たかがS字フック、されどS字フック。
キャンプギアでけっこう目につくのは、テントやクーラーボックスではなくてS字フックのような小物たちですよね。
100均のS字フックでも問題なく使えるけど、やっぱりS字フックのような「小物たち」にこだわりたいと思うのはぼくだけじゃないはず。
でもね、こだわったS字フックは高い!
「あ~これかっこいいな~」と値段を見たら1,600円とかする。3個セットかな?5個セットかな?と思ったら、なんと1個がですよ。
でも欲しい!
おなじランタンをぶら下げるにしても、100均のS字フックとアイアンS字フックでは雰囲気が「ガラッ」と変わる。
キャンプギアを引き立たせたり、サイト全体を引き締めるのはやっぱり「小物たち」なんです。
そこで今回は、ホームセンターにある材料でS字フックを自作してみました。
基本、ひねったり曲げたりするのにパワーは必要ですが簡単です。しかも、材料だけなら1個30円ほどでできます。
アイアンS字フックの自作に必要な材料
S字フックの材料は建築で使う「かすがい」です。
10本入りで320円(税込)ぐらいでした。
選ぶポイントはつぎの2つ。
- 断面が三角形
- 長さ12cm
このポイントに合致する商品は、「DHフィットかすがい(S)5×120」と「kokusaiツライチくん6×120」と「タナカ フラットかすがいⅡ5×120」の3つ。
ホームセンターの建築金物コーナーに3つの商品のうちどれかは置いてあるよ。
おすすめは「kokusaiツライチくん6×120」です。
ほかの2つと比べて1mm太いから、少しだけしっかりとした見た目に仕上がると思います。
かすがいは多めに買っておきましょう。経験上、10本中4本は失敗したので。
アイアンS字フックの自作に必要な道具
かすがいを使ったS字フックの自作には、曲げる(ねじる)道具と塗装する道具が必要になります。
曲げる(ねじる)道具
かすがいを曲げたりねじったりする道具は
- ペンチまたはプライヤーが2つ
- ガストーチ
- 手ぶくろ(できれば革手ぶくろ)
このほかに、かすがいをはさんで固定できる万力があれば楽にキレイに仕上がると思います。
塗装する道具
かすがいを塗装する道具は
- サンドペーパー(♯600ぐらい)かワイヤーブラシ
- 耐熱塗料スプレー
かすがいの表面はメッキ処理されています。
曲げたりねじったり炙ったりしたらメッキがはがれ、塗料をしてもはがれやすい状態です。
なので、あらかじめサンドペーパーなどでこすり、メッキをはがしておきます。
ディスクグラインダーやミニルーターなどの電気工具があればラク!
塗料はお好みでOKですが、おすすめは耐熱塗料スプレーです。
耐熱塗料スプレーは約600℃の高温に耐えることができて密着性がよい特徴があります。
アイアンS字フックのつくり方
ねじり具合、曲げ具合はお好みでOKです。
とりあえずぼくのつくり方をご紹介していきます。
力を入れて曲げたりねじったりするので、安全のために手ぶくろは必ず着用してくださいね!
メッキを落とす
ねじったり曲げたりする前にメッキを落としましょう。
加工前のほうが断然やりやすい。
最初の1本は♯800のサンドペーパーでこすっていましたが、けっこう大変。
2本目からはディスクグラインダーを引っ張り出してきました。
加熱なしでねじる
加熱すると加熱したところだけが小さくねじれます。加熱なしだと全体的に大きくねじれます。
ぼくは大きなねじれが好みだったので加熱しないでねじりました。(けっこうな力がいります)
ちなみに、上の写真は1回転半ねじってます。
S字に曲げる
曲げるところにマジックで印をつけます。
曲げる位置もお好みですが、2.5cmぐらいがいちばんバランスが良いように思えます。
印をつけたところをガストーチであぶります(熱くなのでプライヤーではさんで)
冷めないうちに曲げる位置の両側をプライヤーやペンチではさみ、ゆっくりと曲げていきます。
冷めてくるとかすがいが折れることがあります。焦らず、再加熱をして曲げましょう。
S字に曲げたら歪んでいると思います。
いろんな方向から見て形を修正していきましょう。
塗装する
塗装する前にサンドペーパーやワイヤーブラシで表面の汚れを落とします。
細い糸や針がねでS字フックを吊り下げるとスプレーしやすいです。
一気に塗ろうとすると塗料がたれるので、薄めに時間をかけて塗り重ねるようにするとキレイな仕上がりになります。
【まとめ】S字フックひとつ、キャンプが引き立つ
今回はS字フックをつくってみました。
はじめてにしては良くできたんじゃないかな!
少ない工具で簡単にできますので、みなさんもぜひオリジナルのS字フックをつくってみてくださいね。
さあ、今度はなにをつくろうか?