- 売っている蚊取り線香ホルダーはピンっとこない
- 木製の蚊取り線香ホルダーがほしい
- いいやつがあってもガレージブランドは高い
自分好みの蚊取り線香ホルダーってなかなかないですよね。かっこいいヤツは高いし・・・
こんな蚊取り線香ホルダーのお悩みは自作で解決しましょう。
DIYは少し手間はかかります。
ですが、自分好みの形、色、大きさの世界にひとつだけのオリジナル作品。愛着が湧くし、なによりアウトドアが楽しくなります。作る面白さも味わえますし、アイデア次第でほかのモノにも挑戦できるようになります。
この記事では、木製プレートを使った蚊取り線香ホルダーの作り方をご紹介します。
今回作った蚊取り線香ホルダーは、削ったり色を塗ったりしているのでそれなりに時間もお金もかかっています。ですが、買ってきた材料をそのまま使うなら1,500円ほど、組み立てるだけなので5分とかかりません。
「作ってみたい!」そんな方の参考になれば幸いです。
自作蚊取り線香ホルダーのパーツ
蚊取り線香ホルダーの金属パーツはホームセンター、木製皿(ウッドプレート)はニトリやナフコに置いてあります。
パーツ表
パーツ名 | 数 量 | 規 格 | 参考価格(税込) |
---|---|---|---|
木製皿 | 1枚 | 直径18cm | 500円 |
アイナット | 1コ | M6、ユニクロメッキ | 380円 |
高ナット | 1コ | M6、30mm ステンレス | 360円 |
ジョイントボルト | 1本 | M6、60mm 黒ニッケルメッキ | 88円 |
ワッシャー | 3枚 | M6用、外径22mm ステンレス | 90円 (3枚分) |
合 計 | 1,420円 |
木製皿の加工や塗装をしない場合、1,420円ほどでパーツが揃います。
金具の材質は、ステンレスやメッキがあります。ステンレスは少し値段が高くなりますがサビにくい。メッキはサビやすいですが安価。どちらにしても小さな部品なのであまり変わりはありません。
それでは各部のパーツについて簡単に解説します。
木製皿(ウッドプレート)
蚊取り線香ホルダーの印象を大きく左右する木製の皿。なので、大きさや形にこだわりたいところ。
小さなサイズであれば100円ショップにもありますし、大き目サイズだと食器などを扱っているホームセンターに置いてあります。
ちなみに金属のプレートでもOKです。
サイズ(直径)は、使用する蚊取り線香の直径を参考に選びましょう。
サイズ | ジャンボ | レギュラー | 極 太 | ミニ |
---|---|---|---|---|
画 像 | 出典:金鳥 | 出典:金鳥 | 出典:児玉兄弟商会 | 出典:金鳥 |
直 径 | 約14cm | 約12cm | 約11cm | 約7cm |
効果時間 | 約12時間 | 約7時間 | 約5時間 | 約3時間 |
商品名(参考) | 金鳥の渦巻 大型 アース長持香 | 金鳥の渦巻 アース渦巻香 | パワー森林香 金鳥の渦巻 太薪 | 金鳥の渦巻 ミニ |
アイナット
アイナットは輪っか状の金具と一体となったナットです。S字フックやカナビラを使って吊り下げることができます。
種類は少ないですが、フック形状のアイナットもあります。
ホームセンターではボルトナットコーナーではなく、チェーンなどの金具コーナーに置いてあることが多いです。
価格はだいたい400円前後です。
高ナット
高ナットは、蚊取り線香を浮かすためのスペーサーの役割をします。
上の写真は最初に購入した2cmの高ナットです。
2cmの高ナットはダメでした。
なぜなら、夏場の湿気の多い時期は蚊取り線香が垂れ下がってくるから。垂れ下がった蚊取り線香が皿につかえて火が消えてしまいます。
高ナットは3cmを購入するか、2cmを2つにして4cmにして使いましょう。
ジョイントボルト
今回は頭が平べったいジョイントボルトを使いました。実際はなんでもOKです。
ただ、蚊取り線香ホルダーをテーブルなどに置いて使う場合、ボルトの頭が木製皿の底に飛び出しているとガタつくので、このジョイントボルトか木製皿をくり抜いて頭が飛び出さない工夫が必要になります。
ボルトの長さは、皿の厚み+高ナットの高さ+ワッシャーの厚み+蚊取り線香の厚み+アイナットの締め付け代分が必要です。
今回の場合
パーツ名 | 厚み(高さ) |
---|---|
木製皿 | 10mm |
高ナット | 30mm |
ワッシャー | 1.6mm×3枚≒5mm |
蚊取り線香(極太) | 6mm |
アイナットの締め付け代 | 5mm |
合計(ボルトの長さ) | 56mm以上 |
ボルトが多少長くてもアイナットの中で調整できたり、ワッシャーの枚数を増やしたりで対応できます。
ですが、短い場合だとアイナットの締め付け代がなくなるので機能しません。
ワッシャー
ワッシャーは、高ナットの安定と蚊取り線香をはさみ込むパーツです。
なくても何とかなりますが、やはりワッシャーを使ったほうが安定感が増すのでおすすめします。
吊り下げ式蚊取り線香ホルダーの作り方
それでは吊り下げ式の蚊取り線香ホルダーの作り方を解説していきます。
今回は、大人気の名栗(なぐり)加工とアイアンペイントを施してみました。
かんたんなのでぜひマネしてみてください。
今回使ったパーツ
パーツの紹介は先に解説したとおりです。
今回はニトリの木製皿を使います。
木製皿の加工と塗装
まず、木製皿の加工と塗装をしていきます。
加工せずにそのまま使う場合は、ど真ん中にボルトを通す穴だけを開ければOKです。
ボルトを通す穴あけ
穴あけはドリルを使います。
電動ドリルを持っていない方はハンドドリルを買いましょう。本体とドリルビットを合わせて3,000円ほどで購入できると思います。
これからDIYを趣味にするなら、インパクトドライバーを購入してもいいかもしれません。
買うほどじゃない!と思う方は、ホームセンターで加工してくれたり、ドリルを貸してくれたりできるところもあります。
6mmのボルトを通すには6mmの穴を空ければOKです。
6mm穴の周りにボルトの頭を隠すための凹みをつくるとキレイに納まります。
名栗(なぐり)加工
なぐり加工とは、木材の表面にスプーンで削ったような凹凸模様をつける加工技術です。
時間と根気がいる地道な作業ですが、やり方はかんたん。
今回は紙やすりを使って加工していきます。
適当な太さのスプレー缶に♯60(粗目)の木工用紙やすりを巻き付け、均等に付けた印の間をひたすら削っていきます。
あまり深く削らなくてもそれなりの見た目になります。一周削ってから深さを整えていきましょう。
ニトリの木製皿は比較的やわらかくて削りやすかったです。
電動工具があればもっと楽にできますね。
塗装
木材の塗装は、しみ込ませるタイプのオイルステインを使うと木目を活かせるのでかっこよく仕上がります。
オイルステインは、キッチンペーパーやショップタオルにオイルステインをしみ込ませて塗っていきます。
塗る回数で色の濃さが決まってくるので、お好みの濃さになるまで塗りと乾燥を繰り返しましょう。
また、オイルステインのカラーも明るい色や暗い色、赤みがかった色や黄色よりの色などいろいろあります。
ホームセンターに足を運んで色見本を比べてみるといいかもしれません。
ちなみに今回使ったのはオークというカラーです。
金属パーツのアイアンペイント
アイアンペイントは普通のラッカースプレーやペンキとは違い、表面に凸凹感を出せる塗装です。
塗装する前にパーツを洗剤で洗って油分や汚れを落とし、完全に乾かしましょう。
塗り方は、スポンジやショップタオルに塗料を付け、叩くように付けていきます。1回では塗料が乗りきらないので、2~3回繰り返し塗料を乗せていきましょう。
完全に乾いたらパーツの準備は完了です。
あとは組み立てるだけ
パーツの準備が完了したら順番に組み込んでいくだけです。
木製皿にボルトを通し、ワッシャー⇒高ナット⇒ワッシャー2枚⇒アイナットの順でセットしていきます。
【まとめ】自作蚊取り線香ホルダーはかんたん
自作蚊取り線香ホルダーはDIYの中でも気軽にチャレンジできるアイテムです。
自分好みに加工や色付けができるし、なにより世界にひとつだけのアイテムになります。
この記事を参考に、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
このブログでは、ほかにもアイアンフックやアウトドアテーブルのDIY記事を書いています。もしよろしければそちらもご覧ください。