火災発生時の対応が命を左右する「初期消火に失敗したら逃げろ」

今、この記事を読まれている「あなた」は、実際に火災を体験したり遭遇したことはあるだろうか。

私は40年生きてきた中で、4回も火災現場に遭遇したことがある。

その中で実際に消火器を持って火災現場に駆けつけ、消火活動を行ったこともある。

これを読まれている「あなた」も、いつ火災に出くわすとも限らないのである。

万一、火災を発見したとき適切な行動がとれるかどうかで、あなたやあなたの家族の命を守れるかどうかが決まってくると言っても過言ではない。

今回この記事では、火災時の対応について防災士教本を基にお話していく。

<今回の記事の内容は>

  1. 初期消火の限界と消火方法
  2. 就寝者に火災を知らせる
  3. 避難の方法
目次

初期消火の限界と消火方法

万一、火災を発見したときにやるべきことは

  • 通報
  • 初期消火
  • 避難

の3つである。

この3つのどれを優先するかは、火災の状況にもよるが、ここで判断を誤ると命を落とすことになりかねない。

初期消火の限界を知る

火災を発見したら「火事だ!」と大声で家族や近くの人に知らせる必要がある。

火が小さいうちに初期消火を行うのが原則でだが「初期消火の限界はどこまでか」と言うと、炎が天井に達するまでである。

時間的には2分~3分と言われている。

つまり火災の被害を最小限におさえるには、3分以内が勝負なのだ。

炎が天井まで燃え移るほど拡大してしまったときは、何をおいても「避難すること」が重要である。

消火の方法を知る

①消火器

原則、台所などの出火の危険の高い場所には、消火器を備えておく必要がある。

消火器の使い方はものすごく簡単ですが、使い方を知っておかないといざというときにあわててしまい使えない。

事前に消火器の使い方もマスターしておくことが重要である。

<消火器の使い方>

  1. 消火器を火元の近くまで持ってくる
  2. 安全ピンに指をかけ、上に引き抜く
  3. ホースを火元に向ける
  4. レバーを握って噴射する
消火器の種類

消火器には次の種類がある。

  • A火災:紙、木、布などの固形物の火災用
  • B火災:油、ガソリンなどの液体の火災用
  • C火災:電気設備の火災用

一般的にはどの火災にも適応する「ABC消火器」が普及している。

②水バケツ

初期消火ではたった1杯のバケツの水でも、大きな消火能力を発揮する。

なので普段からベランダや庭先に、水バケツを用意することをおすすめしたい。

<水バケツによる消火方法>

  1. 水バケツを火元の近くまで持ってくる
  2. コップを使ってバケツの中の水を少量ずつ何度も振りかける

意外と思われるかもしれないが、バケツ1杯の水を一気にかけるよりも、少量ずつ何度も振りかけるほうが効果的である。

てんぷら油に火が付いたときは絶対に水を使ってはいけない。てんぷら油火災を水で消火すると爆発的に燃焼してしまい、かえって火災を大きくすることになる。

てんぷら油に火が付いた場合は慌てずにガスコンロの火を消し、鍋に蓋をする。これで簡単に火が消えるのである。だが油が冷めるまでしばらく放置することが重要である。すぐに蓋を開くと再燃焼する恐れがあるからだ。

寝ている人を叩き起こせ

火災による犠牲者の多くは、就寝時間帯である夜中に集中している。

真っ先に火災に気づいた人が、就寝中の家族を叩いてでも起こし火災を知らせる必要がある。

しかし寝ている人を起こすのは至難の業ではあるが一刻を争う事態、ほおを思いっきり叩いて起こすことも必要である。

避難の方法

火災の避難では一酸化炭素などの有害ガスを含んだ煙を吸い込まないことが重要である。

なので日頃から訓練をしておくことが大切である。

火災時の避難のポイント

a)息を止めて避難

火災時には絶対に煙を吸ってはいけない。できるだけ息を止めて避難することが最も良い方法である。

b)煙の下には空気がある

煙は上に上がる性質があり、床上スレスレには空気が残っているし比較的視界もハッキリしている。

そこの空気を吸いながら避難する方法がある。

空気を吸うには「あごを床に付けるようにして、ひじを床につき、足だけで進む」のが基本姿勢である。

C)空気を持って避難する

今いる部屋に空気が残っている場合には、身近にあるレジ袋などに空気を入れ、その空気を吸いながら避難する方法もある。

避難の際の留意点

非難するときはあわてずにゆっくりと行動することが基本である。

小学校のころに行った避難訓練を思い出すといい。

<避難のときの合言葉「お・か・し・も・ち」>

  1. 「お」:おさない
  2. 「か」:かけらない(走らない)
  3. 「し」:しゃべらない
  4. 「も」:もどらない
  5. 「ち」:ちかよらない

a)誘導灯に従って避難

避難経路がわからないときや、わからなくなったときは、誘導灯に従って進むと非常口にたどり着くことができる。

また外出先の飲食店や宿泊施設に入るときは、避難経路、消火器の位置などの確認をする習慣を身につけることが重要である。

b)防火区画が形成されたとき

大きな商業施設や病院、地下街などは、火災のときに炎や煙が拡散しないよう防火扉や防火シャッターで「防火区画」を形成する。

そのため避難するときに、防火扉や防火シャッターが閉じられている可能性がある。

そのときはあわてずに防火扉を開けるか、防火シャッターの場合は近くにくぐり扉があるので、そこから避難する。開けた防火扉などは必ず閉めることをお忘れなく。

C)マンションでの2方向避難

マンションなどで玄関から避難できないときは、バルコニー側から避難する。

バルコニーには隣室との仕切板かハシゴがあります。

仕切板は蹴破れば隣室に移動でき、避難ハシゴを使って下階に避難できるようになっている。

マンションなどにお住まいの方は、避難経路や方法を必ず知っておく必要がある。

d)避難後、絶対に戻らない

無事に避難できたら絶対に建物の中に戻らないこと。

そして到着した消防隊に逃げ遅れの有無や、避難状況を知らせる。

まとめ

火災でもっとも恐いのが「煙」である。

実は火災で亡くなる方のほとんどは、炎ではなく煙によって命を奪われているのである。

火災の真っ黒な煙は視界を奪い、吸い込むと体の動きまで奪う。

ぜひ正しい知識を身につけて、いざというときに正しい判断ができるようにしてください。

<防災対策【備え編】も一緒にご覧ください>

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