ベアーズロックの安い寝袋は、実際にどのくらいの気温にまで耐えられるか、家の中で実験してみました。
結論:室温が10℃を下回ると寝袋単体だけでは寒くて眠れません。
今回はベアーズロックの-6℃対応の寝袋が、どんな感じだったのかご紹介していきます。
これから購入を検討される方の参考になれば幸いです。
実験に使用した寝袋は「ベアーズロック(MX-604)」
実験に使った寝袋は、ベアーズロックの中でもっとも安価な-6℃対応の封筒型寝袋「MX-604」です。
参考価格:3,850円(税込)
(展開時):(約)230cm×80cm
(収納時):(約)39cm×23cm
表面生地:190Tポリエステル
内生地:吸水性PGポリエステル
中綿:中空化学繊維
重量:(約)1.35kg
適応シーズン:3.5シーズン(春・夏・秋・初冬)
適応温度:28℃〜8℃〜-6℃
(快適睡眠温度域:28℃〜8℃ 使用可能温度域:8℃〜-6℃)
※快適睡眠温度域:薄着で寝袋に入っても快適に眠れる温度域です。
※使用可能温度域:ダウンジャケットなど厚手の服を着込んで使用することはできますが、長時間の睡眠には適応しない温度域です。
<今回実験に使用した寝袋はこちら>
実験は10月~11月の2ヶ月間
実験の舞台は私の寝室です。
当時ベッドを所有していなかったため、コールマンのキャンプ用のコット(簡易ベッド)を使用して実験を開始。
エアコンもないため冷房も暖房も使用していません。
<今回実験に使用したコールマンのコットはこちら>
10月は順調な滑り出しでしたが・・・
10月の初旬から中旬は、寝室の最低温度が15℃ほどで薄手のパジャマでも暖かく眠れることができました。
しかし、下旬ともなると10℃を下回る日もでてきて、肌寒く感じることも。
11月には完全に10℃を下回り、寝袋単体だけでは寒くて眠れないため、寝袋の上から毛布を掛けてみましたがそれでも寒い。
寒さの原因は底冷えと湿気
やはりコットの上に直接寝袋では、下からの冷気で背中が冷えます。
結局コットの上に敷ふとんを敷き、寝袋+毛布でなんとか眠ることができますが、それでも寒い。
寒さのもう一つの原因は湿気でした。
寝袋が内生地が湿気の逃げにくいポリエステル素材であるため、寝ている時の汗が蒸発して寝袋の中で冷えることで寒さを感じます。
厚着をしてみるも温度調整が困難
11月下旬には厚着をして寝てみましたが、今度は暑い時に温度調整が困難です。
寝袋ですからとっさに足を出すこともできないので、一旦起きなくてはいけません。
もはや11月いっぱいまでがこの寝袋の限界でしょう。
5月から10月の期間が最適な使用期間
実験の結果から、-6℃対応の寝袋は最低気温が10℃を超える5月中旬から10月中旬が最適な使用期間と言えます。
インナーシュラフなどを使えば、4月や11月でも使用はできると思いますが、寒い時期の使用を想定するならあっさり-30℃以上対応のマミー型寝袋をおすすめします。
<ベアーズロック -34℃対応マミー型寝袋>
まとめ
寝袋には快適睡眠温度域(薄着で寝袋に入っても快適に眠れる温度域)が設定されていますが、実際には低い方の温度+5℃ぐらいからが丁度いい感じです。
ベアーズロック(MX-604)の場合は、快適睡眠温度域の低い方の温度で8℃ですが、10℃を下回ると寒さを感じます。
なので、8℃+5℃で13℃以上の気温(室温)からが快適に眠れる温度と考えた方が良いでしょう。
また、-6℃とかの表記がありますが、これは使用可能温度域(ダウンジャケットなど厚手の服を着込んで使用することはできますが、長時間の睡眠には適応しない温度域)です。
災害時では布団や毛布を持ち出すことは困難な場合もあるので、家族の人数分の寝袋を用意しておくことをオススメします。
<今回実験に使用した寝袋はこちら>
参考価格:3,850円(税込)