夏の現場事務所は地獄そのもの。
照りつける太陽で焼けたユニットハウスは手で触れないほど熱くなり、エアコンの設定温度を最大まで下げて風量MAXにしても熱がこもり、室内の温度は上がりっぱなし。
こんなんじゃ書類を作る気になんてならないよ
外よりはだいぶマシですが、ジワジワと汗をかく環境では集中して事務仕事なんてできやしない。
そこで今回は真夏の暑さの中、少しでも現場事務所を快適に過ごせる環境作りについてお話します。
現場歴20年以上の現役現場監督。
暑さも寒さも嫌というほど経験した実績で、現場監督が快適に過ごせる情報を発信しています。
真夏の暑さを乗り切る現場事務所の暑さ対策5選
それでは現場事務所の暑さ対策について、効果の高い順に5つご紹介していきます。
スプリンクラーなどで屋根に散水する
日が当たり高温になる屋根を冷やすことができれば、エアコンの冷房効率が高くなります。
現場事務所に水道がある場合や、近くに川もしくは用水路がある場合などに適した暑さ対策です。
水道の場合は、屋根まで届くホースを繋ぎ、ホースの先端に家庭用スプリンクラーや農業用の散水チューブをセットすれば効率よく屋根を冷却することができます。
水路などの場合には、家庭用100V電源で作動し水道ホースが繋げる水中ポンプを用意すればOKです。
屋根を冷やすだけでエアコンの効きが断然良くなりますよ
大きいエアコンを設置する、または2台設置する
現場事務所はユニットハウス2連棟が標準ですよね。最近では3連棟って所も多くなってきました。
エアコンは室内の大きさに合わせてリース屋さんが選びますが、現場事務所の見積もりを取る際には、大きめのエアコンか2台設置を検討しましょう。
やっぱり大きいエアコンや2台設置はパワーが違います。
リース代がもったいないと思うかもしれませんが、所詮経費です。
あなたが暑さを我慢して作業効率が下がるほうがよっぽどもったいない。
必要なお金を投入する権限を行使するのも現場監督の仕事の一つです。
スポットクーラーや冷風扇を使う
昔は高価だったスポットクーラーや冷風扇ですが、今はコスパのいい商品が発売されていますね。
しかも昔より遥かに高性能。
エアコンのサポート役として、1人に1台あってもいいかもしれません。
エアコンは部屋全体を涼しくする役目を果たしますが、現場事務所は熱がこもりエアコンでは十分に冷やせない、こんな時はスポットクーラーや冷風扇を近くに置いて直接冷たい風に当たることで快適に過ごせるようになります。
<アイリスオーヤマ スポットクーラー 参考価格:28,000円(税込)>
<アイリスオーヤマ 冷風扇 参考価格:7,500円(税込)>
サーキュレーターや扇風機を使う
室内に風があるのとないのでは大違い。
少しでも風があれば涼しく感じるものですね。
スポットクーラーや冷風扇が高いと思う方は、サーキュレーターや扇風機を試してみるのも一つの方法です。
サーキュレーターと扇風機の違いは
- サーキュレーター:部屋の中の空気を循環させエアコンの効率を上げる
- 扇風機:直接風を浴びて涼を取る
私がおすすめするのは、サーキュレーターと扇風機の両方の機能を備えた「サーキュレーター扇風機」です。
南・西向きにサンシェードやグリーンカーテンを設置する
工期が春先から夏をまたぐような現場ではグリーンカーテンがおすすめです。
春先にゴーヤなどの弦が伸びる植物を植えておけば、夏頃には立派なグリーンカーテンが出来上がります。
ゴーヤなどの食べられる野菜なら収穫も楽しめますね!
「もっと簡単にしたい!」という方には、遮光性のある日除けシェードがいいでしょう。
現場事務所の壁面が熱くなるのを和らげてくれるので、室内の温度上昇が抑えられます。
まとめ
今回この記事では、現場事務所の暑さ対策についてご紹介しました。
ご紹介した5つの対策をいくつか合わせれば、より効果的で快適な現場事務所になることは間違いないですね。
じわじわと汗をかく状況では、まともに書類なんか作れません。
暑い夏を快適に過ごすために現場事務所の暑さ対策は必須ですね。
現場事務所を快適にする工夫、熱中症の予防対策は、公共工事の創意工夫で加点になったり、現場環境改善費で計上できますのでぜひお試しください。