「地震・火災・風水害から命を守る」3つの災害へ備える基本

いつどこで起こるかわからない災害。

思わぬことで命を落とさないために、今回この記事では、3つの災害「地震・火災・風水害」から命を守る防災対策の基本について、防災士教本を基にお話していく。

<今回の記事の内容は>

  • 地震への備え
  • 火災への備え
  • 風水害への備え

大きく分けてこの3つの内容をお話する。

目次

地震への備え

日本に住んでいる以上、いつどこで地震が発生するかわからない。

またこうすれば絶対に助かる方法も存在しない。

だが建物の安全性を高めるなど「命を守る」「けがをしない」ための環境作りが地震対策の第一歩である。

建物の安全性を高める

阪神・淡路大震災の犠牲者の8割以上が、建物の倒壊や家具の転倒による窒息死・圧死であった。

建物が倒壊するか、しないかは確実に人命を左右するのである。

<建物の倒壊による影響>

  • 中にいる人、周辺にいた人がケガまたは死亡する
  • 火災が発生しやすい
  • 道路をふさぎ、救助活動を妨げる
  • 復旧、復興が遅れ、避難生活が長期化する

建物が倒壊すると中にいる人だけではなく、周辺にいた人を巻き込んだり救助活動を妨げる要因となり、被害を拡大させてしまう。

また震災が発生した地域で建物の倒壊が数多くあると、ガレキの撤去などに時間を費やされ、復旧・復興に時間が掛かってしまい、結果的に避難生活が長期化するのである。

まずは日本建築防災協会のホームページにある、「誰でもできるわが家の耐震診断」を活用することをおすすめする。

さらに耐震性能に不安のある方は、日本建築防災協会や地元の一級建築士事務所(工務店)などに相談すれば「一般診断」や「精密耐震診断」を行うことができる。

家具類の転倒・落下・移動防止対策

出典:東京消防庁

大地震では家具類が転倒し部屋中に散乱する。

重たい家具などが胸部などを圧迫すると、呼吸ができなくなり窒息する恐れがある。

また家具はただ倒れるだけではなく、食器などが散乱してケガを誘発し、避難行動を阻害する要因にもなる。

さらには重たいピアノは部屋中を動き回り、テレビや電子レンジなどの家電は宙を飛び回るなど、平常時には想像もできないことが実際に起こるのである。

東京消防庁の調べでは大きな地震による負傷者の負傷原因を調査した結果、負傷者の約30%~50%が家具類の転倒・落下によるものだったことが明らかになった。

命を守るだけではなくケガをしないためにも、家具類の転倒・落下・移動防止対策は重要である。

家具類の転倒等の防止対策については、東京消防庁ホームページの「家具類の転倒・落下・移動防止対策」に詳しく書かれている。

<突如起こる地震、どう行動するかで命を左右する>

火災への備え

防火対策は自然災害とは違い「火災を起こさない」ことが重要になる。

日頃から「防火意識」を持ち続けることで、多くの火災は防ぐことができるのである。

しかし思わぬことが原因で火災が起こることもある。

地震の発生に伴う火災の原因としては「電気火災」が大半を占めていて、例えば、電気ストーブにタオルなどの燃えやすいものが落ちてきたり、落下物で電気器具のスイッチが入り出火するケースがある。

また停電後に電気が復旧して、倒れていた電化製品に電源が入ったりして起こる「通電火災」も多く見られる。。

発災後に自宅を離れ避難する場合は通電による火災を防ぐため、電気のブレーカーを落とすなどの処置が必要になる。

揺れを感知して電気を遮断する「感震ブレーカー」は停電の有無に関係なく電気火災の有効な予防策になる。

<火災の威力は想像を絶する>

風水害への備え

風水害は突然大きな揺れに襲われる地震とは違い、ある程度事前に予測ができる。

大切なのは「大雨が予想される」などの情報を聞いたときに、どれだけ「災害」を意識することができるかである。

ただ情報を聞いただけでは何も意味がなく、情報を受けた私たちがその情報をどう生かすかがとても重要となる。

気象情報を得るとともに普段と雨の降り方が違うなどの「異変」に気付き、いち早く避難行動や被害軽減のための行動に移せるかどうかが減災への大きなカギとなるのである。

<私たちは安全ではない、情報収集のテクニック>

台風が近づいてきたら(強風対策)

テレビなどで最新の台風情報を収集して、強風で飛ばされやすい物などは室内に入れるか固定する。

室内に入れる事のできない犬小屋や自転車などはロープなどで固定する。

一時的に雨風がおさまったように思えても、台風の吹き返しの恐れがあるので警戒を怠らないようにすることが重要である。

大雨の予報がでたら(大雨対策)

テレビなどで最新の気象情報を収集して、リアルタイムの降雨情報や河川水位情報を収集する。

気象情報源を日頃から確認して、使い方、情報の見方を知っておくことが大切である。

床上浸水の恐れがあるときは家財道具などの大切なものを素早く2階へ上げられるように事前に準備しておくことが重要である。

ただし時間に余裕がないときは、すぐに避難するように心がける。

まとめ

いざ災害が起こった時に被害を最小限に抑えて「命を守る」「ケガをしない」ためのも、日頃からしっかりと災害への備えをしておきたいものである。

<災害時の我が家のルールを決めていますか>

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