はじめに、この記事はGreeShow様より「携帯浄水器 GS-2801」の提供を受け、実際に使ってみたPR記事です。
わたくし防災士!
GreeShow様からお話をいただいたとき、「防災士として見逃せない!」「試してみたい!」と興味をもったことから、「携帯浄水器 GS-2801」をご紹介する運びとなりました。
実際に自宅の近くを流れる小川の水を飲んでみましたので、防災士として正直な感想をお伝えできればなと思います。
携帯浄水器ってどんなもの?
携帯浄水器は、川や雨水などの自然にある水や水道水などに含まれる不純物をろ過し、飲用に適した水にしてくれる装置です。
もともとは、登山やキャンプなどサバイバル愛好家や、過酷な自然環境下で活動する自衛隊などの装備でした。最近では防災グッズとしてはもちろん、海外旅行にでかける方や節約志向の方が出先の水道水に利用することも増えているみたいですね。
あ~たしかに。水道水のにおいも気になるもんね。
携帯浄水器の特徴は、その名のとおり持ち運びができる「携帯性」、それと、水道水以外の水にも使える点。
構造や性能は、蛇口に取り付けて使う家庭用浄水器と変わらないと言えるでしょう。
携帯浄水器も家庭用浄水器も、いくつかのフィルターを通すことで水に含まれる不純物を取り除くことができます。
ちなみに、安全性が高い日本の水道水ですが、家庭用浄水器の普及率は約40%です。
意外と気にしている方が多いみたいですね。ちょっと驚きです。
災害時に携帯浄水器はいる?いらない?
災害時に携帯浄水器はいるのか、いらないのか。
答えは「携帯浄水器はあったほうが良い」です。
安全な水が飲みたければね。
人は、1滴も水分を取らなければ4~5日で命を落とすと言われています。
たとえば、いま懸念されている大規模災害といえば「南海トラフ巨大地震」ですよね。南海トラフ巨大地震が起きれば間違いなく水道は使えなくなるし、被災地に救援物資が届くまでに7日間以上かかると言われています。
各家庭や各都道府県、市町村でも飲料水を備蓄していると思いますが、その量はせいぜい3日分ぐらい。
計算上、飲料水だけを頼りにしていると命を落とす人がでてくることになります。
ただ、人間はその気になれば「川の水」でも「雨水」でも、さらには「泥水」でも口にできます。
え?川の水や雨水なんて飲みたくないんだけど!
そうですよね。
いくら日本の川がキレイだと言ってもゴミや泥が混じっていたり、病原菌がいたり。ふつうの人は直接飲むことをためらうと思います。
なので、飲料水が底をついたとき、携帯浄水器があれば川の水などをろ過して安全な飲み水にすることができます。
- 大規模災害がおこれば断水する
- 救援物資が届くまでに7日間以上かかる
- 備蓄の飲料水はせいぜい3日分
- 人は水分をとらないと4~5日で命を落とす
- キレイに見える川でも病原菌がいることも
今回レビューするのは「GreeShow 携帯浄水器 GS-2801」
今回レビューするのは「GreeShow 携帯浄水器 GS-2801」です。
- 業界初のバッテリー電動式
- 厚生労働省水質基準クリア
- 細菌除去率99.99999%
- 1セットのフィルターで1,000L
- 500mlを約1分で浄水
- フル充電で180分の連続稼働
- LEDライト搭載
ちょっと深掘りして紹介していきます。
業界初のバッテリー電動式
業界初と言うことは「世界初」ってことですよね。
Amazonで調べてみたんですけど、GS-2801以外はすべて手動式でした。(R5年6月3日現在)
スイッチポンッの自動ろ過なら楽な感じがします。
厚生労働省水質基準クリア
AmazonのGS-2801のページに水質試験検査結果書の写真が掲載されていますが、ぼやけていて良く見えません。
疑うわけじゃないけど、信頼性に関わることなのでもうちょっとハッキリした画像が載っていれば安心ですよね。
細菌除去率99.99999%
内蔵のフィルターは0.01μm(マイクロメートル)。
1μm(マイクロメートル)は0.001mm(ミリ)です。なので、0.01μmは0.00001mmとなります。
あ~・・・小さすぎてわかんない。
水の中にいる主な微生物の大きさは
- レジオネラ属菌:0.3μm
- サルモネラ属菌:0.5μm
- 大腸菌:1μm
- ノロウイルス:0.03μm
- カビ:2~10μm
小さなウイルスでも0.03μm。なので、0.01μmのフィルターなら水中にいる微生物をほぼ100%ろ過できると言うことになります。
1セットのフィルターで1,000L
購入時に付属しているフィルターで約1,000Lの水をろ過できます。
災害時に必要な水の量はひとり当たり1日2L。
たとえば、6人家族の場合、1日に必要な水の量は12Lになります。単純計算で1,000L/12L=約80日分の水を確保できます。
さらに、救援物資が届くまでに10日かかるとすると、1台セットで50人分の水が確保できる計算になります。
ちなみに、備蓄用の保存水は約130円/L、GS-2801で浄水した水は定価で計算しても約12円/Lです。
500mlを約45秒で浄水
GS-2801と手動式の浄水ろ過スピードを比較すると
電動式 | 手動式 |
---|---|
1リットルあたり約2分 | 1リットルあたり約5分 |
6人家族1日分12リットル:24分 | 6人家族1日分12リットル:60分 |
浄水スピードに2.5倍もの差がありますね。
しかも、電動式のGS-2801はスイッチひとつでほったらかしでOKなのに対し、手動式はシュポシュッポしなければいけません。
家族分の水の量を考えると、バッテリーで駆動するGS-2801が圧倒的に楽だと言えます。
フル充電で180分の連続稼働
充電フル満タンで180分と言うことは、家族6人1日分12リットルなら約7日分はもつ計算になります。
USBタイプCで充電できるので、スマホで使っている充電器で自動車から充電したり、モバイルバッテリーから充電したりすることも可能です。
GS-2801のバッテリー容量が2,800mAhなので、10,000mAhのモバイルバッテリー(実容量約6,000mAh)なら約2回ほどフル充電ができます。
LEDライト搭載
GS-2801の本体にLEDライトを搭載しているので、暗闇でも作業ができそうです。
ただ、明るさには期待できませんが。
実際に暗闇を照らしてみたいと思いますので、あとのレビューをご覧ください。
GS-2801の開封からセット方法まで
無事に着弾!
箱には日本語表記がほとんどありません。
ここでちょっとした表記ミスに気がつきました。
下の写真を見てもらえばわかるように、箱と取説とでは「浄水性能」の表記が違います。
なので、実際に使ってみて時間を測定したいと思います。
ちなみに、取扱い説明書は英語と日本語で解説してあります。
日本語がおかしいとか、わかりにくいといったところはありません。
セット内容を見てみる
名 称 | 規格・数量 |
---|---|
携帯浄水器GS-2801本体 | 1つ |
内蔵フィルター | 1つ |
プレフィルター | 1つ |
フロート | 1つ |
吸水用チューブ | 長さ1m×1本 |
吐出用チューブ | 長さ0.5m×1本 |
チューブ用クリップ | 1個 |
充電用USBケーブル | Type-C、長さ1m×1本 |
収納ポーチ | 1つ |
取扱説明書 | 1冊 |
このセットの中で「フロート」と書いてる部品、取説にもネットの商品説明にも出てこない部品です。
使い方は後ほど説明しますね。
GS-2801本体を見てみる
本体の大きさは350mlの缶ビールと同じぐらい。
マットブラックのボディーは安っぽさもなく、最近のキャンプギアにマッチしている感じです。つくりもしっかりしています。
ボタンの操作は?
ボタンは電源とLEDライトの2つ。
両方ともONとOFFだけなのでかんたん。
取説見なくても直感で操作ができるっていいですね。
LEDライトを点灯させるとこんな感じです。
本体横の警告文は何って書いてある?
本体側面に警告文がありますが、英語表記なので翻訳してみました。
英語の読めないぼくにとって「Googleレンズ(グーグルのカメラ機能)」は役にたちます。
警告
使用前にお読みください
- 電動ポンプ内への不純物の侵入やモーターの破損を防ぐため、ご使用の際は必ずプレフィルターを取り付けてください。
- 本製品は表面の水飛沫からのみ保護されます。誤って水に落ちた場合は、乾いたタオルですぐに拭き取り、自然乾燥させてからご使用ください。
要は、砂やゴミを吸ってしまうとポンプが壊れてしまうってことですね。それと、防水性能はほとんどないってことですね。
使う前に充電してみた
USBケーブルを挿せば勝手に充電がはじまります。
ふだん使っているスマホのケーブルでも問題なく充電できます。
使用前の準備
準備と言っても、ホースとフィルターをつなぐだけなのでかんたんです。
ただ、チューブ用クリップとフロートの使い方が書いてないので、感の鈍い方はわからないかもしれません。
順を追ってセッティング方法を解説します。(順番が違っても問題ありません)
吸水口と吐出口に小さなゴム製キャップが付いているので外します。
本体右側面の下(警告文の下)の吸水口に吸水用チューブ(黒色)を挿します。
ここで使途不明だった「フロート」の出番。
吸水用チューブの先端にフロートを通し、プレフィルターを挿しこみます。
あとはフロートをプレフィルター側に戻せばOK!
フロートの役目は、プレフィルターが沈まないようにするためのウキ。
プレフィルターが川などの底に沈んでしまうと、底にある砂や落ち葉などのゴミがプレフィルターにまとわりついて水を吸い上げなくなるから。
本体上部の吐出口に吐出用チューブ(透明)を挿しこみます。
吐出チューブの先端にクリップを取り付けます。
このクリップは、ペットボトルなどの容器に水をそそぐ際に、チューブが外れないようにするためのもの。
これでGS-2801のセットは完了です。
雨上がりの濁った水を飲んでみた!
今回、実験の舞台に選んだのは、庭を流れる小川。
小川と言ってもキレイな湧き水ではありません。ほぼ山下がりの雨水です。
前日までの大雨の影響で白く濁っています。
どのぐらい濁っているかというと
白く濁っているのがわかります。
これがほんとにキレイになるの?
実践!携帯浄水器GS-2801
さっそく携帯浄水器GS-2801を使ってろ過してみます。
吸水口を川に入れてっと・・・
吐出口の先端をペットボトルに挿しこんでクリップで固定。
準備ができたらスイッチオン!
スイッチを入れたら「ヴィー」とモーターの回転する音がします。
作動音は小さく、気になるレベルではないです。
5秒ほど待つとちょろちょろっと水が出てきました。ポンプ内のエアーが抜けるまでは出が悪いみたい。
最初はチューブが揺れるので手で押さえとかないと倒れる。
エアーが抜けると、途切れることなく水が出てきましたね。
ろ過された水はキレイな感じです。
500mlのペットボトルが一杯になるまでに、1分もかからない感じです。(このときは写真を撮るのに一生懸命で時間を計っていませんでした)
元の水と比較してみた
一目瞭然です。
正直、少しは濁りが残るだろうって思っていましたが、水道水と比べてもわからないレベルです。
よく見ても浮遊物はありません。
味やにおいは?勇気をだして飲んでみた!
見た目は水道水と同じ。
元の川の水はちょっと泥くさい感じですが、ろ過した水はどうでしょう・・・。
うん。無臭。
においは大丈夫。泥くさいにおいも消えています。飲めそうな感じです。
さて、勇気をだして飲んでみましょうか・・・。
うん。ぬるい水道水と同じ感じ。
水道水と変わりなく、ふつうに飲めます。
ただ、ぬるいのでおいしいとは言えません。井戸水や湧き水などの冷たい水源を使ったり、氷や冷蔵庫などの冷やす設備があれば、おいしく飲めるんじゃないかなと思います。
心配な方は、一度ろ過した水を沸騰させてから飲めば、より安心かなと思います。
使用後のメンテナンスは?
とりあえずのメンテナンスは、ろ過した水で洗うだけです。
洗浄の方法は
- 吸水用チューブのプレフィルターを外し、吐出用チューブの先端に挿しこむ
- 吸水用チューブをろ過されたキレイな水に入れる
- 電源を入れ、プレフィルターをフリフリしながら洗う
あとは、内蔵フィルターを取り外して、余ったキレイな水で洗えばOKです。
すべてを洗い終わったあと、風通しの良い日陰で乾燥させます。(天日干しはダメと取説に書いてありました)
災害時に使用した場合は、水道が復旧したり、給水車や支援物資の水が届いたときに改めて洗浄することをおすすめします。
時間、明るさ、収納を検証してみた
ここでは、忘れていた3つの項目を検証していきます。
3つの項目はこちら。
- 浄水性能(ろ過時間)
- LEDライトの明るさ
- 収納ポーチの使い勝手
浄水性能(ろ過時間)は何秒?
500mlが何分で溜まるのか?
取説の平均値は「550ml/分」です。なので500mlだと54.5秒の計算。
実際に計ってみました。
結果は・・・約56秒!
取説と相違なし。
LEDライトの明るさはどれくらい?
本体に搭載されているLEDライトの明るさは「手元でなんとか作業ができるレベル」です。
災害時の真っ暗闇でこのライトの明かりだけを頼りに、川べりで作業するには不安があります。
なので、補助的な明かりぐらいに考えておいた方がいいでしょう。
収納ポーチの使い勝手は?
本体がすっぽりと収まる収納ポーチ。
ベルトループやカラビナが付いていて、ズボンなどに引っかけて持ち運ぶことが可能です。
一見すると便利そうですが、チューブやプレフィルターを前側のメッシュポケットに入れるとパンパン。
入らないことはないですが、キツキツです。
本体と付属品を別々で持ち歩くのは不便だし、いざという時にどちらかを忘れそう。
なので、我慢して使うか、もうちょっと大きなポーチを買うかの2択になりそうです。
もうちょっと余裕が欲しかったな・・・
実際に使ってわかったGS-2801のメリット・デメリット
ここでは、GS-2801を使ってみて感じたメリット・デメリットを解説します。
GS-2801のデメリット
- 充電しないと使えない
- 吸水用チューブ、プレフィルターがすっぽ抜けそう
充電しないと使えない
電動式だから当たり前ですが、バッテリーが切れると使えません。
満タンに充電していても、長期間保管していると自然放電するので、3ヶ月から6ヶ月に一度は充電をする必要があります。
吸水用チューブ、プレフィルターがすっぽ抜けそう
チューブやフィルターは挿しこむだけなので装着はかんたんですが、川の流れや草や木、石などに引っかかった場合、外れて流されてしまいそうです。
使うときは、草や木、石などにプレフィルターが引っかからないように注意が必要ですね。
GS-2801のメリット
- 短時間でたくさんろ過できる
- 電動だから楽ちん
- 1mの吸水用チューブでギリギリまで行かなくていい
短時間でたくさんろ過できる
手動式と比べれば短時間でたくさんのろ過が可能です。
ひとりでの使用なら手動式でもいいかもしれませんが、家族分や避難所分となるとやはり電動式が有利です。
電動だから楽ちん
電動だからスイッチひとつの操作で手間がかからずラク。
手動で何十分も何時間もろ過作業をするなんてキツいですもんね。
1mの吸水用チューブでギリギリまで行かなくていい
手動式の場合だと、川岸まで降りて直接ろ過作業したり、川の水を汲んだりする必要があります。
GS-2801の吸水用チューブは長さ1mなので、ギリギリまで川に近づくことなく作業できて安全だと思います。
【まとめ】川の水をそのまま飲みたくないなら
今回は、携帯浄水器GS-2801をレビューしました。
携帯浄水器を使う事態にならないことがいちばん!だけど、年々、災害は多くなり被害も大きくなっている気がします。
「水道が使えない」「飲み水がない」
災害大国日本、いつ何時このような事態が発生してもおかしくありません。
まだまだ認知度の低い「携帯浄水器」ですが、備えておけば災害時の強い味方になってくれることは確かです。