エギンガーは他の釣り人の中でも「嫌われる部類」に入るのではないでしょうか。
私もエギンガーですが、秋のシーズンには確かにマナーの悪いエギンガーをよく見かけます。
私も正直「イラっ」とすることも少なくありません
ではなぜエギンガーはマナーが悪いと思われるのか?
今回この記事では、エギンガーのマナーの悪さについて考えていきたいと思います。
エギンガーはうざい!
私が感じるには、エギンガーだけが特別にマナーが悪いわけではないと思います。
ですが、世間一般的に「エギンガーはマナーが悪い」と認知されています。
なぜなら「マナーの悪さが目立つ」からです。
エギンガーの一部はグループで行動する
秋のシーズンによく見かけるのが「グループで行動するエギンガー」です。
グループで行動するエギンガーたちが嫌われる理由として
- ギャーギャーと騒ぐ
- 釣り場を独占する
- 割り込みを平気でする
など、周りにいる釣り人なんてお構いなしで好き勝手するから。
グループで行動するエギンガーの特徴は「経験の浅い初心者の集まり」「県外からの遠征」など一人で行動できないところにあります。
そしてエギンガーたちはやたらとチームを作りたがる。
3、4人以上のグループになると集団心理が働いて気が大きくなり、他人の迷惑なんて考えられなくなるのです。
だからグループで行動するエギンガーは、マナーの悪さが目立ち嫌われるのです。
私が見た中で最悪だったのは、港の中の一番いいポイントをクーラーボックスなどの荷物で仕切り、5人ぐらいのグループが独占してたことですね。
しかも、大きいテトラの上にスリッパで飛び乗ったり、大きな声で騒いだりで見ていられませんでした。
こんな連中がいるから事故が起こったり、苦情がきたりして立ち入り禁止になってしまうのです。
釣りは一人でしたほうが気が楽なんだけどね
流行りが「にわかエギンガー」を生む
コロナ禍で釣りに限らず、キャンプや登山などのアウトドアに注目が集まり、流行りに流された「にわかアングラー」「にわかキャンパー」など「にわかな人」が多く生まれました。
もちろんエギングも例外ではありません。
しかもエギングは、ロッド、リール、ライン、エギがあればとりあえずアオリイカを釣ることができるので、簡単に始められます。
この「にわか」と呼ばれる人たちの何が問題かというと「やっちゃいけないことがわからない」のです。
なぜなら「にわかの人」は何の知識もなく、ネットや雑誌で「始めるための知識」しか身につけない、だからマナーなんてどうでもよく「楽しめたらそれでいい」ぐらいにしか思わないから。
にわかエギンガーの迷惑行為として
- 路上駐車、迷惑駐車
- 狭い所への割り込み
- キャストが下手でお祭り騒ぎ
- 海面をライトで照らす
- ヘッドライトは付けっぱなし
- エギの空箱のポイ捨て
- 絡まった釣り糸の放置
などなどたくさんあります。
「にわかの人=初心者」なのでキャストは下手くそ、正面に投げているつもりでも真横に飛ばす人もいるぐらいです。
狙った所に投げられないなら人から離れたポイントですればいいのに、なぜかにわかの下手くそに限って人と人との間に入ってきます。
そしてラインが絡まる「お祭り」騒ぎを起こしても、謝ることなく知らん顔。
迷惑駐車やゴミのポイ捨ては人として頭がおかしいと思いますが、なぜか「にわかの人」はこれをします。
バーベーキューやキャンプでも「路上駐車」や「ゴミのポイ捨て」が大問題となり、施設の閉鎖や立入禁止などの措置が取られています。
釣り場や港も「釣り禁止」「立入禁止」が増えつつあるのも、全部「にわかの人」のせいなのです。
楽しみを荒らさないで!
エギンガーが増えすぎた
先ほどの「にわか」に続く話なのですが、ここ10年で爆発的にエギンガーが増えました。
10年前にエギングを始めた私も人のことは言えませんが、エギングは簡単に美味しいアオリイカが釣れるということで、釣り人の中で「エギングブーム」が起き、今まで投げ釣りやエサ釣り、他のルアーフィッシングをしていた釣り人がエギングを始めたのです。
エギンガーが爆発的に増えたことで、秋のシーズンにはどこの港もエギンガーでいっぱい。
サビキのアジ釣りのおっちゃんの周りで所狭しと並び、ロッドを「ビュンビュン」としゃくり回るので、サビキのおっちゃんたちにはいい迷惑。
しかも、エギングは夜が基本なので、夜中の港町では出入りする車の走行音やエンジン音、車のドアを閉める音、話し声などが響き、近くの住民は迷惑なことでしょう。
中には漁船や係留ロープにエギを引っ掛けたり、漁船の運行の邪魔をするエギンガーもいます。
エギンガーが増えれば立つ位置がなくなるので、立入禁止エリアにも入りエギングをしてケガをしたり落水したりするエギンガーも。
だからエギンガーは嫌われるのです。
だけどエギンガー以外にもマナーが悪い釣り人はいる
エギンガーはマナーの悪さが目立つから嫌われるけど、よく見ると他の釣り人にもマナーが悪い人はいることは確かです。
サビキのオキアミの臭いはハンパない
ファミリーフィッシングの代表格の「サビキ釣り」は、主に冷凍のオキアミ(小さなエビ)を撒き餌に魚を釣ります。
このオキアミをコンクリートの上にこぼしたまま帰られると、「臭い」の一言。
帰る際にはちゃんと洗い流すのがマナーですよね。
釣った魚を陸地に放置
海で魚釣りをしているとフグなどの「いらない魚」がよく釣れます。
針を外して海に帰してやればいいものを、そのまま陸地に放置する人がいますが、これもまた「臭い」ですよね。
持って帰らない魚は「海に帰す」のが基本です。
エサ釣りのおっさんは近くに車を停めたがる
エサ釣りはエギングなどのルアーフィッシングに比べて、荷物が多くなります。
なのでエサ釣り師はなるべくポイントの近くに車を停めようとするので、他の釣り人が通行しにくくなったりします。
もちろん路上駐車なども見かけます。
なかには車を横付けするに留まらず、テーブルやイス、テントなんかも広げて、「キャンプかよ!」って強者も。
弁当ガラやペットボトルのポイ捨ても
ルアーフィッシングで「弁当持ち」はなかなか見ませんが、エサ釣りの場合は朝から夕方まで粘り強く釣りをする人がいます。
大抵の釣り人はちゃんとゴミは持って帰るのでしょうけど、中にはそのままポイ捨てする人もいます。
海はゴミ捨て場ではありません。
釣り針、釣り糸をそのまま放置
サビキ釣りの「サビキ針」は安く購入できるので、使い捨てする人がほとんどだと思いますが、その場に放置してあるところをよく見かけます。
サビキ針を始めとする「釣り針」「釣り糸」は、最悪の場合、人に刺さったり鳥などに絡まったりと、ケガや動物の命を奪うものになりかねません。
すべての釣り人がマナーを守らないと釣りができなくなる
日本人のモラルの低さが露呈する中で、ルールや禁止事項が増えていくことは確かです。
エギングを始めとする釣り、キャンプやBBQなどのアウトドアも、趣味として楽しむ前に「ちゃんとルールを守る」「他人に迷惑をかけない」など、マナーをしっかりと守る必要があります。
でないと厳しいルールを課せられたり、高いお金を払ったり、資格が必要とされたりと「制限」が設けられ、挙句の果てには「釣り禁止」「キャンプ禁止」とあちこちに看板が立てられることでしょう。
その場しのぎの「にわか」で始めるにしても、そこにはちゃんとした「責任」が伴います。
自分さえ良ければ、楽しければの考えでは、いつしか「自分の首を締める」ことになります。
自分の子どもや孫の代、それより後の人たちがエギングなどのアウトドアを楽しめることを願います。