もっとも古い香りの文化、それはお香です。
日本でも仏教伝来の頃にお香が用いられるようになったとのこと。昔の美しい女性たちは、お香のよい香りを身にまとい楽しんだとされています。
また、お香には浄化作用があり、空間の邪気をはらい良い気を満たしてくれる「風水効果」もあります。
現代では香水・芳香剤が主流ですが、ちょっと贅沢に、そしてちょっと優雅に香りを楽しみたい方には、長い歴史を持つお香をおすすめします。
今回この記事では、そんなお香の知られざる効果、おすすめのお香などをご紹介していきます。
人とはちょっと違う香りに癒され、贅沢なひと時を過ごしていきましょう。
香りだけじゃないお香の効果

お香は芳香剤とは違い、ごく自然で豊かな感じが漂い、まるで神社仏閣にいるような凛とした空気に包まれます。
天然由来の成分で自然豊かな香りもお香の特徴ですが、お香には大きく3つの効果があります。
香りと煙のリラクゼーション効果
いい香りには自律神経のバランスを整える作用があり、ストレスの軽減や不安感の解消など、心身に癒しをあたえるリラクゼーション効果があります。
さらにお香のやさしく揺らめく煙を見ているだけで心は落ち着き、香りとともに深いリラクゼーション効果が得られます。
朝のひと時にお香を焚けばさわやかな一日が始まり、眠りにつく前に焚けばリラックスして心地よく眠ることができます。
消臭・殺菌・防湿効果
お香の消臭効果はバツグンです。
たとえば、お部屋で焼肉をしたあとにお香を焚けば、火が消える頃には焼肉独特の臭いは消えてなくなってしまうほどです。
また、お香には殺菌・虫除け効果があり、梅雨時期のカビ、夏場の虫、冬のウイルスなどを寄せ付けません。
さらに防湿効果もあり、梅雨時期から夏場のジメっとした空気を和らげてくれます。
空間を浄化する開運効果
お香は古代から存在し、いつの時代も宗教と深い関わりがあります。
私は宗教家でも熱心な信者でもありませんが、どの宗教も古くからお香を取り入れているということは、お香の浄化作用は確かなものだと確信しています。
お香のリラクゼーション効果、消臭・殺菌・防湿効果は科学的に裏付けさせているものであり、その効果を昔の人は知っていたのかもしれませんね。
日本にある神社仏閣などの静かで凛とした雰囲気は、お香の持つ力が邪気をはらい、人の身体に良い影響を与えている効果なのです。
毎日の生活にお香を取り入れれば神社仏閣の雰囲気、すなわちパワースポットを自宅に作り出すことができ、心を落ち着かせストレスや不安感から解放される。自然のありとあらゆる事象を受け入れ、身体が癒しとやすらぎに包まれることは、最高の開運効果であると言えます。
お香が空間を変える、あなたを変える

香りは私たちの生活に癒しを与えてくれると同時に、私たちの印象に大きく影響を与えます。
「このお家、なんだかいい匂いがする」「この人の匂い、なんだか安心する」と感じたことはありませんか?そして、きっと素敵なお家なんだな、きっと素敵な人なんだなと想像してしまいますよね。
香りはただの匂いだけではなく、空間や私たちの印象をいい方向へと導いてくれる性質をもっています。
香りがあなたの印象となる
甘い香りなら優しい印象。爽やかな香りなら清潔な印象。私たちの印象は香りによって大きく左右されます。
現代の匂いは香水、アロマ、芳香剤などのフレグランスが主流です。フレグランスと呼ばれるものは、確かにいい匂いなのですが、やはり人工的。
フレグランスは主張が強く、その空間やその人の印象より、ただ単に「いい匂いのする香水」「いい匂いのする芳香剤」になってしまいます。
人の印象を左右する香りは自然なものが一番です。
作られた匂いより自然の香りのほうが、空間や私たちをより魅力的にする手助けとなってくれるでしょう。
香りを趣味にする
お香の香りはやさしくふんわりと残りますが、長持ちするわけではありません。
だからこそ、いろいろなお香を楽しめる魅力があります。芳香剤は一度買って置いたらしばらくは放置。これでは香りを趣味にすることは難しいですが、お香ならいろいろ試しながら、あなたに合った香り、シーンや気分によって香りを変えることもできます。
それにお食事の場などでは、香水のキツイ匂いはマナー違反となることもありますが、身にまとったお香のほのかな香りは食事の邪魔をしません。
自宅でのリラックスタイムに。お客さんの訪問前に。出かける前の香水代わりに。
香水や芳香剤とはちょっと違うお香の香りに、あなたも周りの人も癒されることでしょう。
お香が空間をちょっと贅沢に変える
お香を焚いている玄関と芳香剤が置いてある玄関を想像してみてください。
お香を焚いている玄関のほうが、整然とし凛とした雰囲気であるように感じませんでしたか。
火や煙は空間の邪気をはらう力があります。古くからあるお香は、人の脳に「神聖なもの」として刻まれているのかもしれません。
現代の生活では、火や煙を間近で見る機会がなくなりました。しかし、火や煙は私たち人間の文明の始まりの第一歩でした。今、焚き火や薪ストーブが人気なのは、やはり人間の原点でもある火や煙に、本能が反応している証拠かもしれませんね。
だから、お香が焚かれている玄関は、現代人にとってちょっと贅沢で魅力的なのです。
初めてでも失敗しないお香おすすめ3選

ここではお香の代表格でもある「白檀(びゃくだん)」に絞ってご紹介します。
香りのする木のことを香木と呼びますが、白檀はその中でもさわやかで甘い香りのする大変人気のある香木です。
香木には他にも「伽羅(きゃら)」「沈香(じんこう)」なども有名ですが、商品の数も多くなってしまい「なにを購入したらいいかわからなくなる」ので、初めての方には「白檀」を使用したお香を3つご紹介します。
日本香堂「かゆらぎ 白檀 スティック」40本入り 参考価格:842円(税込)
スティックタイプのお香です。
お香立も付属していており、お香が初めての方でも届いてすぐに楽しめます。
燃焼時間は約25分。
日本香堂「 かゆらぎ 白檀 コーン」12個入り 参考価格:1,100円(税込)
先ほどの「かゆらぎ白檀」のコーンタイプのお香です。
燃焼時間は約9分と短めですが、スティック型と比べ短時間で香りが広がります。
コーン型は、朝の忙しい時間帯や急なお客様のおもてなしにピッタリです。
hibi「10MINUTES AROMA 白檀」30本入り 参考価格:2,200円(税込)

ライターやマッチなど、火をつける道具がなくてもマッチを擦る要領で手軽に焚けるお香です。
燃焼時間は約10分。専用マットも付いていますので、お香を試してみたい方にピッタリです。
オシャレなお香立3選
先にご紹介したお香にはお香立が付属していますが、機能面、安全面にちょっと不安があります。
ここでは、私が厳選したお香立を3つほどご紹介させていただきます。
ぜひ、ご参考にしてください。
ANCL「お香立て・線香立て」 参考価格:1,480円(税込)

陶器でできたオシャレなお香立です。
スティックタイプのお香の太さに合わせて3つの穴が選べるので、どんなお香でも対応できます。
コーンタイプのお香でも、灰の受け皿に置いて使えます。
MONADICS「和(Nagomi)」 参考価格:1,380円(税込)

陶磁器製のお香立てです。
和のデザインがとてもオシャレです。しかも和と言いながらも、しっかりと洋風の玄関やお部屋のアクセントになるので、どんな場所にも合いますね。
このお香立も、受け皿部分にコーン型のお香が乗せられるので、スティック、コーンの両方を楽しめます。
VROSA「お香入れ」 参考価格:1,980円(税込)

スティックタイプを寝かせて使うボックス型のお香入れです。
玄関や窓際、エアコンの風が当たるような場所でも灰が飛び散らず安全です。
蓋をかぶせれば、小さなお子様やペットが触れてもヤケドの心配がありません。
お香でちょっと贅沢をプラスしませんか

なかなか馴染みがなく、ちょっと古くさい感じのするお香。
しかし現在、ヨガや瞑想をする方の間では「お香を焚いてリラックス」が密かに話題となっています。
香りの原点であるお香は、現代でも私たちの生活に癒しとやすらぎを与え、ちょっと贅沢な雰囲気にしてくれます。
今だからこそ「香りの原点」に立ち返ってみる。そして一手間かけて香りを楽しむ。
生活にも人生にもそんな余裕が欲しいものです。
そんな心の余裕が運気アップに繋がるのかもしれませんね。
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