誰でも一度はテレビで見たことがある避難生活。
着の身着のまま小学校などの避難所に逃げ込んで、不安を抱えたまま他人との避難生活を送る日々。
突然の避難生活ははっきり言って過酷です。
今回この記事では、そんな避難生活を少しでも快適に過ごすための「自力の防災」についてお話します。
今回は
- 準備
- 睡眠
- 食事
- トイレ
- 明かり
この5つのテーマで進めていきます。
2016年10月21日に発生した鳥取県中部地震を機に、防災士資格を取得。
建設会社で現場監督を続けながら、地元の自衛消防団長に就任。
それでは1つずつ見ていきましょう。
防災は準備が大切

いつ起こるか分からない災害に対して、準備をしている人はどのくらいいるのでしょうか。
非常持ち出し袋、防災備蓄、防災訓練や学習などの備えをしている人は、全体の41.8%、被災経験のある人の中でも、53.6%ほどの統計結果です。
災害大国日本で暮らしているにも関わらず、人口の約4割が防災を意識していないことに驚きです。
被災者の中には市町村の対応を批判して、文句ばっかり言う人がいますが、市町村の職員も被災者である可能性も大いにあります。
自己中心的に他人を責めたり、他人に対応を求めるばかりでは、なんの解決にもなりません。
災害が発生した時、あなたの命を守ってくれるのは他の誰でもありません。
あなたと、あなたの家族の生死を分けるのは、あなた自身なのです。
災害が発生した時、少しでも快適に避難生活を過ごすためには事前の準備が大切です。
<防災対策【準備編】はこちらの記事へどうぞ>

避難生活は睡眠が大切

避難生活は今後の不安や他人との共同生活でのストレスで、なにかと気疲れしてしまいます。
せめてゆっくり寝ようと思っても人の気配や物音が気になって、よく眠れないことは当たり前。
このような状況で睡眠不足が続くと、体力が落ちるどころか精神的にまいってしまう人も出てきます。
避難生活で睡眠をしっかりとることはとても重要なのです。
<避難生活で少しでも快適な睡眠を得る方法>

少しでも快適な避難生活を過ごすためには避難所ではなく、テントで生活することをおすすめします。
テントでの避難生活のメリットは、他人から距離を取り、プライバシーが確保できるところにあります。
ぜひ防災備蓄品にテントを加えて下さい。
<テントでの避難生活の記事はこちら>

テントの中は完全なプライベート空間を保つことができますので、工夫しだいで快適な睡眠をとることができます。
避難生活は食事が大切

大規模災害の場合は救援物資が届くまでに3日間はかかるとされています。
この3日間の間は自力で食料を調達して、食いしのぐ必要があります。
しかし災害が起こったあと、食料を手に入れることは困難。
大人ならなんとか我慢できるかもしれませんが、子どもや赤ちゃんには無理でしょう。
最低でも3日分の食料を非常用持ち出し袋に入れておくことが大切です。
<非常用持ち出し袋の記事はこちら>

<避難生活の食事についての記事はこちら>

避難生活はトイレが大切

大規模災害が発生すると、断水、下水道の破損でトイレが使えなくなる可能性が大きいです。
使用できるトイレも人が集中し長蛇の列、衛生的にもよくありません。
こういった避難生活の場合、トイレの回数を減らすために飲むことや食べることを極端に制限してしまう人がいますが、これも健康上良くありません。
避難生活では動くことが少なくなり、これに加えて水分を控えるとエコノミークラス症候群が引き起こされる確率が高くなり、最悪の場合死に至る可能性もあります。
食べること飲むことに合わせてトイレも重要なのです。
少しでも快適な避難生活を過ごすためには、携帯トイレ、簡易トイレを準備をする必要があります。
<避難生活のトイレについての記事はこちら>

避難生活は明かりが大切

大規模災害が発生すると多くの場合で停電になります。
避難生活で明かりがない状態が続くと災害の心理的ショックと暗さで不安が大きくなり、精神的によくありません。
また夜間での移動の際に思わぬ事故に遭ったり、犯罪などに巻き込まれる可能性もあります。
最低でも1人に1つの照明器具を持つことが重要となります。
<避難生活の明かりについての記事はこちら>

まとめ

大規模災害が発生し避難が必要になると、普段とは比べものにならないぐらい過酷な生活になります。
日頃から準備をしっかりしていれば、少しでも快適な避難生活が過ごせることでしょう。
- 準備
- 睡眠
- 食事
- トイレ
- 明かり
まずはこの5つのテーマを中心に対策を行ってください。
南海トラフ巨大地震もいつ発生してもおかしくない状況です。
今からでも間に合います。しっかりと災害への備えをしていきましょう。
あなたと、あなたの家族が助かるために。