夏、子どもたちが喜ぶ海水浴のシーズン。
朝から晩まで子どもたちの楽しむ姿を見て、大人たちも嬉しいのではないでしょうか。
しかし一瞬の出来事で、楽しいはずの時間が悲劇に変わる「海の事故」、毎年多くの方が水に関する事故で犠牲になっています。
今回は楽しい海水浴で、子どもたちが事故に遭わないために、大人たちに絶対に守って欲しいことをお話します。
大人たちに絶対に守って欲しいこと

海水浴場以外では海に入らない
いくら綺麗な砂浜がある場所でも、海水浴場に指定されていないのには訳があります。
理由として考えられるのは主に「潮の流れが速い」「離岸流が発生する」などです。
海の流れを舐めてはいけません。
100m、200mなんてあっという間に流されてしまいます。
水泳のオリンピック選手でも、潮の流れに逆らって泳ぐことは不可能です。
ですから海水浴をするときは、海水浴場に指定された場所を選ぶようにしてください。
子どもから目を離さない
溺れて死ぬのは一瞬です。
足が付かない場所で海水を飲んでしまったら大人でも簡単に溺れてしまい、水中に沈んですぐに意識は無くなり、5分もすれば死に至ります。
親がトイレに行っている間に子どもは溺死してしまうでしょう。
子どもから目を離さないことは、海水浴のみならず水が関係する場所では大原則です。
ですが見ているだけではいけません。
溺れると聞くと「バシャバシャと騒ぐ」というイメージを持っている方が多いですが、実は子どもは静かに溺れることが知られています。
子どもが海に入っているときは大人も一緒に海に入り、手の届く所で見守ることが大切です。
大人がトイレに行ったりする場合には、子どもは必ず海から上がらせるか、他の大人と交替してからにしましょう。
子どもにはライフジャケットを着用させる
ライフジャケットは窮屈なものですが、命には代えられません。
「浮き輪があるから大丈夫」などと安易に考えているようでは子どもの命を守ることはできません。
浮き輪は遊ぶための道具、ライフジャケットは命を守る装備なのです。
私が子どもと一緒に海水浴に行ったときは、小学校6年生までライフジャケットを着用させ、それにプラスしてライフジャケットに5mぐらいのロープを結んで手に持っていました。
私は中学高校と水泳部でしたので、そこらへんのおっさんよりかは泳ぎは得意だと思いますが、潮や風で子どもが100m以上も沖へ流されたら泳ぎ切る自信はありません。
だから万が一、子どもが潮や風に流されないようにロープを繋いでたのです。
<軽くてサイズ調整範囲が広い子ども用ライフジャケット>
サイズ調整の範囲が広いため、小さな子どもから大きい子どもまで幅広く使えます。
まだまだある海の危険
海の危険生物

海にはクラゲを始めとする毒を持った危険生物がいます。
そこらへんにいる普通のクラゲなら大した被害にはなりませんが、中には強力な毒を持った生物も身近に存在します。
かく言う私も「オコゼ」という背びれに猛毒を持った魚に、手の親指の先を少し刺されたことがあるのですが、そりゃもう声にならないぐらい痛い。
大人が少し刺されただけでもこの威力ですから、子どもなんてひとたまりもないでしょう。
海水浴に出かける際には、図鑑などで各地域の危険生物についての対処方法などを勉強することをおすすめします。
高波

海水浴場に着いたときは穏やかだったのに、急に風が出てきて海が一瞬で荒れたなんてよくあることです。
波の威力は凄まじいもので、大人でも立っていられないほど。
波が高い時や風が強い時は、無理せず海水浴を断念する決断をお願いします。
ちなみに私は波の予報が50cm以下じゃないと海水浴はしません。
水分不足による熱中症
海水浴と言えば夏ですよね。
海に入っていて寒いと感じていても、汗で身体の中の水分は失われていきます。
熱中症は家に帰ってから症状が悪化して、死に至ることもあるので、1時間に1回は海から上がり、喉が渇いてなくても水分と塩分の補給を必ずしましょう。
<子どもも大好き!外で働く男の塩あめ>
うちの子どもが大好きな塩あめです。現場から持って帰るとポケットに入れていつも食べてます(笑)
強い紫外線での日焼け
夏の紫外線はくせ者ですね。
日焼けするだけならまだしも、体に熱がこもり夜眠れないこともあるし、皮がむけてきたなんてことも。
お風呂でお湯をかけるとヒリヒリと痛く、子どもも大人も辛い。
海水浴ではやっぱりビーチパラソルやポップアップテントなど日陰を作る装備が必要です。
また水に強い日焼け止めをちゃんと塗りましょう。
<海に入っても落ちない日焼け止めジェルはこちら>
海でも焼けない NALCパーフェクトウォータープルーフ日焼け止め

足の裏のケガやヤケド
砂浜には、流されてきたビンやプラスチックの破片が落ちて、踏んだら間違いなくケガをしますし、太陽で焼けた砂浜は足の裏のヤケドする恐れがあります。
それと先ほどお話した「海の危険生物」を誤って踏んでしまわないためにも、マリンシューズを履くようにしましょう。
まとめ

夏の海は楽しくて気持ちいいものです。
しかし相手は自然。
人間の命を奪うなんて簡単なものです。
楽しい海水浴が悲劇に変わらないように、大人がしっかりと対策をした上で、安全に海水浴を楽しめる準備をしましょう。
<海水浴を楽しむための持ち物>