてが大変になってきます。
料理にしても、メニューが複雑になればなるほど食材は増えるし、調理道具も増えます。調理道具が増えれば洗う手間も増えます。
ゆっくりできるはずが時間に追われる
キャンプって聞けば、大自然の中で「ゆったり、まったり」過ごすイメージですよね。
本来のキャンプはゆっくり楽しむもの!
ですが、おしゃれキャンプってなると、準備もそうだし設営から撤収までものすごく時間がかかります。
キャンプ場はホテルみたいに、チェックイン・チェックアウトの時間が決まっています。だいたいチェックインは昼過ぎ、チェックアウトは昼前でしょうか。
たとえば、昼の2時にチェックインして車から荷物を降ろしたり運んだりテントを張ったりすると、おしゃれキャンプの場合は設営完了までに2~3時間ぐらいかかると思います。
午後2時から3時間もかかれば夕方5時。
そこからインスタ映えする手の込んだ夕食を作り始めると、あっという間にあたりは真っ暗です。
食事がすんで洗い物を終わらせたときにはもう寝る時間。
ゆっくりする暇なんてないんです。
キャンプ場は大混雑!ストレスが溜まるだけ
SNSのインフルエンサーが「映え写真」を投稿すると、「自分もおしゃれなアイテムを持って映える写真を投稿したい!」ってなるのでしょうか?
だから、人気だったり有名だったりするキャンプ場は、アウトドアショップばりのキレイにレイアウトされたサイトがずらっと並びます。
ほんと、夏フェス?ってぐらいにキャンプ場は大混雑。
夏フェス行ったことないから、知らんけど。
お隣さんとの間は、人が通れないほど密着。けむりや火の粉、夜中に「ボソボソ」聞こえる話し声、テントそばを通る「ザッザッ」の足音、ファスナーの「ビュー」や車のドアの「ドンッ」の音が気になって眠れたもんじゃない。
トイレや炊事場なんて行列。
リラックスどころか、人ごみの中にストレスを溜めに行っているようなもの。
キャンプギアは機能よりブランド「見栄を張りたいシンドローム」
高級ブランドが悪い!って言いたいわけじゃないけど・・・
高級ブランドで固めているおしゃれキャンパーの一部の人が、キャンプやブランドのイメージを押し下げている印象があります。
キャンプで見栄を張りたい人の特徴10選は
- テントから小物、着ている服まで高級ブランド
- ラック(棚)まで持ち込んで意味もなくキャンプギアを陳列
- サイトいっぱいにアイテムを広げる
- グループキャンプで騒がしい
- 「どこのブランドですか?」と話しかけてくる
- 聞いてもいないのに道具自慢が始まる
- アドバイスという名のマウント
- 暗くなるとあちこちにランタンが光る
- 焚き火・薪ストーブ・石油ストーブ・コタツ・ツーバーナー・シングルバーナー・BBQコンロ。とにかく暖房器具や調理器具が充実しすぎている。
- 車は高級ミニバン・高級SUV
おしゃれキャンパーが「うざい」と思われるのも納得できます。
なんか悲しいよね。
キャンプより見栄を張りに来ている?
「かっこよく見られたい」「初心者だと思われたくない」「人に負けたくない」
なにしにここにいるの?
ブームに乗っかったおしゃれキャンパーさんたちの多くは、キャンプを楽しむというよりも「人からどう見られるのか」を異常に気にしています。
たとえば、野球とかサッカーとかって、世界戦があれば異様に盛り上がると思いますが、あれってブームに乗り遅れたくない「にわか」と呼ばれるミーハーな人たちがわれ先にと騒ぐからなんですよね。
キャンプブームもいっしょ。
コロナでどこにも行けないから「キャンプなら大丈夫でしょ!」みたいな感じで火がついて、それを知ったミーハーな人たちが「みんなよりぼくの方が先に始めたんだ」「キャンプの最先端はおしゃれキャンパーなんだ」と周りに自慢したいだけなんだと思います。
この記事の冒頭で「キャンプブームも落ち着いてくる予感がする」と言ったわけは、ミーハーなおしゃれキャンパーは、つぎの流行りがくればそっちの方に行くから。
ちなみにつぎは「海外旅行ブーム」に戻るんじゃないかな?
高級キャンプギアの半分は「なまえ」でできている
「バファ〇ンの半分はやさしさでできている」みたいに言うな!
でもね、ほんとうの話なんです。
バッグにしても財布にしても、なぜ高級ブランドは高いのか?それは「ロゴ」すなわち「なまえ」が高いからなんです。
たとえば、同じ大きさ、同じ形、同じ素材のタープも無名のメーカーなら5,000円、スノー〇ークのロゴが入るだけ50,000円なんです。
なんと10倍も値段が違います。半分どころじゃないですね。
ブランドのロゴなんて、見栄を張る以外に使い道がないですよね。
おしゃれキャンパーさんたちは見栄を張りたいために、こぞってブランド名の入った高級キャンプギアを持ちたがる。ブランドのロゴを見せびらかすためにキャンプをする。だから嫌われるのです。
見栄っ張りの人は負けず嫌い。
周りの人が自分たちより最新のアイテムやかっこいい(かわいい)アイテムを持っていたら「負けた気持ち」になるのもおしゃれキャンパーの特徴。
泳がないと死んじゃうマグロのように、おしゃれキャンパーさんたちは戦い続けています。
そんな大荷物を抱えていたら自由になれないよ
キャンプギアにこだわるって素敵なことです。
でもね、キャンプギアにこだわることが「自分が楽しむため」なのか、「他人からどう見られるか」でまったく別の意味になるんです。
他人からどう見られるかばかりを気にしちゃうと、本来楽しめるはずのキャンプがつらいものになってしまいます。
だってそうでしょう?
他人のために高いアイテムを揃えて、他人のためにレイアウトして、他人のために見栄えを意識していれば、自分が楽しむはずのキャンプが置いてけぼり。
人生も同じ。
両手いっぱいの荷物を抱えていては重たくて重たくて、自由を満喫することができない。
他人に見せるたのキャンプはもうやめにしませんか?
キャンプブームはもうすぐ終焉をむかえます。
これからは、見栄を捨て、ほんとうに自分が楽しめるキャンプを目指していきましょう!
つぎの章からは、心から楽しむキャンプのコツをお話していきます。
キャンプ楽しむコツは「あれこれしない」こと
せっかくキャンプに行くんだから「あれもしたい」「これもしたい」と思うのが人の性。
でも実は、ほんとうにキャンプを楽しむためには、しないことが大切なんです。
しないことを意識すれば自然と荷物は減り、すべてが楽になっていきます。
テントはデカくしない
大きいテントってデザインも凝ってるし広々して憧れますよね。
でもね、実際にキャンプを始めたらほとんどの時間を過ごすのはタープの下。
大きいテントは重たくて運ぶのも一苦労。パーツも多くなるし、ペグ打ちの本数もハンパない。時間をかけて設営しても使うのは寝るときだけなんです。
ぼくも2ルームテントを持っていたのですが、売り払いました。
おすすめは、ドームテントかワンポールテント、これにタープの組み合わせ。
タープを立てないのあれば、リビングスペースがあるトンネルテント、ひさしを広げれば開放感バツグンのパップテントなんかがおすすめです。
凝った料理は作らない
キャンプでは「いかに料理を作らないか」も大切。
凝った料理を作ろうかと思えば、食材の種類も量も増えるし、調理器具も増えればバーナーや炭火、焚き火などの設備的なものもいろいろと必要になってきます。
ぶっちゃけ、キャンプに行ったら肉やウインナーを焼いて食べるだけでいい。
もっと言えば、缶詰やレトルト、カップラーメンでもOK!温めたり、お湯を沸かせればいいので熱源はひとつで済む。
クーラーボックスも小さくていいしね!
たとえば、焚き火を楽しみたいのなら、焚き火で完結するメニューを考える。バーベキューがしたいのなら炭火でできるメニューを考える。
熱源をひとつに絞り込むことで圧倒的に楽なキャンプになります。
あと、スプーンやフォークなどのカトラリー、おしゃれなお皿やコップは不要です。
キャンプと言えば「ザ!割りばし」「ザ!紙コップ&紙皿」
いちばんのメリットは洗わなくていいところ!使い終わった割りばしは燃料になるし、紙コップや紙皿はそんなにかさばるもんじゃないし、ゴミ袋に入れて空いたクーラーボックスに入れてもって帰ればOK!
キャンプに便利・快適を追求しない
ここで言う「便利・快適を追求しない」の意味は、家にいる感じにしなくてもいいんじゃない?ってことです。
たとえば、ポータブルエアコンだったり、コタツだったり、プロジェクターだったり。
コタツにはびっくりしたね!
ほんとごめん。まぁ、100歩譲ってポータブルエアコンは許そう。でもコタツはない!
なんしにキャンプに来てんの?家にいればよくね?
そんなおしゃれキャンパーを見ていると悲しくなるのはなんでだろう・・・。
キャンプ特有の不便さをアイテムじゃなくて、アイデアで補えるようになると楽しくなるんですよね。知識もついてくるし、経験も培われる。そうやって道具が減ってきてキャンプがうまくなっていくんです。
ほかのキャンパーに干渉しない・させない
キャンプに行ってまでご近所付き合いはめんどくさいですよね。
キャンプの楽しみ方は人それぞれですが、交流を目的にしているキャンパーはいないんじゃないかな?
ぼくのキャンプの楽しみは焚き火とおつまみとビール!
となりのキャンパーさんとは「おはようございます」「こんにちは」のあいさつ程度がベストです。
ほんとうに困っている人がいたり、助けを求められたら応じてあげればOK。それ以外はお互いに干渉しないのがキャンプの鉄則だと思います。
となりのキャンパーさんの視線が気になる場合やとなりのキャンパーさんに気を遣わせないためにも、テントの張り方や車の置き方、タープなどをうまく使ってある程度プライバシーを確保することが大切です。
【まとめ】アイテムも楽しみのひとつ!だけど夜空を見上げよう!
おしゃれだよね!って言われるキャンプを目指すと、その途端にキャンプ本来の楽しさだったり面白さが失われることになります。
だから疲れるし飽きるんですよね。
人に見せるキャンプより、自分が楽しめるキャンプ
アイテムにこだわるのもキャンプの楽しみのひとつ。でも、アイテムはキャンプの目的じゃないはすです。
大自然の中に身を置いたのであれば、風を感じ香りを楽しみ、夜には満天の星空に思いをはせる。雨の日はじっと雨音に耳を傾ける。
そんな、キャンプがしたいものですね。