みなさん、出かけるとき車のスマートキーってどうしていますか?
女性ならバッグを持っている方が多いから、バッグの小物ポケットに入れていると思いますが、男性の場合、ちょっとした買い物とかお出かけとかではポケットに入れるか、ズボンのベルトループに引っかけている方がほとんどじゃないでしょうか。
スマートキーを裸のままポケットに入れたり、腰にぶら下げていると、キズが付いたりしてイヤですよね。
しかし、市販のキーケースは、どのメーカーでも合うようにゆとりがあり、大きめです。しかも、厚い。
だから、ポケットに入らない、入ったとしても運転するときや座ったりしゃがんだりするとき、ものすごく窮屈。腰にぶら下げてもなんか邪魔。
そこで今回、ポケットに入る「シンプルキーケース」を作りましたのでご紹介します。
かんたんな道具と材料があれば作れますので、ぜひ挑戦してみてください。
「作るのめんどくさい!」って方には、記事の最後のほうでネットで買えるシンプルキーケースを3つご紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
シンプルにこだわったキーケース
ネットを見ていてもキーケースっていろいろありますよね。
でも、昔ながらのデザインだったり、ミニウォレットや小銭入れみたいなデザインが多くて、「なんかふつう」って印象が強く、手が出せませんでした。
「よし!それならめちゃくちゃシンプルなヤツ、作っちゃおう!」ってことで、自分なりのこだわりを持たせたキーケースを作りました。
こだわりポイントその1「ポケットに入る」
今回作ったキーケースのサイズは、小さい方(上の写真)で縦9.5cm×幅4.5cm×厚さ2.5cm、大きい方で縦11.0cm×幅5.5cm×厚さ2.5cmです。
大きい方でも余裕でポケットに入ります。
こだわりポイントその2「家のカギもいっしょに」
車のカギと家のカギを別々に持つなんて「ありえない」ですよね。なので、いっしょに収納できるデザインにしました。
スマートキーと家のカギをいっしょにすることで「ぶつかってキズが付く問題」が出てきますが、間にレザーの端切れを挟むことで解決です。
もう一本ぐらいはカギが入る余裕があります。
こだわりポイント3「サッと出せる」
スマートキーって便利ですよね。とくに電動スライドドアの車は。
でも、スマートキーを取り出すためにコテコテするのって、便利さをつぶしちゃっていると思うのですよ。
だからスマートキーはスマートに「サッ」と取り出せるほうがいいのです。
今回作ったキーケースは、ボタンを外したりしなくても「クルッ」と回転させればスマートキーが顔を出します。もちろん家のカギもワンアクションで出てきます。
かんたんなキーケースの作り方
今回作ったキーケースは縫ったりする必要がないので、レザークラフトが初めての方でも比較的かんたんに作れます。
レザークラフトでハンドメイドするメリットは
- レザーの色を選べる
- デザイン、サイズ感が自由
- 金具とか好みで選べる
- 愛着が湧く
- 飽きたらまた作れる
既製品は「デザインはいいんだけど、色がな~」「もう少し小さめのサイズだったらな~」とかあると思います。
ハンドメイドの場合、ネットや本などを参考に「すべて自分好み」で作れます。
一回失敗しても作るだびに上手になっていくし、だんだんとアイデアが浮かんでくるので「欲しいモノを形にできるよろこび」が◎ですね。
前置きが長くなりましたが、今回作ったキーケースの作り方を簡単にですがご紹介していきます。
使う材料は3つ
使う材料は
- 染色レザー A4サイズ 1.6mm厚
- ネジ式Dカン 内幅25mm
- バネホック(小)
たったこの3つです。
染色レザー
ネットでレザークラフト用の染色された革が売っています。
染色されていない「ヌメ革」と呼ばれる革を購入して、自分で染めることもできますが、最初は染色された色付きレザーを購入したほうが無難です。
A4サイズを購入しておけば、キーケースを2~4つほど作れると思います。
厚さは、1mm~2mmぐらいのものが一般的で、厚くなればしっかりとした感じにはなりますが硬くなります。逆に薄くなると柔らかいですが安っぽさが出てきてしまいます。
なので、厚さ1.5mmぐらいのもがキーケースにはちょうどいいです。
A4サイズ1枚あたり、税込1,000円~1,500円ぐらいで購入できます。
ネジ式Dカン
Dカンって聞いてもピンッとくる方は少ないですよね。
バッグとか財布とかキーホルダーとか、いろいろな物に使われています。要は引っかけたりする金具のことです。
ネジ式は、軸の部分をドライバーで付けたり外したりできるものです。
今回購入したのは「内幅25mm」のネジ式Dカン。最初は「けっこうデカいな!」って思いましたけど、実際にスマートキーと家のカギを装着したらちょうど良かったです。
スマートキー本体の厚みが15mmぐらい、家のカギの厚みが2mm、革の厚みが1.5mm×2枚分で3mm、キズ防止用の革が1.5mm、合計21.5mmぐらいになります。
スマートキーだけを装着するなら、内幅20mmぐらいのネジ式DカンでOKですね。
2個入りで参考価格749円(税込)
注:たまに海外から直送される商品もあります。めちゃくちゃ到着までに時間がかかりますので、注文するときは到着までの期間など確認しておきましょう。
バネホック(小)
服や小物とかによく使われているボタンです。
ですが、裁縫とかで使用するものとは違いがあります。
裁縫で使用するバネホックは、糸で縫い付けるタイプですが、レザークラフトで使用するベネホックは金属同士をかみ合わせて取り付けるタイプになります。
バネホック(小) 参考価格330円(税込)
使う道具は9つ
使う道具は9つです。
- 工作用紙
- シャーペン
- 定規
- カッターナイフ
- カッターマット
- 木づち(叩ければOK)
- 穴あけポンチ
- 打ち棒
- 打ち台
工作用紙、シャーペン、定規、カッターナイフ、カッターマットはダイソーやホームセンターで揃います。
木づちはとりあえず100均にもありますが、ゴムハンマーや金づちでも代用できます。
穴あけポンチも実は100均にあるそうです。
そしてなんと、バネホックを取り付けるための「打ち棒」もダイソーにあるみたいです。
う~ん。おそるべしダイソー!
とは言いながらも、ダイソーのポンチや打ち棒が使えるかわからないので、私が使っているポンチと打ち棒をご紹介しておきます。
穴あけポンチセット
今回作ったキーケースで開ける穴は「2.0mm」「3.0mm」「4.0mm」の3種類。
単体の穴あけポンチを3本揃えてもいいのですが、ポンチセットを買ったほうが便利ですね。
取り換え式 参考価格:593円(税込)
単体10本セット 参考価格:750円(税込)
こんなタイプもあります。参考価格:1,650円(税込)
打ち棒と打ち台
バネホックを取り付けるためには専用の「打ち棒」と「打ち台」が必要になります。
打ち棒(小) 参考価格:680円(税込)
打ち台 参考価格:1,272円(税込)
シンプルキーケースの作り方
シンプルキーケースの大まかな作り方は
- 型紙を作る
- 革を切る
- 穴を開ける・金具を付ける
以上!かんたんでしょ!
ひとつずつ説明していきます。
型紙を作る
実際にスマートキーや家のカギを革に包んでみたりして、方眼目の工作用紙にデザインをしていきます。
このとき、スマートキーの厚み分もちゃんと考慮してくださいね。
それと、ネジ式Dカンを通す穴とバネホックを取り付ける位置も印をしときましょう。
カッターナイフで切り出します。
これで型紙は完成です。
革を切る
染色レザーに型紙を合わせて印をつけていきます。
なるべく革がムダにならないようにと、切るラインを少なくするために端に寄せます。
最初は大まかに切り出していきます。
革を切るコツは、いきなり力を入れて切らないこと。力が入りすぎると定規がズレたりしますので、何回かなぞるように軽い力で切ってください。
型紙を乗せているときに、ネジ式Dカンの穴を開ける位置とバネホックの位置を安全ピンやアイスピックなど先のとがったもので、型紙の上からぶっ刺し革に印をつけておきます。
革の切り出しが完了です。
穴を開ける・金具を付ける
革に穴を開ける前に、革の表裏、左右、バネホックの凹凸、穴の径の確認をしておきます。
カッターマットの上からポンチを使って穴を開けます。
最初は軽めに叩き、徐々に力を入れていきます。
打ち棒と打ち台をつかって、バネホックを取り付けていきます。
これも軽い力で確認しながら叩いていきましょう。
穴あけとバネホックの取り付けが完了しました。
あとは、ネジ式Dカンをセットすればシンプルキーケースの完成です。
シンプルなので、慣れれば1時間ぐらいでできちゃいます。
革の切断が一番難しいところですが、ゆっくりすれば大丈夫。革も余っていると思いますので、2個目、3個目と挑戦していきましょう!
初期投資に少しお金がかかるし「買った方が安い」って感じるかもしれませんが、2個、3個は作れますし、腕が上がってくればフリマアプリで1,000円ぐらいで売れる商品になりますよ。
ぜひ挑戦してみてください。
作るのめんどくさい!って方には
ものつくりが苦手な方もいらっしゃると思いますので、私がネットから探してきた「これいいんじゃね!」って思うキーケースを3つほどご紹介します。
参考価格:4,280円(税込)
参考価格:6,050円(税込)
参考価格:2,980円(税込)